演:潮健児(ZX)
概要だと?
『仮面ライダーZX』に登場する悪の組織、BADANの大幹部にして、実質的な首領(本人は総指揮官と名乗っている。本来の首領はバダン総統)。
雑誌グラビア連載では、ドクガロイドやカマキロイドと共に最前線に自ら出向く好戦的な指揮官としての顔を覗かせた。
TVSP版『10号誕生!仮面ライダー全員集合!!』では、「儂」「余」などの一人称を使い尊大な様子ではあるものの、部下の功績を素直に褒めており、かつ側近の部下であるタイガーロイドも彼に敬意を払うなど、悪くない上司としての一面を見せている(『仮面ライダーSD』ではこの性格が強調され、部下思いの性格になっている)。
地獄大使とは従兄弟同士であるが、お互いを忌避しあっている。
裏設定では、ガモン・暗闇大使は、ダモン・地獄大使の影として活動してきたそうで、『SPIRITS』にもその設定が活かされている。
また、平山亨プロデューサーの設定では、そもそもガモンとダモンを改造したのはショッカーであり、そのため酷似した姿をしているとされる。が、2人が愛した女性であるミノンを切り捨てたショッカーの非情さに嫌気がさし、組織を離反したガモンが南米のナチス残党とともにバダンを結成したことになっている。
講談社のグラビア連載では、怪人態はサザエの改造人間サザングロス。
TVスペシャルでは、怪人態の正体を現すことも無く『ZXキック』を受け「暗闇死すとも……バダンは滅びずぅっ……! バンザ──イ!!」との断末魔と共に爆死した。
派生作品だと?
『仮面ライダーSPIRITS』では、大首領JUDOの腹心として、魂のない歴代の大幹部(地獄大使、デルザー軍団、デッドライオン除く)を操る悪の首魁。
『仮面ライダー』の物語が始まるずっと前(1950年代)に従兄の地獄大使=ダモンに捨て駒にされて命を散らすが、JUDO(ショッカー首領)により遺骸が回収され、復活した。
最初期は軍服を着た人間そのものの姿(意図的なものかは不明だが、潮健児氏が『秘密戦隊ゴレンジャー』に出演した際の姿によく似ている)だったが、時空魔方陣で人々を世界中から拉致する計画が10人ライダー(ライダーマン除く)により阻止されたことでダメージのフィードバックにより一度落命。後にJUDOに再び力を与えられることで特撮版同様の姿になった。
大首領から「時空魔方陣」を操る能力を与えられたことで、改造素体をエネルギーとしてあらゆる怪人を再生させられるほか、自己再生能力を併せ持つ。
上記のような部下思いの性格は描写されず、むしろ再生幹部たちを駒のように使う冷酷さが強調されている(平山プロデューサーの小説ではバダンにあっても一際冷酷非情な人物とされる)。
配下の再生怪人軍団(地獄大使含む)が仮面ライダー達に滅ぼされると、JUDOの機嫌を損ねて体を斬り裂かれるビジョンを見せられ、遂にJUDOを裏切る心づもりを決める。
『SPIRITS』では、バダンの本拠地と言える巨大要塞そのものが「サザングロス」であり、長らく怪人態は明らかになっていない(ただし、JUDOに強化再生される過程で、1コマだけ特撮版のサザングロス本体のシルエットのような姿が映っている)。だが……
JUDOとの直接対決に敗れた結城丈二が虚空の牢獄に残してきたコントロールアームを媒介として、仮の姿ながら現世に舞い戻ってきたJUDOによってサザングロス要塞が地球に落下させられ、摩擦熱で燃え尽きることを防ぎ、自らの執念を繋ぐべく要塞と一体化し、雑誌グラビア版同様の姿(殻の中の本体同様の姿)となる。
その後、要塞を急激に縮小化させて自らと完全に一体になるが、ジェネラルシャドウ曰く「自らの記憶の中に引き篭もっている状態」で、自らが殺した地獄大使を慕うような言動や、極度に精神不安定な描写が見られた。
が、シャドウによって、ガラガランダに食われるビジョンを見せられることで、地獄大使への憎悪を掻き立てられると同時に、JUDOへの忠誠を呼びかけられ、雑誌グラビア版の殻を纏った形態と同様の姿で覚醒した。
『スーパーヒーロー列伝』では哀しいかな、従兄弟の地獄大使と同じガラガランダとして登場している。
『仮面ライダー大戦』で登場した際には、リ・イマジネーション地獄大使同様にブラックカラーの鎧に変更になっている。
さらにこちらの設定では、ある目的のためにバダンに潜入する目的で、とある人物が変装した姿であった。