「不愉快!」
データ
身長:243センチメートル(巨大時:92.8メートル)
体重:95キログラム(巨大時:72.4トン)
得意能力:魔法(特に雷の魔法、禁断の魔法など)
概要
Stage19より登場した、ブランケン亡き後の地底冥府インフェルシアの2代目最高指揮官。一人称は「我」で常にオネェ言葉で話し、作戦が失敗したりすると上記の通り「不愉快!!」とヒステリーを起こす。
その正体はかつてサンジェル、ルナジェルと並んでにブレイジェルの弟子であった、先代5聖者守護隊の雷を司る天空聖者ライジェル。だが、他の天空聖者達が「魔法は正義の為に使う物」と考えているのに対し、彼は「魔法は欲望を叶える為に使う物」と言う真逆な思想の持ち主である。
それ故天空聖者を裏切り、魔法の力を自身の欲望と冥獣帝ン・マの為だけに使い、15年前にマジシャインとの相討ちにより相手を蛙にするのと引き換えにミイラにされていた。
ミイラの姿からン・マの力によって復活し、増大した魔法力により邪悪な魔法を使い、無気味なマルデヨーナ世界を作り、時には命を操る禁断の魔法を使う事にも躊躇が無いが、その身体は干乾びたミイラのままとなっている為、あまり魔法を多用すると著しく疲労してしまう。
魔導騎士ウルザードや凱力大将ブランケン同様、彼もまたにン・マの爪を専用の扇として与えられており、魔法の行使はこの扇によって行われる。攻撃の際はライジェルとしてのエレメント魔法の雷・電撃魔法を多用し、パワーをムカデの様な姿に具現化させる。
この姿に生まれ変わると高い魔法力で冥獣よりも知能の高い冥獣人の封印を解き、ン・マ復活の為に大勢の人々の命を捧げる作戦を展開。
戦闘力は天空聖者だった時より遥かに高く、マジキング以上の巨大な姿でマジレンジャーを敗北させた事もある。
ウルザードとは仲は芳しくないらしく、時たま言い合っている描写があるが、大抵の場合は彼が1人で喋っているだけでウルザードは無反応の様子が見られるだけ。罰としてウルザードの魔力をウーザフォンに変え、ナイとメアに貸し与えた事もあった。
指揮官としてのスタンスは力押しの作戦を好むブランケンとは対照的に頭脳派であり、本拠地から指揮を執り、策略を廻らし作戦を進ませる事を好む。そして行動方針もブランケンが冥府門を開く事に固執していたのを教訓にしてか、ン・マの肉体の完全なる覚醒を優先。その為に本編では自身の手足となって動く冥獣人を操り、様々な作戦を実行。冥獣人四底王まで復活させた後、冥獣人コボルトのブルラテスの魂で冥機ゴーレムを復活させるが、ゴーレムが倒された為に失敗する。
続いて冥菌獣モールドを召喚し、ン・マに人々の命を捧げようとするもマジレンジャーの奮戦によって失敗に終わる等、自身の作戦は悉く打ち破られていった。
最終作戦ではトラベリオンから強大な魔力を奪い、命を操る禁断の魔法によって合体冥獣人キマイラを創造。
マジレンジャーの強大なレジェンドパワーをン・マに捧げようとするが、ウルザードから天空聖者ブレイジェルとしての本来の姿を取り戻した勇に5人を救出され、自身は因縁の相手である天空聖者サンジェルと決着を付けるべく、ライジェルの姿で「デュエル・ボンド」と言う天空聖者に伝わる正々堂々とした決闘方式で戦う。
だが、其処は姑息な魔導神官。嘗て天空聖者だった頃の高潔さなど微塵も無く、堂々とルールを無視する卑怯ぶりでサンジェルを追い詰める(というより、元々反則行為で命を奪うつもりだったと思われる)。だが、止めを刺そうとした所で彼の反撃に遭い、デュエルボンドソードの斬撃を受け敗北。最期は元の姿に戻った後に「インフェルシアの神々が甦る」と言う謎の予言を遺し、灰となって崩れ落ちて逝った。
使用魔法
元天空聖者のライジェルである為、自身が魔力の塊であるメーミィは高い魔力を持っており、強力な魔法を行使出来る。使用する魔法はウルザードと同じ黒の魔法に加え、雷のエレメントを司る天空聖者ならではの雷属性の魔法が主で、後半になると禁忌の魔法も使う様になる。
- メーザ・ザザレ
Stage19でン・マの力を借り、ミイラ状態から復活する際に使用した呪文。
- ドーザ・メザーラ
相手の姿を意のままに変化させる呪文。Stage19で自分の力を誇示すべく、ナイとメアの体をムカデに変えた。解除呪文は「メジュラ」。
- 瞬間移動
テレポーテーションで敵を翻弄する。Stage19で使用。
- ザザード
扇から光弾を放つ呪文。Stage19で使用。
- メガロ
