あらすじ
突如現れた外道衆の生き残り、マダコダマ。天装術を無効化するその力に苦戦を強いられるアラタであったが、シンケンレッド、志葉丈瑠に助けられる。
外道衆の復活を知ったふたりは二大戦隊の力を合わせ戦うことを決意するが、彼らの前に表れたのは血祭ドウコク・・・・・・ではなく、その意思を継いだと称する『血祭のブレドラン』であった。
戦いのさ中、ブレドランの罠により丈瑠が外道衆に連れ去られてしまう。リーダーを失い苛立つシンケンジャーとゴセイジャーの間に亀裂が生じ、二つの戦隊は分裂してしまった。
足並みがそろわない彼らの前に、再び丈瑠が現れる。だがそれはブレドランの手によって外道に落ちた『外道シンケンレッド』だった。
登場人物
天装戦隊ゴセイジャー
タケルを失い焦るシンケンジャーを「あきらめなければなんとかなる」と励ますが、それを他人事だと思っているための楽観論だと受け止められ、二大戦隊の分裂を招くことになった。だが外道シンケンレッドとの戦いで見せた「あきらめない強さ」は、戦隊の力を結束させるきっかけになった。
侍戦隊シンケンジャー
アラタの協力の申し入れを快く受け入れるなど、前作に比べ人見知りが改善されている。
当初はアラタを信用していなかったものの、絶望的な状況で見せたアラタの強さを見て、ゴセイジャーと協力する道を選ぶ。その後の外道シンケンレッドとの戦いでは、ハイドの「刺し違えてでも前に進む」という策を否定し、アラタを信じて耐えることを選んだ。アラタの戦いを見て「天使とはなんとあきらめが悪い」と叫んだ。
前作に引き続き先行登場の戦隊を目撃。「提灯はまた見た」と漏らした。
先行登場。また今回の登場場面は後のゴーカイジャー本編にて、タイムマシンで過去に戻った際の出来事としてストーリーに組み込まれており(番外編として制作された作品が、TVシリーズ本編に組み込まれるというシリーズとしても珍しいケースだが、当該エピソードではこの場面の台詞が本作と一部異なっている)、本作の最終決戦の日は「2010年10月2日」とされている。
ゴーカイチェンジを披露した際に「海賊版」と漏らした。
敵
血祭のブレドランから分身するように現れ、ゴセイレッド、シンケンレッドと戦った。
外道衆
当初は血祭のブレドランに協力していたが、その姿が見せかけだけで三途の川の水を利用するつもりだったことを知り離反。強化した外道衆の残党を率いて立ち向かおうとするが、突如現れたゴーカイジャーによって倒された。
天装術を吸収、倍返しする能力を持つアヤカシ。本来はモヂカラのみに対応した能力であったが、血祭のブレドランによって強化されたと思われる。骨のシタリが離反した際もブレドランにつくことを選びスーパー戦隊と戦うが、天装術とモヂカラの合体技は無効化することができず倒された。
ブレドランに洗脳されたシンケンレッドの姿。外見はスーパーシンケンレッドに似るが、羽織が黒色に染められている。レッドを除いたゴセイジャー、シンケンジャーを圧倒するほどの実力を誇る。
余談
アバンにてこれまでのスーパー戦隊の歴史に触れており、またアラタが丈瑠やシンケンジャーの存在を既に知っているなど、スーパー戦隊が同じ世界にあることが強調されている。先行登場のゴーカイジャーの存在もあり、『プレゴーカイジャー』としての役割も果たしていると言えるだろう。
『ゴーカイジャー』テレビシリーズ40話は本作品の裏エピソードとして制作され、レジェンド大戦前にゴーカイジャーが現れた理由が明らかにされている。
また今回の共演戦隊は、「各メンバーが操る属性がある」点が共通していることから、レッドと追加戦士以外のメンバーは、上述の天装術とモヂカラの合体技により、マダコダマを撃破した。
その際のタッグは以下の通り。
- アグリ&ことは→大きな岩で潰した。
- モネ&千明→巨大な蔦で絡み付けた。
- エリ&茉子→強風で吹き飛ばした。
- ハイド&流ノ介→Wピンクの強風に大量の水をのせた。
また今でも俳優として活躍する松坂桃李や高梨臨と千葉雄大が初期に共演するという貴重な作品でもある。
なお、竹本昇監督のツイートによれば、物語ラストでシンケンジャーはゴセイジャーに関する記憶が消去されており、シンケンジャー側からすればレジェンド大戦で初めて顔を合わせたという認識らしい。