つよくて かしこい
おとこまさりの おんなのこ
※ネーミング時の紹介文から引用
◆クマトラだ。
よろしくな!
◆・・・?
なにをやっている。
◆いくぞ!
◆きまってるじゃないか。
◆じいたちも アレが
もくてきで きたんだろう?
概要
『MOTHER3』に登場するヒロインで、『タツマイリ村』の外れにある『オソヘ城』の姫。ドロボー親子のダスターとウエスの主君であるが、ダスターとは本編で会うまで互いに面識は無かった。
一人称は"オレ"で、男勝りな性格をしている。これは、男でもなければ女でもないと呼ばれるマジプシーのイオニアによって育てられた影響を受けている為である。
ただし、女の子らしい一面も健在しており他のキャラクターの台詞からかなりの美少女である事が伺える。また、仲間想いな一面も度々見られる。
一方で、自分がオソヘの姫である事を疑問視しており「本当の素性は姫ではなく、誰にも愛されていないのではないか」というジレンマを心の奥に抱えている。
主人公よりも年上、オレ少女、赤髪、コスプレなど今までの『MOTHERシリーズ』とは一線を画すヒロイン像で人気を呼んだ。また、綺麗好き(ちょっと潔癖症?)らしく『クラブ・チチブー』でのとあるイベントで風呂に入るのを拒み続けると、ブチ切れる。
作中での活躍
第2章〜第3章
第2章『泥棒アドベンチャー』では、『オソヘ城』で『ハミングバードのタマゴ』の探索中に片足を罠に挟まれ、外そうとしていた際に家臣のドロボー親子と出会う。ウエスによって罠を解除してもらった後、彼らの秘宝探しに同行する事を決意する。
だが、オソヘビとの戦闘後に川で流された際に『ハミングバードのタマゴ』を抱えたダスターとはぐれてしまった。ラストでは、彼の事を侮辱したブッチに対し激怒している。
第3章『あやしい行商人』では、ヨクバの奴隷にされていたサルサを救出するが、逃げた先の『テリの森』でブタマスク達に追い詰められてしまう。しかし、この危機を察してドラゴを呼び出したリュカによって救われた。
第4章〜第8章
第4章『チチブーの劇場』では、『クラブ・チチブー』で『D.C.M.C.』のベース担当で活躍するタメキチが3年前に行方不明になったダスターではないかと知る。彼の正体とタマゴの行方を確かめる為、彼女は一時的にヨシコシという偽名でウエイトレスとして働くようになった。
そんなある日、彼の噂を聞きつけて『コーバ』からやって来たリュカと久々の再会を果たし、彼との協力でダスターを仲間にする事に成功する。そして、リュカの旅に同行する事になった。
第7章『7本の針』では、マジプシーのドリアに保護されていた所をリュカ達と再会。『ノーウェア島』の各地に隠されたハリを抜いて闇のドラゴンを目覚めさせる使命を果たす為、終盤まで彼の旅に同行する事を決意した。
また、同章の終盤には育ての親であるイオニアから『PKスターストーム』も受け継いだ。
ステータス
戦闘では主に素手(乙女のビンタ)、あるいは手袋で戦う。また、サウンドバトル時にはエレキギターの音が鳴る。
オフェンスは味方の中では低めなものの、前作のヒロイン同様に中盤からは打撃用員として数えても良い位には上昇する。
また、歴代のヒロインの中ではHPとディフェンスの両方が高めとなっていて今作の仲間内で比べても耐久が極端に劣ることは無く、IQ(かしこさ)の方も歴代ヒロインに見劣りする事なく上がっていく。
しかし、スピードに関しては今作の敵が素早い奴が多い為、あまり高くは感じられない場面が多い。
PSI
リュカが覚えない強力な攻撃系の『PSI』を駆使して戦う。一方、回復系では簡単な物しか使えず強化や防御系は一切使用出来ない。
だが、敵のステータス低下や無力化(一部ダスターが兼任可能)の技は習得する為、彼女も多彩な戦略を試みる事が出来るだろう。
節制して移動時の回復役に徹するも良し、逆に攻撃PSIで早めに殲滅して敵からのダメージを抑える遊び方も悪くない。
攻撃
PKファイアーα/β/γ/Ω |
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敵全体に炎属性のダメージを与える。稀に炎による追加効果(火傷)が発動する事もある。αのみ初期で習得している。 |
PKフリーズα/β/γ/Ω |
敵1体に氷属性のダメージを与える。稀に相手の動きを一時的に封じる事もある。αのみ初期で習得している。 |
PKサンダーα/β/γ/Ω |
敵にランダムで雷属性のダメージを与える。段階が上がるに連れて落ちる雷の数と命中率が増え、張られていたシールドを破壊する効果もある。また、稀に『しびれ』の追加効果が発動する事もある。 |
