基礎データ
他言語版の名称
英語 | Dawn Wings Necrozma |
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概要
光に飢えた黒き存在・ネクロズマが、月の使者と呼ばれるルナアーラを飲み込み一体化してしまった姿。通称「月食ネクロズマ」。
かつてのブラックキュレムを彷彿とさせる吸収合体のポケモンであるが、その容姿は両者が混ざり合ったBキュレムのものとは異なり、ルナアーラの身体にバラバラになったネクロズマが強化アーマーのような形で食い込んだフォルムとなっている。
胸部から出現した元々の大きな腕によって、前肢の翼がまるで背中から生えているかのような姿となり、背面からは二つに割れた元・後頭部が加速ブースターとして飛び出している。
実際、その性質は「融合」と言うよりは「寄生」に近い。身体こそルナアーラをベースとしているが、主導権はほぼ完全にネクロズマが支配しており、その身体に溜め続けた光エネルギーを常に吸収して飢えを満たし続けている状態にある。
ルナアーラが力を発揮する際に体を発光させる「フルムーンフェーズ」(通常と異なり、翼の端も青白く発光)が常時発動しているが、図鑑の記述には「ネクロズマに支配され 全てのエネルギーを放出し続ける」と記されており、強制的にフルパワー状態にさせられ、そのエネルギーを奪われている模様。
公式サイトなどでは高い破壊力を持つポケモンとして紹介されており、ルナアーラの専用技である「シャドーレイ」と『ムーンライトブラスター』も使うことができる。
種族値
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | |
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月食ネクロズマ | 97 | 113 | 109 | 157 | 127 | 77 |
ネクロズマ | 97 | 107 | 101 | 127 | 89 | 79 |
ルナアーラ | 137 | 113 | 89 | 137 | 107 | 97 |
ルナアーラとの能力差 | -40 | ±0 | +20 | +20 | +20 | -20 |
伝説のポケモンらしく、HP・素早さを除く全能力が100以上で、特に特攻に関しては157とポケモン全体でもかなりの高水準。
一方でネクロズマが被さった分重いのか、素早さは77と伝説ワーストクラス。素ネクロズマよりも下がってしまっている。
公式サイトには加速装置により敵に急接近するとあるが、ゲーム内で使用する様子は見られない。
もっとも、ステータスの都合上遠距離からビーム等を放っている事が多いので、近接戦闘を仕掛けるためのこの能力はあまり必要無かったりもする。
HPや特性もネクロズマのままで、ルナアーラがHP満タンの時にあらゆる攻撃を0.5にするファントムガードなのに比べ、こちらは効果抜群の時にのみダメージを0.75にするプリズムアーマーなので、耐久力はルナアーラの時より下がっている。
最大の特徴はその高い特攻であり、特に一貫性の高いゴースト技をシャドーレイ、Zワザと合わせて非常に高い火力で撃つ事が出来るのが魅力的。
フォトンゲイザーによってまともに高い威力のエスパー技も持ち合わせるため威力不足で伸び悩むと言う事はほぼ起こらない。
更にゴーストタイプを持つためねこだましで妨害される事なく安心してトリックルームを貼れる。その上自身とも相性が抜群なのでトリックルームを主体とした戦術を展開したい。
採用率が高いガルーラにはきもったまでねこだましを撃たれるので要注意。
耐久面においては上述の通り極めて優秀な特性を持つルナアーラと大きく差をつけられており、耐性的に月食ネクロズマへの弱点攻撃は4倍弱点しか無い為、プリズムアーマー込みでも3倍弱点となってしまうので、特性が焼け石に水になってしまう局面もある。
耐性の数も多いとは言えず、ノーマル・かくとうを無効する以外では、エスパーとどくを半減するのみで、数にして4つしかない。
