「ちょっと勘違いしちゃったけど、サンバを躍りながらプレゼントを配るのも楽しそうでしょう? サンタでサンバ、一粒で二度おいしいとはこの事よ! 任せてマスター! 正しいクリスマスを取り戻すため、めいっぱい頑張っちゃうから!」
プロフィール
真名 | ケツァル・コアトル |
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クラス | ルーラー |
身長 | 181cm |
体重 | 64kg |
性別 | 女性 |
出典 | アステカ神話 (クリスマス、サンバ) |
地域 | アステカ(メキシコ)、ブラジル |
属性 | 秩序・善 |
好きなもの | クリスマス、ルチャリブレ、サンバ(つまり人の営みが生んだ善い文明全般) |
嫌いなもの | 蜘蛛をデザインしたマスク |
設定担当 | 不明 |
ILLUST | 広江礼威 |
CV | 遠藤綾 |
ステータスはプレゼント配りとサンバのために最適化されてマース!
概説
『Fate/GrandOrder』の2018年クリスマスイベント「ホーリー・サンバ・ナイト ~雪降る遺跡と少女騎士~」にて実装された「ケツァル・コアトル」の4代目サンタクロースとしての姿。
レアリティは☆4で。クラスはルーラー。
例年のサンタと同様にイベントのメインシナリオを進行すると仮加入し、メインシナリオクリア後にボックスガチャの景品で手に入る交換券と引き換える事で正式加入する。
初期のジャンヌ・オルタの配布実装から計画されていた「ルーラークラスの配布実装」がようやく実現する運びとなった。
ただしイベント参加には「2部1章のクリア」が前提となるため、獲得へのハードルはやや高い。
また霊衣開放「テクニコ・マスカラ」も同時実装されており、イベントのシナリオ劇中で披露したケツァルマスクとして戦うことも出来る。
人物
去年のサンタであるアルテラ・ザ・サン〔タ〕に「今年のサンタはおまえだ」と白羽の矢を立てられたケツァル・コアトル。
軽く渡されたクリスマス聖杯の力で喜んでサンタ化したはいいが、問題が三つ起こった。
一つ、ケツァル・コアトルがサンバとサンタを間違えていたこと。
一つ、他の信仰体系の概念(サンタクロース)と、南米の主神の食い合わせの悪さのため、『善神としてのケツァル・コアトル』と、『悪神としてのケツァル・コアトル』が分離してしまったこと。
一つ、分離の衝撃でその悪のケツァル・コアトル、ブラック・ケツァルがクリスマス聖杯と共にメキシコへ飛んでしまったこと。
当面は「別に気にすることないデース!」とサンタクロース活動に励んでいた彼女だったが、もちろん気にする必要はあった。
ほどなくしてメキシコ特異点化の報告を受けたケツァル・コアトル。現地に飛んで見たのは、雪の降り積もる異常なメキシコの街の光景と、優勝チームが真のサンタとなる力を与えられると謳う謎のルチャイベント、『サンタタッグトーナメント』の開催であった―――
相も変わらずラテン系でルチャ・リブレ大好き、陽気で女神で背の高いお姉さんである。
そこにサンタクロースの概念と、当人の勘違いで「サンバ」の概念までドッキングしてしまい、いつも以上に陽気で元気、そして博愛精神溢れる正義とルチャの女神として顕現した。
当人的には「サンタもサンバも人を楽しませるもの」という括りであり、加えて「人に知恵を授け文明を開かせた施しの神」であるため、この状態での現界を大いに満喫している。
ルチャ・リブレについても、わざわざ「サンタ」の概念と結び付けて格闘スタイルを変えており、「サンタは宙を舞うもの」と捉えていつも以上に空中殺法を多用する。
能力
当人曰く「ステータスもサンタ向きに調整した」とのこと。
そのためライダークラスでの現界時と、ステータスのランクや獲得スキルに誤差が生じている。
肉体面を中心に強化し、その分をほかのステータスから補填したような状態。
敏捷性の補正が僅かに低いのは、相手の攻撃を「受けて返す」ベビーフェイススタイルをより明確にしたためと思われる。
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
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藤丸立香 | A | B+ | B | A | EX | A |
保有スキル
対魔力(A+) | 魔術に対する耐性。Aランクなら、現代の魔術師では傷一つ付けることも出来ない。 |
