セイレーン
せいれーん
曖昧さ回避
- 『スイートプリキュア』に登場する猫の妖精。→セイレーン(スイートプリキュア)
- 『ダンボール戦機ウォーズ』に登場するLBX。→セイレーン(LBX)
- 『オウガバトル』シリーズに登場するクラスの一つ。
- 『無限のファンタジア』に登場する種族の一つ。
- 『遊戯王OCG』に登場する通常モンスター。
- 『アズールレーン』に登場する謎の存在。
概要
ギリシャ神話に登場する半人半鳥の怪物。複数形はセイレーネス(Seirenes)。
美しい歌声で(または一人が竪琴を弾き、一人が歌い、一人が笛を吹いて)船乗りを惑わして遭難させるといわれる。英語ではサイレン(Siren)と発音され、音響装置のサイレンの語源にもなった。また、大手コーヒーチェーン「スターバックス」のロゴに描かれた女性の元ネタでもある。美女の顔と鳥の体を持つとされるが、楽器を演奏する関係か、翼とは別に人の腕が付いた姿で描かれることもある。中世以降は何故か人魚として描かれるようになり、その影響は現代の創作物にも及んでいる。
父は川の神アケローオス。母は文芸の女神(ムーサ)の一柱で悲劇を司る女神メルポメネーとされるが、舞踏の女神テルプシコラーとする文献もある。
元々は豊穣の女神デメテルの娘(後に冥界の女王となった)のペルセポネに仕えるニュンペー(ニンフ)であったともいわれる。アポロドーロスの『ビブリオテーケー』では、ペイシノエー(Peisinoe)、アグラオペー(Aglaope)、テルクシエペイア(Thelxiepeia)の三姉妹とされる。
ホメロスの叙事詩『オデュッセイア』では、ゼウスのイジワルで放浪するハメになった英雄オデュッセウスの一行と遭遇。例によって例の如く歌で誘惑するが、乗組員は耳栓をしていたので平気だった。ちなみにオデュッセウス本人は船の帆柱に自分の身体を括りつけていたので、歌を聴きながらも生き永らえることができた。そこまでして聞きたかったのか。
(耳栓をして歌が聞こえない乗組員が、オデュッセウスの状態が平常に戻るのを見て「セイレーンの海域を抜けた」と確認するためだという説(建前?)もある)同じ半人半鳥の姉妹の怪物であるハルピュイア(ハーピー)としばしば混同される。ただしハルピュイアはセイレーンと違い歌が巧いという記述は無く、容貌も醜く描写される場合が多い。逆にセイレーンのほうはハルピュイアのように速く飛んだり、人や物を連れ去ったりすることは無い。また、歌で誘惑するという繋がりか、ローレライはセイレーンの一種とされることもある。
セイレーンをモチーフとしたキャラクター
セイレーン (ファイナルファンタジーシリーズ)
『FF5』では中ボスとして、『FF6』『FF8』では幻獣としてそれぞれ登場している。
外見や設定は作品ごとに異なる。
海沿いに住む美しき種族。繊細で色白で、額に青色の宝石を持ち、青い髪と瞳を持っている。髪は水のようになっている。外見も物腰も大変魅力的だが、本性は享楽的で地道な努力を嫌う者が殆ど。歌声で魅了した恋人に仕事と家事の一切を任せ、自堕落に生きることが美徳とされている。その美徳に反するセイレーンもいるが、少数である。永遠の命を持ち、外見年齢は精神年齢に比例している。森に住むドリアッドと相対する種族である。
ギリシャ神話を題材とした『ゴッドオブウォー』シリーズでは雑魚敵の一つとしてクレイトスの前に立ちはだかる。同じく雑魚敵として登場するハーピーとの差別化を図るため、踊り子のような魅惑的な容姿をしているが、口は鋭い牙が生えている。バンシーのように大声を出してこちらの動きを止めるなどシリーズ中の雑魚敵の中でも厄介な部類に入る。CSアタックではサバ折りや頭を踏みつけるなどして倒すが、サバ折りの場合だと絶叫で周囲の敵を吹き飛ばすことができ、魔力を回復する青オーブを獲得できる。