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響裕太の編集履歴2019/10/13 22:37:25 版
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「グリッドマン! 俺を呼んだよな!?」

「俺にしかできない事、それが俺のやるべき事…!」

人物像

今作の主人公ツツジ台高校一年生。

住所は「東京都ネリマ市ツツジ谷5-33-7」にあるエレベーターがついていない(ボイスドラマ第5.5回より)マンションの402号室。

出張中の両親を持つ、ごく平凡な生活を送っていた(と思われる)少年。作中で明言されることは無いが、内海を初めとする男子高校生に比べてかなり童顔気味。

ある日、クラスメイト宝多六花宅で目覚め、何故か過去の記憶を失っている事に気付いた。同時に古いパソコン「ジャンク」の中に現れた存在「グリッドマン」からの呼びかけを受け、彼と一体化。街を襲う怪獣と戦うことになる。

友人の内海将からは「普通だが悪い奴ではない」、六花からは「一度二人きりになったときに会話しただけ」、クラスの女子のなみこはっすからは「赤い髪以外印象に残らない」と評されており、記憶を失う以前は特に目立つ人物ではなかったようだ。新条アカネから貰ったスペシャルドックを潰されても全く怒らない、天然で失敗するグリッドマンをフォローしようとするなど、基本的には懐が深く温厚でお人好しな性格だが、怪獣に対しては物怖じすることなく立ち向かっていくなど勇敢な一面もある。

非常に素直な人物であり、良くも悪くも思っていたこと・考えていることを口にしてしまいがち。また、嘘をつくのも下手なため、内海から度々黙っているよう釘を刺されるなど危なっかしいところもある。その割に意外と周囲からの評判も気にかかる様子。

また、記憶喪失後初めて出会った人間だからか、六花のことが気になっている様子。なみこやはっすからは「ちょいちょい見てる」と言われる程度には行動に出ているらしい。ボイスドラマ第3.3回ではなみことはっすに六花との付き合いについて聞かれた時はあからさまに動揺し、付き合いたいかと聞かれた時には(流された部分もあるが)「付き合いたいです…」と認めている。第4回ではアカネと共に合コンに誘われた彼女のことが気になって仕方がなくなったり、マックス「好きなんだろ? 彼女のこと」と言われて赤面して動揺するなど、明確に好意を抱いていることがほぼ確定的となった。ただし、自身の好意に「たぶん」と付け加えるなど、若干己の感情を把握しきれていない様子が見て取れる。

その後も要所要所で六花を気にかけており、第5回では水着姿の六花に見とれたり、第8回では夕焼けの中で六花が見せた笑顔に目を奪われるなど、徐々にその感情は明確になっていく。

その一方、記憶喪失故に周囲に溶け込めていないと感じる瞬間もあるようで、そのことには孤独感を覚えてもいる。また、内海から「怪獣の正体は人間かもしれない」という軽口を受けた際は、心底ショックを受けるなど、極当たり前の少年としてのメンタルの持ち主でもある。

また、記憶喪失ゆえに多くの事が初体験になる為、電車から川を見るなどの些細な体験でも幼子みたいにはしゃぎだす事がある。

グリッドマンの姿を視認し、会話ができるのは当初彼だけであり、「何も映っていないパソコンに話しかけてる奴」と内海将と六花から危ない人扱いされてしまいそうになった(その後、裕太がグリッドマンと一体化すると同時に将と六花もグリッドマンを目にすることができるようになり、この疑惑は払しょくされた)。また、怪獣が出現する度にその気配(?)を感じ取ることが出来る(本人曰く「何かヤバイ気がする」らしい)。

第2回からはグリッドマンからプライマルアクセプターを与えられ、それを介して変身するようになった。

ちなみにプライマルアクセプターを与えられてからはそれを隠す為、左腕にリストバンドを付けるようになる。

なお、記憶喪失である事から周囲と自分との関係性の根拠が全く無く自身のアイデンティティーの拠り所を失っている事に不安を感じており、グリッドマンと共に「町を守る事」に自身の存在価値を求めようとする危うさも抱えている。

第5回でのアカネとの会話以来、アカネが怪獣の記憶を保持しているらしいと推察し仲間達に相談しようとするも、その機会を悉く逃し悶々としていた。

そんな時に出会ったとある少女との一件で、街の外に何もない事、アカネこそがツツジ台を生み出し怪獣を作った張本人であること、そしてそれを焚きつけたアレクシス・ケリヴの存在を知り、さらにアカネから紹介される形でそのアレクシス本人と出会う事になる。

