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モアナと伝説の海の編集履歴

2020-03-23 09:15:11 バージョン

モアナと伝説の海

もあなとでんせつのうみ

ディズニーの長編アニメーション映画。原題は『Moana』。

ディズニーのフルCG長編アニメーション映画。原題は『Moana』だが一部の国々では『Vaiana(タヒチ語で「洞窟の水」の意)』や『Oceania』(イタリア語版)。こうなった理由は、とある香水の商標とバッティングしたり、某国のポルノ女優との名前が被ったからである。


ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ制作による56作目の映画となる。

ポリネシア神話を題材にするのは以前からの計画であったらしい。ハワイ・ニュージーランド・タヒチやトケラウなどのポリネシアの意匠が目立つ。当然、マオリ人・サモア人・ラピタ人など文化的なモデルだろうと推測される民族も多様である。


当初は、もっと暴力的な内容のストーリーであったらしい。


監督は『リトルマーメイド』・『アラジン』・『プリンセスと魔法のキス』などを手がけたロン・クレメンツとジョン・マスカーのコンビ。

2016年11月に全米公開され、日本では4ヶ月遅れの2017年3月10日に公開された(海外での DVD の発売は2017年3月7日)。


主人公モアナ声優は、大規模なオーディションによりハワイ系の14才の無名の少女、アウリイ・クラヴァーリョが抜擢された。これを受け、日本語版の吹き替えを担当する声優も、オーディションで沖縄出身の屋比久知奈が抜擢された。

マウイ役はドウェイン・ジョンソンが担当。


他、原語版では、例えばタラ役やトゥイ役やタマトア役など他の声優にもニュージーランド出身の俳優や女優などがキャスティングされている(参照)。


マーベルのソー・ラグナロクのタイカ・ワイティティ監督(ニュージーランド出身)も制作に参加している。


2019年、続編の制作が決定した。


主題歌


どこまでも ~How Far I’ll Go~

主題歌「どこまでも ~How Far I’ll Go~」はアカデミー賞の主題歌賞にノミネートされた。

How Far I’ll Go

アウリイ・クラヴァーリョ版。


屋比久知奈版。


また日本版のエンドソング版は加藤ミリヤが担当する。


あらすじ

かつて世界に海しかなかった時、女神テ・フィティは、生命を生み出す"心"で、多くの島々とそこに住む生命を生み出すと、眠りにつき、自身も島と化した。

だが、テ・フィティの心を狙う魔物達がいた。

その中の一人、人間にして風と海の神マウイはテ・フィティの心を盗み出したため、世界には生命を奪う"闇"が解き放たれた。

マウイも、魔物の中でも特に強力な悪魔テ・カァに倒され、彼が持っていたテ・フィティの心は海の底へ沈んでしまった。

そして世界には、生命を脅かす闇と怪物たちの脅威が今でも広がり続けている……。



……という伝説を、モトゥヌイの子ども達は聞いて育つ。

殆どの子は怖がって海に出ようとはしなくなるが、村長の娘モアナだけは海の向こうに強い興味を持っていた。

だが珊瑚礁を越えた海の先は行くことは、村の掟で固く禁じられている。

モアナも次第に気持ちを押し殺し、次期村長としての勤めに専念するようになっていった。

モアナが16歳になった頃、島のココナッツが病気になり、島の周囲から魚が全く獲れなくなってしまう。

伝説の"闇"が、モトゥヌイまで侵食しつつあることが原因だと知ったモアナは、心をテ・フィティに返し、闇を止めるため、遂に大海原へ旅立つ。

待ち受けているだろう悪魔テ・カァと戦うために、心を盗んだ罪を償わせるために、まずは半神マウイを仲間に加える必要がある。

こうして海に選ばれた少女モアナの冒険、そして英雄マウイの新たな伝説が始まった。



登場キャラクター

モアナ・ワイアリキ

CV:アウリイ・クラヴァーリョ/吹き替え:屋比久知奈

自然豊かな島モトゥヌイの村長の娘。16歳。

次期村長として期待されているが、本人は好奇心が強く、掟で禁じられている珊瑚礁より先の海へ行きたいと願っている。

海に選ばれ、世界を救うため大海原へ冒険の旅に出ることに。

島育ち故バイタリティが強く、身体能力の高さはディズニープリンセス指折り。

  • 「モアナ」とはマオリ語等で「海」を指し、ハワイやニュージーランド、非ポリネシアン文化圏ではあるがオーストラリアにも「モアナ」という地名またはそれが付く地名が存在している。
  • 一部の国々では、ポルノ女優と名前がかぶる等の問題で「ヴァイアナ/ヴィアナ」に名前と映画のタイトルが変更されている。
  • 当初は6人の男兄弟を持つ予定だった。
  • 最も有名なニュージーランド映画の一つ『クジラの島の少女』の主人公パイがモデルではないかと推測する声もある。
  • タラ役のレイチェル・ハウスも『クジラの島の少女』に出演している。

マウイ

CV:ドウェイン・ジョンソン/吹き替え:尾上松也

You're Welcome!!!!!!

