フリーザ軍
ふりーざぐん
概要
数多くの部下を従え様々な惑星で、破壊や地上げ行為を行い宇宙規模で勢力を広げている。
侵略した惑星は自らのコレクションにしたり、軍の基地へと再開発を行ったり、他の異星人に売り飛ばすなどを行っている。支配している星の数は数百にもおよぶ。
数々の星を征服しつつ、同時に星々から戦闘能力が高い人材を集めて自らの配下を増やしていった結果、フリーザ軍は様々な異星人が揃った混成部隊となっている。かつては惑星ベジータ達のサイヤ人達もその一つだったがサイヤ人が将来危惧する存在になると見なし、一部のサイヤ人を残し惑星ベジータは星ごと絶滅させられた。
その悪名は界王神など神々の耳にも轟くほどで、ジャコなど宇宙の平和を守る銀河パトロールは軍の力があまりにも強大過ぎる故対抗出来ず、見て見ぬふりをせざるを得ない状況となっている。
なお、構成員によって自分達の所業についての認識が異なる。漫画版の『ドラゴンボール超』では、銀河パトロール囚人編で目的の星が銀河刑務所を脱走した囚人に荒らされていると報告されたフリーザが「無駄な戦闘は避けた方がいい」「犯罪者にかかわるとロクなことがない」と発言したことについて、キコノは「我々も犯罪者では?」と突っ込みを入れたのに対し、ベリブルは「フリーザ軍が惑星を制圧したり先住民を滅ぼしたりするのは、住むところをなくして困っている異星人に売るためのビジネスであって、犯罪ではない」と諭している。
原作・アニメとも、本編では組織名は登場せず、雑誌記事やゲーム攻略本などでは「フリーザ軍」「惑星戦士団」、書籍「ドラゴンボール大全集」などでは「フリーザ一味」と表記がばらけていた。鳥山明が脚本を務めた2015年公開の劇場版アニメ『復活の「F」』では、「フリーザ軍」が用いられており、以降のドラゴンボール超シリーズでもこの名称で統一されている。
ちなみに軍の構成員の名前の由来はフリーザは冷凍庫(冷蔵庫)、その配下の幹部・兵士たちは、その中に収納されている野菜・果物・加工食品などに由来する事が多い。
劇場版ではアニメオリジナル設定としてフリーザの兄・クウラが登場する。
クウラはフリーザ軍のギニュー特戦隊と同等、もしくはそれ以上の力を持つ直属の部下「クウラ機甲戦隊」を所有している。たった三人による構成だが、抜群の戦闘力とチームワークを誇り、クウラの手足となって任務を遂行する。
フリーザとクウラはそれぞれ別の部隊を持っており、所有する宇宙船のデザインも微妙に異なっている。クウラが機甲戦隊以外の部下を持っているのかは語られていないが、ゲーム「Sparking!NEO」では、ザーボンのIFストーリーでフリーザ軍とクウラ軍がぶつかり合う様子が描かれている。
鳥山明の別作品「ネコマジン」ではフリーザ軍の関係者達がゲスト出演している。
原作からはベジータ、本作オリジナルキャラクターとしてサイヤ人のオニオとフリーザの息子クリーザが出演しているが本作はギャグマンガな為、全員コメディチックな役回りとなっている。なお本作のベジータは超サイヤ人に変身出来る身でありながらフリーザの下に就いている。
活動
- コルド軍の創設、戦闘民族サイヤ人の吸収
かつて一族の中で異常な戦闘力と残忍さを持つ突然変異体として産まれたコルド大王。彼はその強大な戦闘力を利用して宇宙を支配しようと「コルド軍」を立ち上げる。
そしてザーボンやドドリア、ギニュー特戦隊など強力な戦士や、キコノなど優秀な科学者を軍にスカウトすることでコルド軍は日に日に勢力を伸ばし続けていた。
ある日、自分たちと同じく古来より力によって多くの惑星を支配していた惑星ベジータのサイヤ人たちの存在を知ると、コルド大王は彼らを更に上の力で支配下に置く。
その後、コルド大王はサイヤ人たちとの間に契約を結び、サイヤ人たちはコルド軍の戦闘員として宇宙の地上げ屋業を開始する。
