ヤバソード
やばそーど
概要
第44話でエラスによって生み出された、ドルイドン族のキング級幹部怪人。
刀や鍔の意匠が見て取れる鎧武者の様な古風な姿を持ち、「キング」の階級の名の通り、頭には冠の装飾が兜の飾りの如く付いている。
右手が刀その物になっており、左手は人間と同じ5本指を持ち、常に刀を握っている。
戦闘では、この二本の刃を振るう接近戦を得意とし、黒色の斬撃を放って攻撃する事が可能。刀を振るう事で凄まじいハリケーンを起こす事もできる。また、自身の動きを高速化させる事でハヤソウルの力で高速化したグリーンと互角に戦える程の高速戦闘も可能。
また、自力で『巨大魔強化』を行う事も出来る。
同じくエラスによって生み出され、片言ながらも出産直後から言葉を既に話せたガンジョージと異なり、言葉らしい言葉は一切介さず、唸り声や鳴き声の様な奇声を上げるばかりであったり、常に駄々をこねるかの様に意味も無くその場で飛び跳ねたりと、荘厳な姿と裏腹に赤ん坊の様な行動が目立つ、ガンジョージ以上に幼い雰囲気を持つ。
その為、まだ物心がついていない子供の様に見境がなく、暴れる事に喜びを感じている事から戦闘狂な気質でもあると言える。
そんな性格故か、撤退時に地面に落ちた刀を置き忘れそうになる等、どこか抜けている印象も与える。
活躍
第44話
エラスによって産声を上げつつ生み出されると、プリシャスが「教育」させる為にガンジョージ共に連れられて街へと繰り出し、破壊活動を開始。見境なく周辺を破壊し回る。
すると、オトの連絡を受けてコウとアスナが駆け付けきたので、ガンジョージと共に2人に襲い掛かり、自身はコウ/リュウソウレッドと交戦。
生まれたばかりにも関わらず高い戦闘力を見せつけて、荒々しい剣さばきを繰り出してレッドを圧倒するも、マックスリュウソウレッドにマックスチェンジしたレッドの攻撃を喰らって怯んでしまうが、プリシャスが光線を放ってリュウソウジャー2人の変身解除したので、追い討ちをかけるべく自ら巨大魔強化を実行、再チェンジしたレッドが操縦するキシリュウオーディメボルケーノと交戦し、手負いの相手を着実に追い立てていく。
すると、プリシャスの恐怖心を克服して駆けつけたプテラードンがオトを乗せて駆けつけ、そのままヨクリュウオーに竜装変形して参戦。
多勢に無勢ながらも勇猛果敢に刀を振るうも、二体のナイトロボの同時攻撃を受けて怯んだ隙を突かれてヨクリュウオーの『ブリザードビーム』で氷漬けにされた所をキシリュウオーディメボルケーノの『ボルケーノキャノン』を食らって爆発、元の大きさに戻ってしまい、この状況を見て撤退する事にしたプリシャスの進言の元、落とした刀を拾いつつ撤退した。
第45話
前回の戦いから音信不通のサデンを探すプリシャスと同行していたが、リュウソウジャーとマスターブラックが来訪してきたのをプリシャスが察知したので、ガンジョージと共に迎撃へと向かう。
そして、リュウソウジャーとマスターブラックを襲撃し、ガンジョージが仕向けたドルン兵を全滅させたリュウソウジャーに襲いかかる。
ブルー、ピンク、グリーン、ブラックの4人と交戦し、前回よりも更に強化した自身の力を見せつけるも、4人の繰り出す攻撃に追い詰められるも果敢に攻める、互角の勝負を繰り広げる。
すると神殿のエラスが胎動し、それに反応する様に動きを止めると、胸部のエムブレムを突如引っ剥がして敵味方見境無く攻撃、暴走を始める。
さらには巨大魔強化を実行、より過激になった無差別攻撃を行い、ハリケーンを起こしてリュウソウジャーを散り散りにした。
勝手に暴走を始めた事に憤慨したプリシャスによって心臓を抜き取られて元の大きさに戻り、元の赤ん坊の様な性格に戻った。
余談
名前は由来はそのまま「ヤバそう」+「ソード(剣)」を掛け合わせた物と思われる。第45話の暴走は最早ヤバそうのベクトルを超えてしまっているが。
腰のバックルはチェスにおけるキング駒の動きを表している。
このヤバソードの登場により、エラスをクイーン級に当てはめると、チェスの駒すべてがそろった事になる。
演じる塩屋氏はスーパー戦隊シリーズにて様々な怪人を担当した常連の1人であるが、幹部クラスの怪人を演じるのはこのヤバソードが初となる。また、単発ゲストではないのは『爆竜戦隊アバレンジャー』の爆竜パラサロッキル以来、17年振りである。
前作の『快盗戦隊ルパンレンジャーvs警察戦隊パトレンジャー』ではリューグ・タマテバッコを演じており、同作でカーゼミーとケルベーロ・ガンガンを演じ、今作でワイズルーとガチレウスを演じた緑川光氏と稲田徹氏に続いての続投となる。
スーツアクターである浅井氏は、30分前の仮面ライダーゼロワンで仮面ライダーバルカンを演じている。最もヤバソードが登場していた時期のゼロワンではバルカンの出番が少なかったので、スケジュールの合間を縫っての出演だった様子。