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女神の神核(A) | 生まれながらにして完成した女神であることを現す、神性スキルを含む複合スキル。神性スキルを含む他、精神と肉体の絶対性を維持する効果を有する。あらゆる精神系の干渉を弾き、肉体成長もなく、どれだけカロリー摂取しても体型が変化しない。サンタ向き霊気をいじったせいか、本来のEXランクから明確にAランクに規定できる程度に落ち着いている。 |
サンビスタ(B) | サンバを愛する者。勘違いから始まったサンバライフではあるが、「やるからにはきちんと向き合わないと」と勉強した結果、人間好きな彼女としては当然に「サンバって本当にいいものなのね……!」と感銘を受けることになった。なので今の彼女は人間という種が成長の最中に作り上げた素晴らしい文化としてサンバを愛している。 問題は、周囲にサンバを知る者がいなかったため、本人が真面目な修練の果てに学習したスタイルが世間一般のサンバとはズレている可能性があるところだが……彼女は気にしない。一番大事なのは好きだという気持ちです、そうでしょう? |
女神の贈り物(A) | 歴代サンタの保持する「聖者の贈り物」からの変質スキル。本来は「プレゼントを贈ることで心を潤す」スキルだが、サンタとサンバが混ざったせいか、より活力を与える方向に変化している。 |
クリスマス殺法(EX) | ケツァル・コアトルは魂のルチャドーラである。しかし同時に今回は魂のサンタになってしまった。その在り方の矛盾を解消するために開発したのが、『サンタクロースとしての動きを維持したままルチャのリングで戦う方法―――すなわち、それこそが空中殺法ならぬ『クリスマス殺法』である。彼女が駆使するのは空中ではなくクリスマスという概念の中を飛び回る戦闘体系なのだ。サンタクロースが宙を舞うとき、マットというジャングルには三つのカウントを数えるホーリーベルが鳴り響くという。 |
宝具
愛、聖夜に子供達へ届け(ユカタン・レガーロ・デ・ナヴィダ)
- ランク:A
- 種別:対人宝具
- レンジ:50
- 最大補足:100人
サンバのステップで仕掛けマース! トップロープからのプレゼント・スラムで、フィニッシュネ! 『愛、聖夜に子供たちへ届け』~!! メリ~・クリスマース!
おお~っとこれはッ! 高く舞い上がったサンタクロースが美しく構えるッ! 出るのか出るのか~? ……出たァ~ッ!! これこそが『愛、聖夜に子供たちへ届け』! サンタクロースのフィニッシュ・ホールドであります!
「あれは何だ?」「星だ!」「コロニーだ!」
「いや、クリスマスプレゼントだ!」
サンタクロースと化したケツァル・コアトルによる、全力でのプレゼント進呈ムーブ。
レガーロ・デ・ナヴィダとはスペイン語でそのまま『クリスマスプレゼント』を意味する。
別名。ユカタン式プレゼントスラム。
開放感溢れるサンバのリズムでノリにノって放ったせいか、落下してくるのはとんでもないサイズの巨大プレゼントである。
そのインパクトは古代、ユカタン半島に墜ちたという巨大隕石―――彼女という神性のルーツともされる―――を彷彿とさせる。
勿論、この彼女のプレゼントは恐竜を絶滅させるような何かではなく、子供達を喜ばせる何かがいっぱいに詰まっている。
もしリング上で悪役(ルード)に炸裂した場合でもそれを観戦していた子供達が喜ぶため、結局のところ、この宝具は子供達を笑顔にするためにのみ存在しているのである。
ゲームでは、属性はBusterで、効果は【自身のスター発生率をアップ(1ターン) + 敵全体に強力な攻撃+ 味方全体のクリティカル威力をアップ(3ターン)<オーバーチャージで効果アップ>】。
ゲームでの性能
夏の殴ルーラーのバランスを丁度逆転させた、やや耐久寄りのバランス型。
カード配分は《Quick:2/Arts:1/Buster:2》のランサー型と、ルーラーとしては初となる配分である。
ヒット数は〔Q:4Hit/A:3Hit/B:4Hit/EX:5Hit〕と良好。Arts性能は並だが、Quick性能はそこそこ良いため、AQQ→ExでNPの充填はそれなりに賄える。
スキルは、味方全体に攻撃力アップ&自身にスター獲得状態を付与(共に3T)の「サンビスタ(B)」、味方単体にスター集中率アップ(1T)&スター発生アップ(3T)の「女神の贈り物(A)」、自身にBuster性能アップ(3T)&Busterカードへのスター集中率アップ(1)の「クリスマス殺法(EX)」、の三つ。
とにかく「サンビスタ」が優秀で、宝具やQuick攻撃と合わせてスター生産力を底上げしてくれる。
