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「わたしとおまえ(月影ゆり)は表裏一体!おまえを倒すことで、わたしとおまえはひとつになれるのだ!」

※劇場版『Yes!プリキュア5 鏡の国のミラクル大冒険!』の登場人物であるダークプリキュアについては、「ダークプリキュア5」の項目を参照。

CV:高山みなみ

概要

初登場は第1話冒頭のつぼみ(と、えりかいつき)の夢の中。

TVアニメ版では初めて登場した悪のプリキュアである。(→闇キュア

砂漠の使徒側のプリキュアとしてつねにサバーク博士の側に立っている。

物語冒頭でキュアムーンライトを倒し、第34話でキュアムーンライトに敗れるまでは成果を出せない三幹部の代わりに出撃したりサバーク博士の命を受けてこころの大樹を捜索、月影ゆりを狙った独断出撃など物語の要所要所で登場する。

登場してはプリキュア達に立ちはだかり圧倒する、プリキュア達の最大な宿敵。

第34話でムーンライトに敗れてからは表舞台から一度姿を消し、サバーク博士からの修復を受けながら再戦の機会をうかがっていた。

第47話でムーンライトとの最後の戦いを行うが敗れ、第48話で消滅した。

詳細 (以降ネタバレ注意)

登場当初から「プリキュアを倒すために作られた」、「わたしはおまえ(月影ゆり)だ!」という発言をしており、

月影ゆり=キュアムーンライトと何らかの関係を匂わせていた。

ゆりに対して並々ならぬ執着心を持っており独断出撃で襲い掛かったが、サバーク博士に月影ゆりと関わることを止められ、歯痒い思いをしていた。

第47話でムーンライトと決戦を行うも、仮面が割れてデューンの呪縛から逃れたサバーク博士の正体が、ゆりの父の月影博士であることをゆりに知られてしまう。

ゆりと父親の再会を阻み、自分は博士に生み出された博士の娘であると主張するダークプリキュアは、ムーンライトと最後の一撃を撃ち合って決着をつけ、今度は完全に負けてしまった。

続く第48話で、ようやく対面が叶った月影博士とゆりを引き剥がそうと最後の力で立ち上がったダークプリキュアだったが、博士によってその必要はないと抱き支えられる。

そして博士は、ダークプリキュアはキュアムーンライトを倒すためだけに作った心のない人形であり、

こころの大樹の研究で手に入れた技術とゆりの体の一部を使って作られたゆりの妹であると二人に告げ、ダークプリキュアにはっきりと自分の娘だと告げた。

これまで娘の座をかけてゆりと争ってきたダークプリキュアだったが、ゆりと共に姉妹という形で娘として認められ、

「お父さん…」と満足げにつぶやき、博士の腕の中でゆりに笑顔を見せながら光と共に消えていった。

容姿

悪側のため、名前に「プリキュア」と冠していながら衣装は通常のプリキュアに多い白色+カラフルで明るいなものではない。ほぼ黒づくめのいわゆるゴスロリ風のジョーゼットワンピース、さらにコウモリの羽っぽい片翼などの悪役っぽいイメージがちりばめられている。

