ラージャン
らーじゃん
概要
『モンスターハンター2(dos)』より登場した。通称「サイヤ人」。 素材名等での表記は「金獅子」。
名前の由来はサンスクリット語の「Rajah(王)」から。
発音的に辛味タレな響きがするが、そうではない。
外見は猿+牛。ミノタウロスをより獣よりにした外見である。
「超攻撃的生物」とも言われる気性の荒さと圧倒的な攻撃力により、出会った者は無事では済まないという。
危険すぎるため生態調査もなかなか進まず、一時は古龍学者が研究していた。
現在でも古龍種としての見方をする研究者は多く、設定集やゲーム内での資料でも古龍級の戦闘力を持つと言及されている。
「金獅子」の異名を持つが、普段、その全身は黒い毛に覆われている。
しかし一度興奮状態に陥ると突然大部分の体毛が金色に変色する。
さらに後頭部から背中にかけての鬣に当たる部分が逆立つ。
その様子は文字通り「怒髪天を衝く」。その余りの変貌ぶりのため一時期は情報が錯綜し、「変身する能力を持つ」「全くの別種の目撃情報が混同している」等の様々な説が生まれた。
なお、体毛が変色するのは、ラージャンの毛が筒状になっており電気の放出を伝導するためである。光ファイバーのようなものか。
極めて危険なモンスターであることから、素材は殆ど市場に出回ることはないため、どれも高級品として扱われる。特に毛皮(黒毛)を用いた繊維品は王族も欲しがるほど。とあるわがままな王女はこの毛皮を使って手袋やらコートやら果てはスリッパやらを作らせようとしていた。
かつては雪山、火山、峡谷などの過酷な環境下に出没することが多かったが、最近では原生林や遺跡平原、古代林といった比較的安定した環境に姿を見せることもある。ラージャンの生息域が拡大したためなのか、調査が進んだことで様々な生息場所が確認されたのかは不明である。
とてつもなく縄張り意識が強く、他種の生物が視界に入ると問答無用に襲い掛かる。
冷気に弱いにもかかわらず雪山にも現れるが、これにはティガレックスのように餌を求めて出向いたという説や、あえて自分の苦手な環境に身を置く事で自分を鍛えているという説がある。
なお、ラージャンが肉体から発する電流は「気光」と呼ばれ、体毛が金色に変化したり口から光のブレスを吐くのもこの「気光」によるもの。
もともとラージャンには発電器官が備えられているのだがそこにはある「リミッター」がかけられており、それを解除しない限り発電することができない。そしてそのリミッターを解除するには「キリンの蒼角を摂取すること」が条件なんだとか…。
キリンを自発的に仕留めて捕食しているのかどうかは不明だが、ラージャンの驚異的な戦闘力を鑑みればあながち不可能でもないかもしれない…。
なお、何かと比較されることの多いイビルジョーは、ハンター未発見時でかつ同じエリアにラージャンがいると、捕食しようと攻撃を仕掛けることが確認されている。
戦闘能力
筋肉、特に腕のたくましさは異常で、腕を使った攻撃は驚異的な攻撃力を誇る。
側頭部から生えた角は古龍の鱗をも貫き、鋭い牙や爪もどんな物体も易々と切り裂く凶器である(ただし、今のところラージャンに角や牙、爪を使った攻撃モーションは存在しない)。
強烈なパワーに加え、スピードを併せ持った攻撃一辺倒の超暴力モンスター。
体力は他のモンスターと比べれば比較的少ない方だが…。
剛腕による連続パンチや体ごとゲンコツを振り回す一回転殴り、
さらに口からは電気弾の他、超破壊力の「気光ブレス」まで吐き出す。
それに加えストの某キャラよろしくローリングアタックまで仕掛け、
それらの攻撃すべてが高い攻撃力を持つため2,3回攻撃を食らうと即ノックアウトされてしまう。
攻略
氷属性が弱点。肉質がやわらかいので無属性でもかまわない。
動きも素早いため、何も知らずに挑めば何もできずにあっさりやられることも。
P2Gまでは、ラージャンを中心に時計回りに回るとほぼすべての攻撃が
回避できることや、怒り時のみだが蛇行ステップ(通称ケルビステップ)の後は高確率で
バックステップにつながることから
避けに慣れてしまえばワンパターンの作業ゲーとなる。
また、攻撃範囲は意外に狭く、回避性能+や回避距離アップのスキルをつければほとんどの攻撃を易々とかわせる。
しかし、実際はラージャンの迫力に圧されて乙るハンターが多い。気迫に負けず、頑張って慣れよう。
待望の復活
MH4
MH3以降長らく登場していなかったが、MH4のCMに一瞬だけだが登場、後日公式HPにて正式に紹介されたことで復帰が確定。
