電光超人グリッドマン
音声:嶋方淳子
直人たちがそれぞれ小遣いをはたいて安売りのパーツを購入したり、ゴミ捨て場からジャンクパーツを拾って来たりして組み上げた(“ジャンク”という名称もこれに由来する)。
普段は一平の家の地下室に隠してあり、一平はこれが大人に見つからないように守り神としてグリッドマンを描き、ハイパーエージェントがグリッドマンと融合した後はグリッドマン自身と一体化した。以降ここを拠点にしてカーンデジファーが生み出した怪獣による事件が発生した際には直人と合体したグリッドマンがジャンクから「パサルート」と呼ばれる回路(通電線および電話回線)を通じて現場となっている「コンピューターワールド」に急行する。
現実で一般的に売られているパソコンとは異なり、電子部品が乱雑に組み合せられた内部構造がむき出しになっており、自作感が漂う。しかしスペック自体はかなり高く、ネットワーク通信やプログラミング、CG作成、水質調査、簡単なゲーム製作、さらにはテレビのニュース映像を映したりといろいろなことができる。
グリッドマンと一体化している為、万が一ジャンクがパワーダウンを起こせばグリッドマンもジャンクから消去されてしまう。パトランプが付いており、これが点滅する事で危機を知らせる他、ジャンク本体からも火花や蒸気が吹き出すなど現実的な異常が発生する。
グリッドマンの声はジャンクを介して直人たちに伝えられるが、逆に直人たちがジャンクに話しかけてもグリッドマンには聞こえない。そのため当初はキーボードを使ってタイピングする必要があったが、後に音声入力用のマイクが付けられた。
最初のころは口のついた爆弾のようなキャラクターのアイコンが登場していたが、途中から出てこなくなる。
グリッドマンとカーンデジファーとの戦いが続く中でジャンクも徐々に改良されていったが、最終決戦時にカーンデジファーをジャンク内のコンピューターワールドに呼び込んだ戦いの中でアシストウェポンの全データを破壊されてしまう。
雑誌展開の続編『電光超人グリッドマン魔王の逆襲』ではサンダーグリッドマンとキンググリッドマンシグマが登場するため、アシストウェポンのデータは修復されたと思われるが、最終的には両方ともガイストデジファーに破壊された。
SSSS.GRIDMAN
宝多六花の実家(ジャンクショップ)「JUNK SHOP絢」の店内に陳列されていた古いパソコン。
値段は第5話によれば37429円。
見た目は実写版のジャンクと瓜二つで、劇中ではグリッドマンがここから響裕太へ呼びかけていた。
グリッドマンのコンディションによって影響を受けたり、その際鳴る警報ブザーの音も実写版と同じ。
第2話でサムライ・キャリバーの手により最適化処理が施される。これによりグリッドマンはイニシャルファイターからプライマルファイターへとアップデート。またグリッドマンと裕太たち現実世界側の面々との双方向コミュニケーションが可能となった。
ジャンクが電源オフ及び再起動してもグリッドマンやアシストウェポンである新世紀中学生への影響は強制変身解除くらいのようだが、現段階ではスペックが追い付かないらしく、新世紀中学生が全員で出動すると処理堕ちを起こしてバグってしまい、グリッドマンを含めた全員の動きがフリーズしてしまう。
第8話にて解決方法として「容量を増やす」のではなく「全員が通常よりも小さいサイズで出撃する事で容量を軽減する」という方法で出動干渉を回避、フルパワーグリッドマンおよびパワードゼノンへの合体を実現させた。
実写版で本体に接続されていた長いテーブル状の部分や、一平の部屋の地下でジャンクの右側に設置されていたサブのディスプレイはアニメ劇中には未登場である。
また、実写版ではパサルートを通じて怪獣が出現したコンピューターへアクセスしていたが、アニメ版ではその部分の描写がはっきりしておらず、出動時には裕太や新世紀中学生が光となって画面に飛び込んだ時点でグリッドマンとアシストウェポンが実体化する(ただし第4話などではアシストウェポン形態の四名が光の道を突き進む場面がある)。
5話にて新世紀中学生によって購入されるが(支払いパートでは400円足りないようにも見えるが、それだと端数を計算して5円しか出さなかったというヴィットの行動が不自然であるため、お札に隠れているかあらかじめ割引してもらえたのかもしれない)、その大きさ故に置き場所に困ったり、返品しようにもレシートを貰い忘れる(急いでいたためマックスが「レシートは結構」と断ってしまっていた)等、管理には苦労している模様。
また、ボイスドラマ5.5回ではツツジ台駅からファミレスまでの動向が描写されているが、この間はグリッドマンも会話に参加している。いちいち電源を有線で供給しているとは考えにくいため、外付けのバッテリーを新たに拵えたと思われる。
結局、第6回にて返品ではなく、買い取ってもらったことが判明しており、引き続き店に置かれるようになる。ちなみに上記のボイスドラマ5,5回では、グリッドマンが「私たち全員が、あの場所(宝多家の店)に居ることに意味があるはずだ」と気になる発言もしている。
ナナシとの戦いの後、アカネが裕太を刺した際に机から落され壊されたが新世紀中学生が「絢」に合ったパーツを使って修理したことで再起動。それと同時に目を醒まさなかった裕太も意識を取り戻した事から、裕太(グリッドマン)と連動する分身にも等しい存在だった。
戦いが終わり、グリッドマンと新世紀中学生たちがツツジ台を去ると同時に「絢」の店からも姿を消した。
『グリッドマンユニバース』ではディモルガンの出現とグリッドマンたちの再来に伴い再び「絢」に出現。アップデートが施されたことで全アシストウェポンが本来の大きさで実体化できるようになった。
余談
アニメのアフレコ台本では、毎回このジャンクのモニターに、その回で初登場する怪獣のシルエットに、「(その怪獣のフルネーム)+登場」というサブタイトル(?)が表示されたイラストが表紙になるのがお決まりのパターンのようである(ウルトラマンでおなじみ、パロディやオマージュでも一回は見たことがあるであろうあの演出であり、アニメ版が原典以外の特撮作品も強く意識しているひとつの要素といえる)。
11話で新世紀中学生がジャンクを修理している構図や台詞は、電光超人グリッドマン第1話冒頭の翔直人、井上ゆか、馬場一平と同じになっている。
コラボ作品
スーパーロボット大戦30
原典同様『JUNK SHOP絢』に置かれているがグリッドマン加入時にドライクロイツによって買い上げられたこととなり、以後ドライストレーガーに置かれている。
戦姫絶唱シンフォギアXD
並行世界において立花響の行きつけのお好み焼き屋「ふらわー」に置かれており(ふらわーの主人がジャンク屋で買ったものらしい)、グリッドマンはここから響に呼びかけ続けていた。