人間にして風と海の半神英雄である巨漢。5000歳。天下無双の冒険者にして、極めて優れた航海士でもある。

数多の太平洋の島々に伝わる半神や英雄随一のビッグネームであり、類希なるトリックスター文化英雄


動けるデブどころの話ではなく、その巨体の隅々まで筋肉の塊でありアクロバットも得意。

また、その身に流れる神通力ゆえに凄まじい怪力・タフネス・肺活量に加え不老不死。テ・カァに敗れてから絶海不毛の小さな無人島に流れ着き、モアナが訪れるまで幽閉同然の生活を千年も過ごしている。おそらくは食べ物や飲み物が不足していても生きていける。


神々から賜った巨大な魔法の釣り針によって、自身の想像する様々な動物に変身する力を持つ。変身した動物には、釣り針の文様が表れる。とくにお気に入りはハーストイーグルのような大鷲やイタチザメ(参照)、ザトウクジラ(ニュージーランドの創造神話では、セミクジラやザトウクジラが人間を助けてニュージーランドの地に連れていったとされる)。化ける対象はニュージーランドの自然神/龍神の類では最も有名な「タニファ」の化身?に近い。彼のネックレスは、倒した怪物などの牙などからできている。


自らを「英雄」(Hero of men)と名乗りはばからず、ムキムキの上半身は、己が打ち立てた数多の世界開拓伝説を描いたタトゥーに覆われており、偉業を為すたびに彼の体に自然と浮かび上がるようになっている。その中の自画像である「ミニ・マウイ」は、タトゥーの景色の中をひとりでに動き回り、マウイの秘めた本心を表す。

・空を押し上げて人間が立って歩ける世界にした。

・太陽の公転を遅くして、目まぐるしい昼夜の移り変わりを緩和した。

・気流を生み出した。

・魔法の釣り針で島を釣り上げた。

「火」を地底から持ち帰った

・大ウナギを倒してココナッツを生み出し、他にも様々な怪物を退治した。

などなど、凄まじい功績を持ち、人間たちがある程度平穏で楽しく暮らしていけるのは彼の恩恵が非常に大きい。ここまで人間に貢献する訳を本人は「好きでやってるだけさ!」と話すが……?

現在のモトゥヌイの村では、女神テ・フィティの「心」を盗んで世界に闇をもたらした大悪人として言い伝えられている。


  • 元ネタは、ハワイやポリネシア、ニュージーランドなどに広く伝わる半神または完全神の英雄。何人かの兄がいる末っ子。鳥に化けるのは、映画とは異なり彼自身が叔父から学んだ魔法であり、「魔法の釣り針」も自分の祖母のあごの骨であるなど、映画とはかなり設定が異なる(最も異なるのは生まれなど)。ハワイのマウイ島や、ニュージーランド固有種のイルカのマウイイルカ(「海のミッキーマウス」と呼ばれるセッパリイルカの北島の亜種)など、様々な事象が彼の影響によって名づけられている。功績や顛末などは文化圏ごとの神話によってかなり異なり、例えば釣り上げた島も異なる(最大はニュージーランド北島)。ニュージーランド版では「死」を否定しようとしたことで最初に死んだ人間(というか最初に死んだ生物)となった。こちらも参照
  • マウイが変身する動物は、ポリネシアに伝わる自然神/龍神のモオ(ハワイ)とタニファ(ニュージーランド)の変化形態に似ている。変身するほか、地形を作ったり壊したり、人々の守り神になることもあれば危険な存在となることもある、などの特徴も合致する。
  • 元ネタが元ネタだけに、海外では反響が大きく、当然、体型も含めたキャラクター性や商品展開に対して大きな反発が起こったり、主人公であるモアナの役を食ってしまうことが心配されていた。関連商品には販売中止になったものもあるが、その理由は、ハカとタトゥーがマオリ族には神聖なものであるから。たとえば安室奈美恵コカ・コーラのCMが放送中止になった理由も同じである。
  • デザインの参考にされたのは、アメフト選手やレスラーなど。元々は、スキンヘッドで背が小さい男になる予定だったが、マナが宿る長い髪も彼のアイデンティティの一部、という理由で変更された。
  • この映画によって、「ロック様も歌えるんだ」と判明して多くの人が驚いたらしい。

ドウェイン・ジョンソン版


尾上松也版


キーキャラクターであり、意思を持つ存在。モアナの幼い頃の出来事により、モアナの「友達」となる。

まだ幼いモアナの元に、テ・フィティの心を送り届けた。

会話は出来ないが、嵐に遭ったモアナを目的地まで送り届けたり、モアナが海に落ちると舟まで運んでくれたりと、モアナに献身的に尽くす。また、過去にマウイをも救っているため、おそらくマウイも「海」の存在をモアナに出会う以前から認識していた。


タラ

モアナの祖母。島の歴史や伝説を子どもたちに言い聞かせたり、海と一人戯れていることで村では変わり者として扱われているが、モアナの夢を唯一応援している。エイと交流することができる。

背中にマンタのタトゥーを彫っており、自分が死んだらマンタになるのだと言う。


ヘイヘイ

コケーッ!!