PKグラウンド |
地震を起こし、敵全体に連続ダメージを与える。空中に浮いている敵には効かないが、稀に相手を転ばせ一時的に行動を封じる事もある。HPの最大値でダメージも決まるので、HPが多い敵である程大ダメージを与えられる。 |
PKスターストーム |
空から星を落とし、敵全体に大ダメージを与える。今作では1段階のみになっており、効果は前作の『Ω』と同じ位。また、彼女の『PSI』の中では唯一イベントを経て覚える。 |
回復
ライフアップα/β |
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味方1人のHPを回復する。αのみ初期で習得している。 |
ヒーリングα |
味方1人の状態異常(『きぜつ』を除く)を1つ治す。 |
サイマグネットα/Ω |
敵のPPを吸収し、自身のPPを回復する。αで1人、Ωで全体が対象。 |
アシスト
オフェダウンα/Ω |
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敵のオフェンスを下げる。αで1人、Ωで全体が対象。 |
ディフェダウンα/Ω |
敵のディフェンスを下げる。αで1人、Ωで全体が対象。 |
ブレインショックα/Ω |
敵を混乱させる。αで1人、Ωで全体が対象。 |
さいみんじゅつα/Ω |
敵を眠らせる。αで1人、Ωで全体が対象。 |
パラライシスα/Ω |
敵1体を麻痺させる。αで1人、Ωで全体が対象。 |
大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ
スマブラX
同作から参戦したリュカの『PSI』は、全て彼女が原作で覚える技(『PKファイアー』・『PKフリーズ』・『PKサンダー』・『サイマグネット』)を使用している。また、『最後の切りふだ』も同様で『PKスターストーム』が採用された。
なお、シールでも登場している。
スマブラ3DS/WiiU
『PKスターストーム』のSEが原作になり、軌道が変えられるようになった。
スマブラSP
『PKスターストーム』の発動時にボニーと一緒に応援で来てくれるようになった。今までは原作のドット絵のみだった為、3Dモデリングは本作が初となった。
また、スピリットでも登場。ランクは★2(HOPE)でアタッカータイプ。
スキルは『PSI強化』。スピリッツボードではこれに憑依された5Pカラーのリュカと『ニューポークシティ』で戦う事になる。
関連イラスト
関連タグ
カップやきそば現象
藤崎真菜…アニメ『おねがいマイメロディ』に登場する赤髪で短髪の活発な女性キャラクターでクマトラと共通点を見出だす視聴者が存在する。
レオ・コンラッド…アニメ『ゾイドワイルドZERO』の主人公、男性だが髪の色と髪型が似ていて身長が160cmと女性並みの背丈である。
※この先は、本編に関する重大なネタバレが含まれております。閲覧の際には充分ご注意下さい。
素性と真実 (ネタバレ注意)
第8章『なにもかも なにもかも』で、実はオソヘの姫の正統な末裔ではなかった事がリダから明らかになった。厳密には『オソヘ城』自体は昔から存在していたが、『ノーウェア島』に眠る巨大な闇のドラゴンの力を恐れた元々の王族や住民達が去って行った為、もぬけの殻の状態が続いたのであった。
それから長い年月が経った頃、『世界』の滅亡の際に闇のドラゴンの力でその災難から逃れたこの島に『白い船』が辿り着いたのが後に『タツマイリ村』の住民となる人々達で、その中に含まれていたクマトラは両親を亡くし孤児となったばかりの赤ちゃんだった。そして、唯一生き延びられた彼らは人間が再び滅亡の引き金を引かないように、昔からの島の住民として作られた記憶と役割を持って生活を営むという意図的な記憶の改竄を行いそれぞれ自分達の理想である物語と役割を演じるようになった。
しかし、当時幼かったクマトラはまだ物心が無かったという点で記憶の改竄の影響をあまり受けずに"『オソヘ城』の姫"という役を与えられ、ノーウェア島の先住民であるマジプシーのイオニアに引き取られる事になった。その為、心の奥底で抱いていた「自分がオソヘの姫ではないのでは?」という彼女の疑問は最終的に間違っていなかったのであった。
マジプシーたちもクマトラがオソヘの姫ではないことは周知であったが、タツマイリ村の決まりに干渉することはなく、終始「姫」と呼んでいた。それは裏切ったマジプシーも例外ではなかった。