概要
アニメ『おそ松さん』の第14話のパートは「風邪ひいた」「トド松のライン」「チョロ松先生」の3本。テレ東の本放送は2016年1月11日深夜(12日)。
Aパート「風邪ひいた」では、風邪で6人中5人がダウンした松野家の兄弟が枕を並べて寝込む。元気な1人が「看病」と称していろいろとやらかしては、結局風邪がうつって倒れ、入れ替わりに元気になった次の1人がまたやらかすという、ループコントが延々と繰り広げられた。
この回のネタの性質上、pixivの腐向けタグ付けの見極めはかなりシビアである。
「風邪ひいた」あらすじ(ネタバレ注意)
ある日、おそ松はパチンコに行くために他の六つ子の皆を誘うが、なんと全員風邪でダウンしていた。
1人だけ元気でテンションが高く、「パチンコに行けば治るよ」などと呑気なおそ松に兄弟達はイライラ。さらにおそ松は、「買い出しに行く」と言って兄弟全員の財布を持って出かけ、挙句パチンコで全部スッてきた。当然、他の兄弟は怒り、
おそ松「え?あ、あの~~……ヘッ!?(ぶちゅ~~~)う、うわわ~~~~ディープキスやめて~~~ッ!」
こうして、口移しで感染させられたおそ松は病人の仲間入りをする羽目になった。
その後トド松が一番に復活し、他の兄弟の看病を担当する。
しかし「潔癖症だから」という理由で、自分だけ防護服で身を包み、火炎放射器で殺菌消毒を行った。7話以来のエグい仕打ちである。
その後、トド松がぶり返すのと入れ替わりに一松が復活するも、謎の女王様プレイが展開される。
詳細は「一松様」の記事を参照。
なんだかんだで一松もぶり返し、今度はカラ松が復活する。
他の兄弟の看病を行おうとするが全員スルー。それでもいつものマイペースで「何か欲しいものはないか?何、水?よしわかった!」と勝手に決めつけたカラ松は、何を思ったのか「ブラザー達に最高の雪解け水を飲ませたい」と雪山に出かけて、意味なく風邪が再発した上に悪化して帰ってきた。そして「いいからもう大人しくしてろ」とばかりに、布団でボンレスハムよろしく簀巻きにされ、十四松以外の4人によって部屋の隅に蹴り転がされた。
最後は、今まで何をされてもほぼ無反応で不気味なまでに静かに眠っていた十四松が復活する。
しかし、他の六つ子は普段から奇行が多い彼だけが復活する事態を危険視しており、先ほどのカラ松とは違い今度は必死に無視しようとするが、恐れていた通り当の本人は「よーし、ぼくがみんなの呪いを解くぞー!」と張り切って大勢の小人に分裂、兄弟達の体内に入り、ミクロの決死圏やミニドラのようなバイオパニックになる。
そして風邪は治ったものの、全員が「十四松菌」に感染し、兄弟全員が十四松のような言動や行動をし出していた…
おそ松「ふっかツーシーム!」
カラ松「ありが盗塁王!」
チョロ松「治っタイムリー!」
一松「心配おかけしマシーン軍団!」
トド松「冷たいビールいかがですかー?」
五人「マッスルマッスル!ハッスルハッスル!マッスルマッスル!ハッスルハッスル!」
母を「十四松は1人で十分なんです!」と嘆かせるというオチになったのであった。
その光景を見た十四松はこう感想を述べる…
「マジうるさいね!」
ちなみに、チョロ松だけは最後まで風邪が治ることが無かったため、終始ツッコミ役及び被害者のままで終わった。
余談
- 物語の結末は上記のとおりであり、更にBパート「トド松のライン」でもトド松のことをさんざん追跡した挙句、最後の最後に十四松の未知の部分が判明するため、第14話A・Bパートは両方とも十四松でオチるという形をとっている。(余談だが、Cパートの「チョロ松先生」も提供部分にて十四松菌が登場している)
- 十四松菌が分裂完了したシーンにて、よく見ると十四松以外の六つ子も何人か混ざっている。これは完全にスタッフの遊び心と思われる。
- 六つ子の体内にいるウイルスを良く見ると、聖澤庄之助やダヨーンが混ざっている。
- 十四松化した兄弟が行っていたギャグについて。ツーシーム、盗塁王、タイムリーは野球用語。冷たいビールは売り子の真似と思われる。マシーン軍団のみ野球ではなくプロレスの悪役レスラー集団のひとつ。
関連タグ
おそ松さん おそ松さん(アニメ) 一松様 十四松菌 十四松マジック
Bパート「トド松のライン」
おそ松さん14話Bパートのサブタイトル。おそ松さんでは珍しい会話劇である。
このラインとは、「LINE」のことではなく、「(物事の)境界線」という意味の方である。
あらすじ(ネタバレ注意)
ある日、トド松は今からスポーツジムに向かおうことを兄達に伝える…が、ジムに通っていることを伝えていなかったため、驚かれてしまう。
チョロ松とおそ松が問い詰めると他にも「囲碁クラブに通っていること」や「富士山に登ったことがある」ことなどが判明する。
あまりにも報告しないことに二人は怒り、引き留めてトド松を問い詰め始める。
こうして、「どこまでが伝えるべきでどこなら伝えなくていいか」…ライン(境界線)を話し合うことになった。
おそ松とチョロ松と一松のアドバイスも虚しく、面倒臭くなったトド松はいきなり「トド松のすべて」と称して斜め上のぶっちゃけを始める。
その内容は「(実は)へそのしわフェチ」や「兄弟ランキング」など反応に困るものばかり。
こうしていろいろやっているうちに銭湯が閉まる時間になったため、会議は終了。
皆で銭湯に向かおうとすると十四松の姿が見当たらない…そこでトド松が家に探しに行くが、十四松の意外な一面を見てしまう。
十四松「そんな馬鹿な!?僕の銘柄が…粉飾決算…ストップ安…!?嘘だ!すぐ行く!!」
…こうして新たな兄弟の謎が生まれた。
余談
第19話の「チョロ松ライジング」では、トド松とチョロ松の立場がこの第14話と入れ替わっている。