爆発や炎を起こす呪文。Stage19とStage25で使用。強化版の「メル・メガロ」はマジレッドのレッドファイヤーフェニックスを破る威力があり、Stage19とStage33で使用。
- メー・メジュラ
相手の呪文を無効化する呪文。Stage19でマジグリーンが放った蔦を枯らした。
- メー・メガロ
エレメントパワーを操る呪文。マジグリーンの蔦を上記のメー・メジュラで枯らした後、逆にグリーンを蔦で絡め取った。また、マジブルーのブルースプラッシュを水竜巻で跳ね返した。
- メーザ・メザーラ
変身の呪文。Stage19でマジピンクのピンクストームに対抗してより大きな扇風機に変身し、風力で押し返した。
- ザザレ
黒い稲妻を放つ呪文。Stage19で使用、マジイエローのジジルの雷を扇で受け止め、この呪文で反撃した。
- メーザ・メル・メガロ
自ら巨大化する呪文。マジキングの10倍以上の大きさにもなれるが、体に負担がかかる。
- ドーザ・メル・ザザード
扇から放つ攻撃呪文。黒い雷やムカデ状の光弾を放つ。前者はStage19と『轟轟戦隊ボウケンジャーVSスーパー戦隊』で、後者はStage25で使用。簡易版の「メル・ザザード」はStage33で使用。
- メーザ・メジュラ
インフェルシアに帰還する呪文。
- ドーザ・メー・メジュラ
かつてブレイジェルに封印された冥獣人を解放する呪文。冥獣人四底王を復活させる際には、強化版の「ドーザ・メル・メー・メジュラ」を使用した。
- メル
闇のアイテムを召喚する呪文。劇中では禍好みのペンを出現させてガリムに与えている。
- メー・ザザレ
転送の呪文。主に冥獣人を地上に転送する為に使用されるが、自分の元に相手や物体を召喚する事も可能。地上にいる相手をマルデヨーナ世界に連れて行くことも可能で、この場合は、魔導陣が出現してメーミィの巨大な手が相手を掴んで引きずり込む形となる。
- メー・メル・ザザレ
マルデヨーナ世界を発生させる。
- 消滅の呪文
Stage20でセリフにのみ登場した呪文。ガリムが禍好みのペンで地上に巨大な魔導陣を描き、完成したらその中にいる人間をメーミィの呪文で消滅させる予定だったが、マジレンジャーに阻止された為、劇中では未使用。
- ドーザ・メル・メガロ
巨大化の呪文で、冥獣人を巨大化させる。ウルザードの「ドーザ・ウル・ウガロ」と性質は同じ。
- メー・メザーラ
錬成呪文。ウルザードに差し出させた魔法力から2つのウーザフォンを作り出してナイとメアに配っている。
- メガロ・メザーラ・メル・ドーザ
若返りの呪文。ブルラテスを若返らせた。また、若返らせた者の魂を自由に操る事も出来、倒された彼の魂を冥機ゴーレムに宿すと言うえげつない目的に使用した。
- ドーザ・メル・メジュラ
魔力を吸収する呪文。Stage33での巨大戦にて、トラベリオンのデストラクションファイヤー逆噴射を杖で受け止めながら使用、トラベリオンの魔力を奪い取った。更に捕らえたマジレンジャー達からレジェンドパワーを奪う際には強化版の「ドーザ・メル・メル・メジュラ」を使用。
- メガロ・ザンガ・メル・ドーザ
命を操る禁断の魔法。かつてブレイジェルが封印した冥獣や冥獣人たちの魂を復活させ、合体させてキマイラを作り出すのに使用。但し、莫大な魔法力を必要とするのが難点であり、足りない分を補う為に劇中では上記の呪文によってトラベリオンから魔力を奪って発動した。
余談
モチーフはミイラ男。名前の由来もミイラ男の英訳である「マミー(mummy)」から。
デザインはブランケンとの差別化として、造形を上半身に集中し、衣装をまとう姿としている。また、ライジェルのデザインも基本的に回想にしか登場しない事から、動き易さを考慮せずにボリュームのある姿としている。
声を担当した高戸靖広氏は『特捜戦隊デカレンジャー』にてクウォータ星人ダゴネールの声を担当しており、スーパー戦隊シリーズへの出演は2年連続となる。また、2年後の『獣拳戦隊ゲキレンジャー』では臨獣フォックス拳ツネキの声を担当した。
関連タグ
天空聖者ボルジェル:後輩。
モルグモルグ、墓荒らしサイマ獣ゾンビースト:過去のシリーズに登場したミイラ繋がりの先輩達。
ミイラのゼイ腐:5年後に登場する戦隊怪人で、同じくミイラとムカデ繋がりのデザインとなっている。
マミーレジェンドルガ:3年後の『劇場版 仮面ライダーキバ 魔界城の王』に登場するミイラ繋がりのライダー怪人。