おかっぱ頭の黒見がかった緑髪で、左側にトゲのような髪飾りを付けている。

通常は右目を閉じているが、右目を開くことで衝撃波などで攻撃することが可能。目の色は右目は黄色、左側は紺色でオッドアイ(第42話からは両目とも黄色になった)。

片翼しかないがそれでも普通に飛行したり、翼そのものを盾として使用することもできる。

小説版によれば、本来は両翼になるはずだったがムーンライトの情報を知る任務を与えるべくダークプリキュアの成長速度を速めた際副作用で片翼になってしまったとのこと。

モチーフと属性は「」。キュアムーンライトの「月光」と対を為すが、決して切り離せない二人の関係をそのまま表している。

キュアムーンライトが月の光なら、ダークプリキュアは月の影。

キュアムーンライトが白なら、ダークプリキュアは黒。

キュアムーンライトが長髪なら、ダークプリキュアは短髪おかっぱ頭。

キュアムーンライトがロングスカートなら、ダークプリキュアはミニスカート

キュアムーンライトが膝下までのブーツなら、ダークプリキュアは膝上までのロングブーツ

と、デザイン面でも対極となるように設定されている。

但し顔立ち自体はあまり似ておらず、数少ない共通点は向かって右側の前髪がはねている点、同位置に髪飾りを付けている点である。

なお、右手のリストレットだけが何故か白く、キュアムーンライトの付けている物と似ている

それもそのはず、ダークプリキュア自体が月影ゆりから作られ、サバーク博士こと月影博士は無意識に娘であるムーンライトに似せて作っていたのだから…。

※ミュージカル版など、実写での登場衣装はエナメル系の黒い衣装なので、少しエロかったりする。

性格

一人称は「わたし」、二人称は「おまえ」または「きさま」。言葉遣いは常時中性口調及び命令口調だが、サバーク相手になると敬語に変わる。呼称はサバークを「博士」、ゆりには「キュアムーンライト」、ゆり以外のプリキュアには「プリキュア」と一括りにして呼ぶ。

性格は誇り高く、冷静沈着、発言も正鵠を射ている。それでいてサバーク博士には従順。

頭も良いようで、全くと言ってもいいほど無計画に近い三幹部とは違い、自らにも冠された「プリキュア」の名を使ったツボを得た作戦も披露したが、本当の目的はプリキュアの名を貶める為ではなく、つぼみ達現役なプリキュアを誘き出す為であった。

なお彼女は組織内では三幹部より格上と見られるように描写されているが、劇中の言動を見る限りでは、砂漠の使徒と言う組織にではなく、どちらかと言うとサバーク博士個人に従っているようにも見える。三幹部とは反りが全く合わず、大ボスであろうデューンに対してもあまり快く思っていないようである。

サバーク博士への想いは父親への愛そのものであり、博士の実娘のムーンライトから博士の愛を勝ち取るため、彼とムーンライトに関わることに凄まじい執着心を持っている。

実力

その実力は伊達ではなく、(敵味方・善悪関係なしに)プリキュア全体で見ても、単体での実力だけなら歴代最強クラス

三幹部ですらできなかったブロッサムマリンの2人を同時に相手しても、二人を強制変身解除まで追い込んでいる。

さらにムーンライトを作品冒頭で負かし、第24話、第33話にてサンシャインも破っているため、現役な正義側のプリキュアを1回以上負かしていることになる。

ただし、3回共完膚なきまで叩きのめしながらも邪魔が入ったりしたため、チャンスが3回あっても、止めをすべて刺せなかったあたり肝心なところでツイていない。

第24話のサンシャインが加入した直後の3対1の戦いでも3人を格闘戦で圧倒したが、最後は3人にこころの大樹を避難する作戦を許し結果上はドローとなった。この戦闘の際に、サンシャインに対し腹パンチを空中で浴びせている。後に第33話にて、三人掛かりの必殺技「プリキュア・シャイニング・フォルテッシモ」を単身パワーで破り、雪辱を果たしている。

そして第34話にて、ついに完全復活したムーンライトに惜敗。ムーンライトとは(公式戦では)一勝一敗のドローとなった。

新しいプリキュアが登場するたびに、良くない思いをさせられている。

それからはしばらく出番がなかったが、第42話でついに復帰。顔見せ程度の出番だったが、オッドアイから両目が金色(黄色?)に変化しており、スーパープリキュア4人を衝撃波で飛ばしてしまった。

その後、第47話ではムーンライトと互角な勝負を繰り広げるも、決意と仲間との絆をかみ締めたムーンライトの力に圧倒されて完敗してしまい、第48話にて上記の形で消滅した。

キュアムーンライトとの関係

宿敵であるキュアムーンライトに対しては単なる敵対心を超えた、愛憎入り乱れた感情を抱いており彼女が生きていた事を知ると喜んでいるのかのような言動を見せた(ゆりが変身能力を失ったことを知って喜んだともとれるが……)。

それでいて第34話でムーンライトが復活した時には、「トドメをあの時(第1話冒頭)刺すべきだった」とも悔いている。

なお、「ムーンライトのプリキュアの種」のかけらの片方を所持しており、彼女を追う為に使いながらも意味ありげに見つめている。

しかしながら第13話に於いてムーンライトこと月影ゆりプロポーズじみた発言をしてしまったことから、

pixiv上では↓のようなムーンライトが大好きだが空回りばかりしているドジッ娘のイメージが定着しつつある感が否めない。

第47・48話にて目的が月影ゆりのポジションを奪い、産みの親のサバーク博士=月影博士に本当の娘として認めてもらうことだったと判明した為、このことを踏まえると、今の発言の全ては大好きなお父さんを姉と取り合うやきもち焼きな妹として置換できる……のかもしれない。

武器・技

ダークタクト

闇の力よ集え!