尚、とある少女とその後のアカネとのやり取りやある怪獣との戦闘でツツジ台の隠された事実及びアカネの恐るべき本性を知る事になり(前者はグリッドマン陣営全員が目にする事になる)、「戦う事以外にもやらなければいけない事がある」と心に決めている。

余談

元々は、構想のみ存在していた特撮版の続編企画『電光超人グリッドマンF』の主人公として設定されていたキャラクターでもある。

ポジションとしては実写版の主人公である翔直人にあたる人物だが、直人がそれなりに個性的な人物であったのに対し、裕太はあまり個性的でない人物と対照的に設定されている。

しかし、アニメにおける六花と内海、実写版における井上ゆか馬場一平と一歩間違えば相反してしまう程タイプの違う人間たちをその度量と求心力を用いて上手く繋げて纏めている所は共通している。

記憶喪失という設定は、メインライターの長谷川圭一の好きな作品でグリッドマンの前任ともいえる『電脳警察サイバーコップ』の主人公:武田真也のイメージがあるらしい。

一部のファンからはどこか愛嬌ある姿や言動から「主人公にしてヒロイン」と称されることもある。

第8回の学園祭で行われた「男女逆転喫茶」では元々童顔なこともあり女の子と呼んで差し支えないセーラー服姿を披露し、多くの絵師の心を鷲掴み?をする。

月刊アニメディア19年1月号のW表紙では紋付き袴姿を披露しているが、羽根突きの腕前に関しては…内海と共にお察し下さい。

スマートフォンケースの色がクリアパープルなので後述のキャラクターのバリエーションの一つではないかという考察がされていたが、雨宮監督、キャラクターデザインの坂本氏、プロデューサーの竹内氏の持っていたゲームボーイカラーの色が三人ともクリアパープルだったことから由来している。

考察

SSSS.GRIDMANに登場するキャラクターはグリッドマン以外はほぼ全員モデルとなったトランスフォーマーが存在するのだが、裕太の場合は善悪逆転を描いたシャッタード・グラスの世界に正史の世界から迷い込んだクリフジャンパーと考えられている。

共通点は

  • 角のような髪型
  • 異性に対して奥手な性格
  • 記憶を失った(重傷を負った)ところを六花(SGメガトロン)に助けられる
  • 内海(SGサイドスワイプ)と六花(SGメガトロン)と同盟(SGディセプティコン)を結び、怪獣(SGオートボット)と戦う。
  • そもそも履いているスニーカーがクラシッククリフジャンパーのビークルモードのカラーと同じ
  • リュックサックの色がクリフジャンパーのバックパックと同じ
  • 5話で着ていたTシャツのプリントがクリフジャンパーのイニシャル「C・J」

と言ったものがあげられる。

関連項目

SSSS.GRIDMAN

ジン - ウルトラシリーズにおける記憶喪失主人公。初陣が夜であることも共通している。

電光超人グリッドマンSSSS.GRIDMAN
翔直人響裕太

以下、第10回以降のネタバレを含みます。

第10回「崩・壊」のラストで精神的に追い詰められたアカネにカッターナイフで刺されて昏倒、続く第11回「決・戦」で本来なら意識を取り戻すはずの治療を受けたにもかかわらず裕太は目を覚まさなかった。

新世紀中学生は「(アカネに壊された)ジャンクと裕太の意識が繋がってるのでは?」と推測。すぐさま新世紀中学生の手により絢JUNK SHOPでジャンクが修復されたと同時に裕太は目を覚まし、自分は何者なのかを知る…

「俺記憶喪失じゃなかったんだ。元々俺に記憶なんて無かったんだと思う」

「俺が、裕太に宿ったグリッドマンなんだ」

「新条さんは俺を刺すしかなかった。それしか手段がないくらい新条さんは自分の世界で自分を追い詰めてしまったんだ」

「だから俺は、俺にしかできない、俺のやるべきことがあるんだ」

「ごめん内海。”私”は行かなければならない…」

「私はハイパーエージェント、グリッドマンなのだから」

その正体はアレクシスの攻撃でバラバラになったことで響裕太という一般人に憑依した『自分を響裕太だと思い込んでいる』グリッドマンの一部。

そのため記憶を失ったのではなく本物の裕太の人格にグリッドマンの人格を上書きしているため元から記憶がなかったというのが正しく、グリッドマン本人曰く自身が裕太と分離する事で本物の裕太の本来の人格も戻るようである。

また、グリッドマンの人格が目覚めた時裕太の青い目が黄色に変わり、声にグリッドマンの声が被るという演出が見られた。

これまで裕太がアクセプターのGコール無しで怪獣の出現を察知したり、最初裕太にしかグリッドマンの姿と声が認知できなかったのも、そもそも裕太が最初からグリッドマンだった為であった。またボイスドラマ第5.5回でファミレスの受付に「グリッドマン」と書いたのもこれが原因と思われる。