- フリーザ軍に組織改編、サイヤ人たちの抹殺
それから年月が経ちコルド大王に息子・フリーザが生まれ彼が成長すると、コルド大王は引退を表明し、軍のトップはフリーザへと継承され、軍の名前も「フリーザ軍」に変わる。
それから5年の間、軍は同じやり方で更に勢力を拡大していくが、そんな中フリーザはサイヤ人たちが持つ高い連携性や超サイヤ人や超サイヤ人ゴッドなる伝説的存在が将来自身や軍を脅かす存在になると危惧し、惑星ベジータを破壊しサイヤ人を絶滅させた。
- フリーザ軍の全盛期、そして衰退へ
その後も規模を広げ、何十年もの間宇宙のトップとして君臨し続ける。
しかし、ナメック星でのドラゴンボールを巡る悟空やベジータなどサイヤ人の生き残りとの戦いで幹部クラスの戦闘員を大幅に失い、フリーザ自身も生死をさまよう大怪我を負って軍は大打撃を受ける。
さらに、その復讐の為にフリーザとコルド大王が舞い降りた地球にて、未来からやってきたベジータの息子・トランクスの手によって2人が殺されたことで、フリーザ軍のトップを失う形となる。
- ソルベによる残党体制、フリーザの復活
その後はサイヤ人の生き残りであるターブルを付け狙うアボとカドや、フリーザの跡を継ぎ軍を指揮するソルベなどの率いる新体制で立て直しを図ったが、主要幹部が死亡したことが支配下の星にまで知れ渡ったことで幾つもの星が反乱を起こし、更に弱体化が進んでいく形となる。
その為、ソルベはドラゴンボールでフリーザを蘇らせ、軍の再興を目指そうと考えるが復活したフリーザは自らを倒した悟空たちサイヤ人に執着し、修行を重ね1000人の兵士を引き連れ地球に襲来する。
しかし、またもやサイヤ人たちの手によって兵士たちは倒され、フリーザは彼ら全員を静粛する。
そして、フリーザ本人も悟空やベジータの活躍によりまたしても倒され、再び地球の地獄へ送りこまれることになった。
- フリーザの再復活、古参組による軍の再興
これにより戦闘員は全滅し残ったのは地球に来なかった非戦闘員だけになってしまった。
それから数ヶ月後、力の大会での功績で再びフリーザが蘇ると三度編成され、新たな戦闘員の獲得に力を入れることになる。
また、同時にフリーザは同じ過ちを繰り返さない様に、自分以外にも悟空とベジータに対抗できるパートナーを探し求めている。
構成
特色
支配下の惑星などからスカウトしてきた多種多様な惑星からの優秀な兵士を従えている。
兵士達には戦闘ジャケットやスカウターが支給され、さらにエネルギー波を撃つことが出来ない兵士には装着式のエネルギー銃が支給される。兵士達の戦闘力は様々で、組織のナンバー2であるギニューの数値は12万で、下級戦士の数値はサイバイマンと同等レベルの千前後。
しかしナメック星での戦いで多くの兵士を失った為、それ以降は大幅に弱体化。兵士の質は亀仙人(もっとも、本編開始時より実力が向上していたが)やジャコにすら敗れるレベルで復活したフリーザも苦言を漏らしている。さらに兵士の数も支配下の反乱や作戦の失敗により大幅に減少しており、超では最大兵力である第一、第二大隊が全滅、第三大隊も半数が行方不明となり軍の兵を6割を失ったと語られている。
構成一覧
数が多すぎる為、名無しキャラは除外。
サイヤ人は基本的には「サイヤ人一派」の項目に記載するが、自らの部隊を持っているターレスや他のサイヤ人達とは所属している年代が違うパラガス:超などは公式の仕分けに倣い、そちらの方に記載する。
彼らの名前のモチーフは冷蔵庫で保管される食材の名前から。
ターレス軍の部下は豆類であるが、現実にナッツを冷蔵・冷凍するというライフハックが存在する。
※は物語開始時点で死亡しているキャラクター。
☆は原作には登場しないキャラクター。