新モーションとして巨大な岩や骨などを投げつける攻撃が追加されたほか、両腕でハンターを捕え、握り潰す要領で締め上げるという驚異の拘束攻撃まで習得してしまったようだ。
他にも、軸合わせと一緒に気光ブレスやデンプシーを放つ等隙も少なくなっている。特に危険なのが軸合わせ気光ブレスで、PTプレイでは発射する直前まで誰を狙っているのか一切わからないため、運が悪いと自分狙いだと思って回避した先に他人狙いのブレスが飛んできて乙…なんて洒落にならない展開も起こりうる。
他にもケルビステップ後に確定でバックステップを行わなくなったりとモーションや戦法の数々に大幅なテコ入れが施されており、従来の時計回り戦法はほぼ通用しないと考えていい。
さらに、怒り状態中(激昂したラージャンは通常時から)に闘気硬化という強化形態が追加。腕が赤くなり、肉質が硬くなる上、一撃一撃が更に重みを増し、貫通弾以外の弾丸を弾き返すという古龍のバリアーもびっくりのトンデモ能力を発揮する。しかし、極限まで攻撃に特化した形態である故か、下半身の肉質が非常に柔らかくなってしまうという弱点も抱えている。
また、後継者と言われていたイビルジョーとの共演もついに実現。
あろうことか、両者を同時に狩猟するクエストまでもが登場してしまった。
そして2014年3月24日、遂に激昂したラージャンと怒り喰らうイビルジョーを同時に狩猟するイベントクエスト「OP・最強の宴」の配信が決定。全国のファンを震撼させた。
2014年3月27日にラージャンをモチーフにしたカラー「ラージャンゴールド」のニンテンドー3DS LLが数量限定で発売されることが決定した。
MH4G
MH4Gではローリングアタックの回数が増えており(通常時2回、怒り時3回)、高レベルのギルドクエストでは着地時に震動まで発生させるようになった。
そして、とうとう狂竜ウイルスに感染した個体が登場。さらに、ウイルスを克服した極限状態の個体までもが登場した。
極限個体は、比較的攻撃しやすかった後脚の肉質が硬化している。それ以外の部位(前脚、胴体、頭部)は闘気硬化中の前脚を除けば硬化していないが、如何せんよく動き回る上にいずれもラージャンの攻撃に被弾するリスクの高い箇所である為、狙いにくい。
また、極限個体専用の攻撃として、拘束攻撃の不発時にグラビモス並みの大きさの岩を抉り出してブン投げるド派手な攻撃を仕掛けてくる。
MHX
発売前は一切情報がなかったが、本作でも後述する特殊個体共々続投。
攻撃モーションは概ねMH4と同じだが、前作で多くのハンターをキャンプ送りにした薙ぎ払い気光ブレスは、発射寸前まで軸合わせを行うようになったため、PTプレイ中でも誰を狙っているのかわかりやすくなり、他のプレイヤーが巻き込まれる危険性が低くなった(ちなみに、地味に気光ブレスのグラフィックも描き直されていたりする)。
また、炭鉱夫ご用達のクエストである「たんと掘れ燃石炭」でもクエスト開始直後に確定で乱入し、火山を訪れたハンター…もとい炭鉱夫たちに活を入れてくる。
本作の新システムである獰猛化にも対応している…のだが、通常の集会所クエストには狩猟クエストが存在せず、イベントクエストを利用しなければ戦闘できない。
肝心の強さだが、なぜか攻撃力上昇の度合いが控えめで、肉質にも特に変化がないため、ラージャンの動きに慣れていれば割とあっさり狩れてしまう。一応、一切疲労しないという難点はあるものの、もともとラージャンの疲労時間は短く、さらに同じく一切疲労することなく常時フルスロットルで襲い掛かってくる後述の特殊個体の存在などもあるため、他の個体と比べると体感的にそこまで厭らしさは感じられない。むしろ、これより前に配信されたイビルジョーやリオレイア希少種の獰猛化個体の方がずっと手強いと感じているユーザーも多いとか。
MHXXにて獰猛化個体のクエストは常駐化した。
MHWI
DLC第1弾として10月に実装が決定。ライバル的存在のイビルジョーの韻を踏む形になった。
ちなみにこれで、アイスボーンのみならずワールド初の牙獣種が登場したことになる。これによりついに新大陸に戦々恐々、最強コンビが並び立つこととなった。
新大陸での姿は筋肉ダルマという言葉がふさわしいほど筋肉が隆起しており、より力強さが際立つ外見となった。ワールド特有の圧倒的ブラッシュアップを施されたその顔は非常に恐ろしく、まさしく”鬼”そのものの風貌となっている。
また、9月12日から開催される東京ゲームショウにてラージャンの討伐クエストの体験が可能となることが決定している。