正義側のプリキュア達の使っているタクトとは違い、黒と赤のカラーリングで形も全体的に刺々している。

先端も尖っておりのように見えなくもない。

後述の必殺技を放つほか、花を枯れさせる赤い光線を放つこともできる。

必殺技

ダークフォルテウェーブ

正義側のプリキュア達と同じく花弁型のエネルギーを放出する技。

しかし、こちらは赤と黒の毒々しい色で、命中しても浄化されることはない。

全力で放ったときはムーンライトのシルバーフォルテウェーブに競り勝つ程の威力がある。

プリキュア・ダークパワーフォルティシモ

正義側のプリキュア達と同じ必殺突進技。ムーンライトと同じく個人で放つことができる。

赤いエネルギーを纏って突進し、当然ながらこちらも浄化されることはない。

シャイニング・フォルティシモを一方的に破る威力を持つがムーンライトのフォルティシモに競り負けた。

余談あれこれ

中の人について

担当声優の高山みなみはこのハトプリでプリキュアシリーズ初出演となる。

ダークプリキュアは企画当初は存在しなかったキャラクターであり、プリキュア役のオーディションに高山が参加していた事が切っ掛けで誕生した。彼女の演技を見て「この人にふさわしいキャラが必要だ!」ということで急遽デザインされたのがこのダークプリキュアだったのである。

小ネタ

CVがコナンなどでおなじみの高山みなみであることから、初登場後すぐさま「キュア邪気眼」とか「キュアバーロー」と言われるようになった。

他の中の人ネタとしては、髪型&腹黒イメージの為なのかこの人と絡めたイラストも見受けられるが、能力面で共通しそうな印象があるこのショタと絡めたものは意外にも無い。

遡ると、某バーローの前番組であった作品においてはダークがヒロインの一人に思いを寄せる召喚士の少年、ムーンライトがそのヒロインのライバル(最終的には味方となるが)となる敵国の王女役として登場。

さらに近年ではダークがとあるゲーム白い天使のコピーである黒天使を演じている(白天使との二役)一方、上司の女神があろうことかムーンライトだったりする。

ベースとなったゆりの「体の一部」が何なのか、については色々と解釈が分かれるところ。穏当に考えると「髪の毛」か「爪」あたりなのだが、「虫歯」「盲腸」「扁桃腺」「6本目の指」といったアレな物系がネタとなってしまう場合も…。

ちなみに小説版では、サバーク博士が所持していた御守りのゆりの頭髪とこころの大樹の細胞で作ったとされている。

ちなみに、最初に登場するプリキュアが白と黒、と言うのは元祖であるふたりはプリキュア!キュアブラックのオマージュ(キュアムーンライトはキュアホワイト)。

キュアムーンライトとダークプリキュアの関係は、『キューティーハニーF』の如月ハニー葉月聖羅に例えられる事も多い。

ハニーの中の人・永野愛は『5』シリーズの秋元こまち/キュアミント役でもあるが、実はその姉・まどかも演じている。『ハニーF』を知るファンからは、まどかを聖羅の中の人・平松晶子が演じていれば「あるのかも知れなかった幸せな姉妹の姿」を見られたのかも…という声も上がっていたとか(姉妹関係は逆転するが)。

ちなみに平松晶子は『フレッシュプリキュア!』にゲスト出演している。

pixivでの二次創作

pixiv内での二次創作でも原作通りの流れになっているのは多いが、他作品(主に仮面ライダー)とのクロスオーバーにおいては、仮面ライダーの介入による影響で、人間の少女として転生して晴れて月影家の一員となっていたり、復活してオリジナルプリキュアに変身する能力を得てキュアムーンライトと共闘したりする作品も見られる。

そして、何故かツッコミ役やイジられ役になっている事も多い。

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