耐性も多く、1.5倍弱点しか持たない日食ネクロズマと比較しても不安定である。
ただし、弱点であるあく・ゴーストは技威力が低く、耐久に少しでも努力値を割いた個体であれば、とくこう種族値194を誇るメガミュウツーYの3倍シャドーボールでも確定で耐える(耐久無振りでも運が良ければ生き残る事が出来る)のに加え、HPに努力値を割くだけで一般ポケモンのタイプ一致ゴースト・あく技を耐えたりもする。
ただし、キリキザンの様に素の攻撃力が高い上にステータス配分上攻撃の高い性格が採用されやすいものはHP振りだけでは危うい。
特性で技威力を補ってくるイベルタルの攻撃を耐えるのもかなり難しいので、基本的に相性が悪い相手と体面しないよう慎重な立ち回りを要求される。
技範囲がルナアーラに比べて狭いのもかなり痛い。特にルナアーラで有用だったムーンフォースは覚えず、ルナアーラが持て余し気味だったれいとうビームすら覚えない。
おまけにきあいだまも習得しないため結果的に悪タイプには一切抵抗出来ずネクロズマの弱い面が完全に足を引っ張ってしまっている
ほぼ無理矢理に、弱点を突くのであれば教え技のシグナルビームがある。 格闘技も物理のかわらわりがあるが、間違いなくネタの域を出ない。 一応攻撃種族値は113と低くは無い数値ではあるが、努力値や性格の事を考えると…。
代わりにだいちのちからを習得でき、これは本来エスパー技が通らないはがねポケモンや、苦手な相手であるガオガエン等に刺さるのだが、前述の通りルナアーラはこれより威力が高くはがね・あくに刺さるきあいだまを習得できてしまう。
パワージェムはイベルタルに抜群を取れるが、S操作をしても尚即死級のふいうちで縛ってくるイベルタルをネクロズマで相手取らなければいけないという状況自体、本来は避けるべきである。
補助技も元がルナアーラではない為かゴースト由来とも言えるおにび、さいみんじゅつを習得出来ず、生来生え備わっていた翼でないためか教え技のおいかぜも習得不可能。勿論ワイドガードも習得不能。
一応高速回復技に関してはあさのひざし、つきのひかりで代用可能。
とはいえその火力面には凄まじい物があり、トリックルームとの相性やめいそうを積んでからの重い一撃を高い一貫性で撃つ事が出来るのは間違いなく評価に値する物があると言えよう。
ゴーストタイプを軽減できるポケモンは無効のノーマル、半減のあくのみであり、それ以外のタイプのポケモンには容赦なく超火力の専用Z技を浴びせる事ができるのである。
耐性面でもねこだましが無効で敵からの妨害を受けにくいのは明確な利点であり、いのちがけにより道連れを狙う事もあるビクティニの存在も考えると、耐性の数こそ少なくとも耐性自体は無駄ではない。
禁止級伝説は意外とHPがビクティニ以下であるものも多く、それは他フォルムのネクロズマも例外ではない為、いのちがけを無効にできるというのは個性として誇って良い。
役割対象となるミュウツーのメインウェポンを半減できるのも嬉しい。
素早さもかなり低いとは言え性格補正にこだわりスカーフがあれば130族は抜ける範囲なのでいっそ奇襲と言うのも無しではないと型に幅は持たせられるレベルはあるのでルナアーラとはまた違った方向性、ルナアーラ以上の長所を上手く活かせるようにしたい。
おいかぜ込みであればほんの僅かに素早さを伸ばすだけで敵の130を抜ける為、トリックルーム以外の素早さ操作を受けて戦う事もある。
合体系のポケモンに漏れず、技は元となるネクロズマ依存。
前述の通り「シャドーレイ」を新たに習得できるようになっており、合体時にちゃんと習得するかを聞かれるので、2世代前のアレみたいに勝手に技が置き換わる不都合は無いためご安心を。
しかし逆に言えば分離する度に技を忘れてしまうと言う裏返しにもなるためポイントアップを使う場合は都合が悪いと言う欠点でもある。ロトムと違いゲーム上に一体までしか作れないのでこの点は非常に不便。
余談
あかつきのつばさの体重は、ルナアーラの体重(120.0kg)とネクロズマの体重(230.0kg)の合計になっている。