第1回で六花に「記憶喪失」と言われるまで自分の状態を言い表せなかったのも、記憶が上書きされていた為最初から存在しないが、それ以外に表現のしようがないためと推測される。

尚、ジャンク内にいるグリッドマンは「分裂したグリッドマンの一部の中で唯一グリッドマンとしての記憶を持った一部」「グリッドマンの支援者が記憶喪失になったグリッドマンを支援する為にグリッドマンの振りをしている」などの考察があり、劇中では明言されなかったがおそらく前者と考えられる。

尚、グリッドマンが裕太に宿った理由に関しても明言はされていないものの、理由としては大きく二つが考えられる。

第一の理由としてまず第1回で記憶喪失になって以降の裕太はグリッドマンだったわけだが、11回でそのことを自覚するまでの人格は本物の裕太本人の性格をベースにしたものであった。

これは裏を返せば、もし仮に裕太とグリッドマンが別人であったとしても、裕太はおそらくグリッドマンと合体し、町やそこで暮らす人々を守るために怪獣と戦うことを決意したと考えられる。

実際第9回の夢の世界では、将や六花のことや独り苦悩するアカネの心を救いたいという強い正義感によって自分を取り戻し、夢の世界から覚醒していた。

特撮版の主人公の直人が怪獣が起こした医療機器の不調で苦しむ弟を助けたいと強く願ったことでグリッドマンに選ばれたように、ヒーローになるには欠かせない「誰かを守りたい」と願う強い勇気と正義を裕太も持ち合わせていたのだった。

第二の理由としてはグリッドマンの「新条アカネの世界で唯一…」というセリフや、裕太が本来はアカネの恋人役として存在していた事、グリッドマンに憑依されても六花への恋心が決して消えなかった事も併せると、アカネの恋人という役割を逸脱し、宝多六花に恋をするというアカネの世界で唯一自分の意思をもった存在だからと考察されている。

もしくは最終回に登場した現実のアカネの容姿が六花に似た姿だったことから、この世界で唯一アカネの本当の姿を愛したためとも言われている。(仮にこれが事実ならば結果こそ異なるが裕太はアカネに与えられた役目をきちんと果たした事になる)

その場合には六花はアカネが「自分を真に理解出来るのは自分自身だけ」という理屈で一番の親友として設定したと思われるが、裕太はアカネ自身が容認もできなければ否定することも出来ないでいる現実のアカネを、自分の意志で好きになった人間とも言える。

裕太がこの世界とアカネを救う為にグリッドマンを宿したのはある意味必然の出来事だったのだ。

この点はグリッドマンのキャラクターソングの歌詞にも記されている。

全てが終わり、グリッドマンは裕太と分離し元の世界に帰還。裕太が内海と六花の前で目覚めたところで物語は終わる。果たして、グリッドマンとしての記憶は消えてしまったのか、それとも……。

後にイベントで最終回後も記憶が残っている事が確認された。

そして、グリッドマン達の帰還後には彼の自宅に彼の両親らしき人物達が訪れてたのであった。

尚、本来の裕太としての出番は「OPのあるシーンにおける集合写真」「最終回でのある回想シーン」「グリッドマンと分離し、時間が経ってから目覚める」と非常に少ない。

彼本来の性格に関しても詳細は不明だが、怪獣絡みでの使命感の強さを除いてそれほど「キャラ違うぞ!」とは言われていないことから、その点以外は概ね大差ないものと考えられる。

また、ボイスドラマ第9.99999999回において、夢の中で恋人となっていたアカネに記憶を取り戻す為宇宙鉱石ハッピーコスモジウムの壺で頭を殴打された際、「球技大会の日にアカネの黒くて長い髪に惚れた」というグリッドマンであれば知りうるはずのない記憶を思い出している。(無論、アカネはそれは私じゃないと否定したが)

この事から、第9回の夢の世界における裕太は本来の裕太だったのではないか?と考察されている。

余談だが、アカネが記憶喪失と思われていた頃の裕太を「転校生みたい」と評したり、裕太が「グリッドマンと一体化している人間」または「グリッドマンの人間態」と認識して接触していたが今となってはその認識が正しかった事になる。

真の関連タグ

ハヤタ・シン - 超人によって記憶を上書きされた主人公。

カザモリ・マサキ - 少々立場は異なるが、本来の自身と異なる存在に自分の立場を一時明け渡していた。小説版ではその結果、「ウルトラセブンに変身できなければ存在意義がない」と防衛隊の調査や近しい存在から精神的とどめを差されており、何があっても友でいる存在がいなかった場合の裕太のifと言える。

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