三葉虫
さんようちゅう
古生代に生息した節足動物の一群。
概要
最古参の節足動物の1グループ。英名「trilobite」。
縦に走る二本の軸溝により、体が左中右の三葉に分かれているから三葉虫と呼ばれた。
体は頭部から始め、続いては数節に分かれる胸部と板状の尾部からなる。1対の複眼(種や系統によっては持たない)と触角、そして裏面には鰓の付いた無数の脚を持つ。
約2億2500万年前のペルム紀後期「P-T境界」における地球史上最大の絶滅事件で絶滅したが、古生代の水中に広く分布し、当時は最も繁栄した動物群の1つであった。カンブリア紀前期の出現からペルム紀後期の絶滅まで、およそ2億6900万年の生息時代は恐竜や哺乳類よりも長い。1万7000種ほどが発見されており、三葉虫は最も多様化した絶滅動物群の1つでもある。
三葉虫と他の節足動物の類縁関係は未だに明らかになっていない。最初期はカブトガニやウミサソリに近いと思われ、共に甲殻類扱いとされてきた。後にいずれも甲殻類ではないことが分かり、三葉虫は独自の別系統として区別され、カブトガニとウミサソリはむしろクモやサソリに近い(共に鋏角類をなす)であると判明した。
三葉虫の種類
カンブリア紀
- オレネルス
- レドリキア
- エオレドリキア
- ヘミロドン
- プティコパリア
- ペディウミアス
- シューダグノスタス
- エルラシア
- アルバーテラ
- パラドキシデス
- キンガスピス
- オレノイデス
- パラドキシデス
- アガダグノスツス
- ブリストリア
- ピアチェラ
- ナラオイア
オルドビス紀
- イレヌス
- クリプトリサス
- アサフス
- ネオアサフス
- セラウルス
- カリメネ
- ダルマニテス
- トリアルツルス
- レモプレウリデス
- オピペウター
- ブマスタス
- エンクリヌルス
- スファエロコリフェ
- オンニア
- セレノペルティス
- シンフィソプス
- アンピクス
- メトポリカス
- イソテルス
- フルカ
- ホプロリカス
シルル紀
- ファコプス
- ダイフォン
- アークティヌルス
デボン紀
- フィロニクス
- グリノプス
- テラタスピス
- フントニア
- ワリセロプス
- ハルペス
- クロタロセファルス
- エルベノチレ
- ディクラヌルス
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宮水三葉:「みつはむし」ではない