スター集中率アップを自分と味方用に2つ用意しており、状況に応じての使い分けが可能。ただ「女神の贈り物」はブリュンヒルデの「英雄の介添え」よりは倍率が低く、キャスタークラスぐらいまでならカバー可能だが、アヴェンジャーやバーサーカーまでとなると力不足が否めない。「クリスマス殺法」もBusterカードとスターの数を考えて使い分ける必要がある。またどちらも継続が1ターンと短い。
宝具は上記の通り。
サンタアイランド仮面以来の全体攻撃。
事前にスター発生率アップが入るので、Buster攻撃ながら敵3体を同時攻撃にすれば結構な数のスターを生産できる。
スキルで攻撃力アップとBuster性能アップが入るため、等倍相手でもダメージを上げやすい。
オーバーチャージで味方のクリティカル威力を補強でき、この効果もオーバーチャージ(NP200%or宝具チェイン2順目以降)で補正値が上がるため、次ターンでのパーティー全体の攻撃のキレが増す。
課題として、ルーラー特有の全方位耐久のお陰で打たれ強いものの、防御力アップや無敵回避のような身を守るスキルが皆無である点が気がかり。先代アルテラ・ザ・サン〔タ〕と同様に回復スキルもないので、リング上に居座るには味方からのサポートが必須となる。
Artsカードも1枚だけなので、宝具を積極的に回すなら初期NPチャージの概念礼装等も用意しておきたい。
スキル育成でもLv7→Lv8で2部2章から登場する「巨人の指輪」が必要になるため、本腰を入れて育てる場合はそこまでクリアすることが推奨される。一応、イベント内のフリークエストでもドロップするが、AP単位の利率とドロップ率のせめぎ合いになるので判断はマスターに委ねられる。
総合すると「味方全体を盛り立てつつ一気呵成に攻めるサブアタッカー」。
運用理論そのものは同クラスの名探偵に近しいものだが、自前で攻撃補正もスター稼ぎもできる分、使いやすさではこちらに分がある。
スター生産力の活かし方次第では、パーティー全体をサンバカーニバルさながらのフィーバー状態にしてくれる。
関連人物
「サンタタッグトーナメント」での相棒。
ルチャっぽいという理由で「ブラダマン」と呼んでいる。
未熟者と知るからこそ自ら試練に飛び込む、そんな純粋さと健気さをとても気に入っている。
3代目サンタクロース。
前年が第七特異点関連だったのが理由なのか、その中でも善神であるケツァル・コアトルを適任と考えて4代目に指名した。
準決勝に向けて応援にも駆けつけており、「ケツァル・シスターズ」に「必殺技(ツープラトン)」開発を助言した。
初代カルデアのサンタ。
1回戦での相手でもあり、ケツァル・コアトルを次代サンタとして相応しいか、その力量を見極めにも来た。
口には出さないが、ケツァル・コアトルの底抜けに明るい気質とサンタとしての使命感・責任感の強さを感じ取ってか、一応の及第点は付けいている模様。
1回戦で敗れたところ、ブラダマンテの闘いぶりを見てスパーリングコーチを名乗り出る。
4回戦の毒攻撃の後遺症がのこるケツァル・コアトルに頼まれ、準々決勝では替え玉としてスペアのマスクを被って出場した。
(ちなみにこの時、マスク系の性質なのか、相方が馬鹿だったのかは不明だが、正体を明かすまで本人にはバレていなかった)
ブラックマスク
彼女から分かれた“闘いの神”としての側面。
「真のサンタクロースによる永遠のクリスマス」を実現させようと今回の大会を開いた。
ちなみに、こちらのバージョンに切り替える霊衣開放「ルーダ・マスカラ」も実装されている。
その他
前年までのサンタクロースは1部章ボスが歴任していたが、ここに来てその法則から外れた。
また「ライダー」→「ランサー」→「アーチャー」と、クラスが表記順から逆行していたため、次に「セイバー」が来るという予測も外れることとなった。
サンバでサンタ―――、と駄洒落そのもののサーヴァントだが、メキシコとサンバはほぼ無関係である。
見てわかる通り、格好はブラジルの「リオのカーニバル」の踊り手(パシスタ)そのもの。
どちらもアフリカからブラジルに連行された奴隷たちがもたらした文化であり、メキシコ出身のケツァル・コアトルとの直接の関係は皆無に等しい。
ついでにコマンドカードのキャラクター占有率が非常に大きく、加えて赤と緑というケツァルコアトルを象徴する色を衣装のメインカラーとしているせいで、QカードとBカードがぱっと見では判別に困ることもある。
またその配色から「にじいろ●ケモン」、見た目が似ているとして「ちち●んたリカ」など、年代によっていろいろと連想するマスターがいる。
そして宝具演出で、何故か実況としてジャガーがしゃしゃり出る。そこまでにしておけよ藤村。
ちなみに語り口のモデルは、1980年代後半からプロレス実況として名を馳せた古舘伊知郎氏と思われる。