モアナが可愛がっている

名前はハワイ語で「競争する」を意味する。

とんでもなく頭が悪く、石を食べようとしたり、餌があるのに何もない地面を突いたり、目の前の障害物にぶつかってもそのまま進もうとしたりと、数々のギャグシーンを提供する。

モアナの旅立ちの際、何故か舟に乗り込んでいたため、一緒に冒険する羽目に。

  • 公式から「ディズニー史上最もバカなキャラクター」と認定されているが、当初のプロットでは切れ者であり、モアナの監視役として酋長が同行させる予定だったとか。

プア

豚。モアナが子供の頃から一緒にいるが、一向に成長する様子がない。

豚ゆえに、豚料理には敏感。

元々は、ヘイヘイではなくてプアがモアナのお伴になる予定だった。このことは、初期の予告編でも見られる。


カカモラ

ココナッツに手足が生えたような、可愛らしい姿をしている。

だが彼らもテ・フィティの心を狙う魔物の一団であり、残忍で血に飢えた海賊たち。

トゲだらけの防具で身を包み、槍や痺れ毒入りの吹き矢で武装し、これまたトゲだらけの巨大な船で海を彷徨っている。

正に海のマッドマックス(オマージュされている)。


タマトア

rather be shiny

15mの体躯を持つ巨大なヤシガニの魔物。深海の底を徘徊しては海に沈んだ数多の貴重品を蒐集し、甲羅の上に金銀財宝を乗せたり、ヒカリゴケで化粧をしたりと輝くものに目が無い。

怪物共の巣窟「ラロタイ」でも更に奥部の巨大な貝殻にアジトがある。

自己顕示欲が強く自慢話が大好きで、求められると歌に乗せて自分の話を始める。

マウイとは悪い意味での知り合いで、互いに互いの性格や素性を知っているようだ。過去にマウイに足の一本を奪われている。

  • 持ち歌「Shiny」の企画段階の歌詞を見るに、どうやらマウイの力を吸い取る能力もあったらしい。
  • 見た目、行動、性格などにスマウグとの共通点がかなり多い。
  • 元々は、ポリネシアの伝説にある「首なし巨人の戦士」になる予定だったとか。
  • 「ラロタイ」は当初、祖先の霊が住まう冥界になる予定で、そこをマウイの祖母ヒナが守護する構想だった。
  • 「タマトア」とは、この映画の音楽を務めたグループ「テ・ヴァカ」(Te Vaka)が過去にリリースした曲の名でもある。また、実在する人名でもあり、同名にタヒチ代表のサッカー選手タマトア・ワグマン(Tamatoa Wagemann)、マオリの先住民団体ンガー・タマトア(Ngā Tamatoa)、フランス領ポリネシアに属するライアテア島の歴代王などがいる。意味はタヒチ語で「若き(tama)戦士(toa)」、マオリ語で「トロフィー」。


テ・カァ

(( I can…!))

大地と炎の荒神もしくは悪魔。流動する溶岩の体を持つ、恐ろしげな火山島の化身とでもいうべき存在。

マウイ同様、テ・フィティの心を求めるとされる。伝説では、テ・フィティの心を盗んだマウイを倒し、その際魔法の釣り針とテ・フィティの心は海に沈んで行方知れずとなったと伝わっている。


テ・フィティ

センシティブな作品

地母神

この世に海しか存在しない時代に、島々に命を生み出し広めた偉大なる女神。

通称「母なる島」。

神秘の力を秘めた「心」を持ち、その力を求めた者たちによって狙われた。


小ネタ


その他

  • スタッフによると、1000年も孤島に幽閉されていたマウイが少し狂っていても不思議ではないとしているが、これも(同じくニュージーランドと関連がある)スマウグの設定と共通している。スマウグとの共通点があるのがタマトアとも似ているのが皮肉だが。
    • コンプレックスを道具で解消していたのもマウイとタマトアの類似点かもしれない(参照)
  • 本来なら、ハカをフィーチャーする歌が挿入されるはずだったがキャンセルされた。ラロタイで、マウイとモアナがハカを踊るが怪物たちに見つかるという話であった。

関連イラスト

センシティブな作品センシティブな作品

モアナついろぐ7Moana


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