上の動画を見てもらえればわかるが、クラッチクローでしがみついたハンターを自発的に
引き剥がす、拘束したハンターを壁に叩き付けたうえでトドメを刺そうとしてくる、(闘気硬化中限定で)シビレ罠を掴んで破壊する、力を溜めたあと跳躍し爆発するような叩き付けを行うなど、その攻撃性は極限個体とは別ベクトルで高い。
一方でMH4シリーズで見せた岩盤投げや連続ローリングアタックはやってこない模様。
余談
飼えるラージャン
古龍レベルの戦闘力を誇る存在だが、MH2とMHFでは実はペットとして飼える。
ペットにできる条件が厳しく、大闘技会で50勝以上していないとペットにはならない上、
ペットになる確率も相当低い。
凶暴すぎるせいかどれほど大事にしても全然なついてくれず、そのため言うことも聞いてくれない。
餌としてキリンの蒼角の他、金のたまご、銀のたまご、白金魚、小金魚を与えられる。
また、モンスターを仲間にできるMHSTにも登場しているが、元々は敵としての登場のみでオトモンにすることが不可能だった。
しかし、2017年7月配信のVer1.2.0で遂にラージャンのオトモン化が実現した。
仲間意識とか主従関係とか友情に縁が微塵も無さそうなラージャンですらオトモンにできるライダーの実力には驚愕モノである。
通称「サイヤ人」
「怒ると体毛が金色になる」という設定もさることながら、元気玉(電撃弾)やかめはめ波(気光ブレス)に似た攻撃を繰り出すため、もっぱら「サイヤ人」と呼ばれることのほうが多い。
2段階変身すること、その変身後の姿がスーパーサイヤ人2に似ていることからサイヤ人っぽさが増した。
次は体毛が赤くなるのだろうかと思いきや、MHFのアップデートにて低確率で怒り時に赤いオーラを纏うラージャン特異個体に会えるようになった。
通称「赤ラージャン」。
このラージャンはさらに強力になった気光ブレスに加えて両手を掲げて超広範囲の気光玉を放ってくるため、ますますサイヤ人っぷりに磨きがかかってきている。
さらにMHSTのラージャンの絆技は巨岩を持ち上げてぶん投げる「ギガンティックメテオ」。
かの伝説の超サイヤ人の技に「ギガンティックミーティア」がある。
メテオとミーティアは発音が違うだけで意味は同じである。ああ、そういう……
モデル・ルーツ
上記のように、サイヤ人へのオマージュのような演出が目立つため、意外と知られていないが、開発側は『ストリートファイター』シリーズの豪鬼をイメージして作り上げられたキャラクターだと語っている。そう言われてみると、攻撃力が非常に高い反面、打たれ弱く体力も低い点など、確かに共通する部分は多い。
武具
武器
ラージャンの武器は雷属性を帯びるが、フルフル、キリン、ジンオウガの武器と比べて属性値はやや控えめで、斬れ味もそこまで良いわけでもなく、継戦能力でやや劣ることが多い。その代わり攻撃力が非常に高い。会心率はプラスだったりマイナスだったり0だったり、武器によってまちまち。
防具
下位 | 上位 | G級 | |
---|---|---|---|
MH2~MHF | - | 金色/黒子 | - |
MHP2(G) | - | 金色/黒子 | 金色・真/黒子・真 |
MH4 | - | 金色/黒子、怒天/心滅 | - |
MH4G | - | 金色/黒子、怒天/心滅 | 斉天/仙師・真、怒天/心滅・真 |
剣士用は「金色」、ガンナー用は「黒子」という名称。
MH4では激昂したラージャンの専用素材追加に伴い、剣士用は「怒天」、ガンナー用は「心滅」という装備が新たに追加された。
剣士用はラージャンの黄金の毛を惜しみなく使って編みこまれているため、全身が金色で非常に派手。特に上位男性剣士用は歌舞伎の連獅子のような頭飾りがつくため非常に目立つ。そうした派手な外見故か、敵から狙われやすくなるマイナススキル「挑発」が発動してしまう。
ちなみに、同社製作のアクションゲームに登場する傾奇者の衣装と似ているが…多分偶然です。
一方、ガンナー用は黒毛を使って作られているため、剣士用とは逆に非常に地味。スキルも敵から狙われにくくなるプラススキル「隠密」が発動する。姿は黒子や虚無僧のような感じになる。
超攻撃的生物とも言われるラージャンの特性を反映してか、斬れ味レベル+1(ガンナー用は装填数UP)、集中、力の解放、挑戦者など、非常に攻撃的なスキルが発動する。
なお、ほぼ部位破壊限定素材であるラージャンの角を大量に要求されるほか、リオレイア希少種やクシャルダオラの素材も少量必要になる為、製作難易度は割と高め。