CV:山路和弘
概要
ドキドキ!プリキュアに登場する、キングジコチューが率いる敵幹部の一人。
第3話から登場。同じく敵幹部のイーラ・マーモとは仲間のようだが、悪態をつきあっている。
サングラスを掛けており、銀髪(白髪ではない)の髭を蓄えた紳士の姿をしている。戦いの際には時折サングラスを外すのだが、その時には緑寄りの金色の目が非常に目立つ。
それでいて常に煙草…に見せかけたチュッパチャプスの飴を舐めている茶目っ気のあるところも。
名前の由来は「七つの大罪」の「怠惰」を表す悪魔「ベルフェゴール」からである。
性格
出世欲が強く、キングジコチューに取り入ることで権力を得ようと考えている。実際に封印されたキングジコチューと何らかの方法で意思疎通ができるようで、地球でのジコチュー一味の活動について定期的に報告を行っている。
その立場を利用してイーラとマーモにはことあるたびに「キングジコチュー様がお怒りだ」と彼らのミスを責め立てている。
他人にネチネチとプレッシャーを与える一方で自分からは仕事(プリキュア討伐や王女の捜索)をしたがらずにアジトでごろごろしている。出世願望だけ強い怠け者という様子はまさにダメ人間そのもので、物語当初は名前通りただのやる気の無い人物に思われていた。
しかし彼は実はかなりの策略家で、ごくたまに仕事をしたときは必ずプリキュアたちを卑劣な罠で苦しめている。
手当たり次第にジコチューを呼び出してそれに任せっきりのイーラやマーモとは違って、基本的にはプリキュアに直接手を下す戦法を選ぶ。その為に先回りして罠を設置し、人質を取るなど、用意周到な事が窺える。
ジコチューを使う頻度は少なく、使った場合は罠の一種としてである。ジコチューを事前に作り出して特定の場所に待機させておき、プリキュアたちをその場におびき寄せて最良のタイミングで不意打ちさせるというやり方である。
他のジコチュートリオやグーラ&リーヴァが、基本的に戦いをジコチューに任せているのは、何も考えてないのではなく、キングジコチュー復活の使命に忠実だったため、その方法として「ジコチューを暴れさせてジャネジーを発生させる」のが最も効果的だったからである。したがって、ベールはジコチューの作成目的そのものが違うために行動が異なるのであり、それは彼がキングジコチューへの忠誠などは本心では持っていないことを示している。
普段は怠惰な反面、一度本気になったならば計画成就のためなら泥にまみれることも厭わないという両極端な性格で、赤ちゃんにボウリングのピン替わりにされてボウリング玉をぶつけられまくるという、危険かつ屈辱的な扱いにも耐えたことがある。
このような計画により相手の心をへし折るようなえげつない策を仕掛けるが、マナの常識はずれのメンタルと、それにより引き起こされるミラクルのせいで、プリキュア相手には成功したことが無い。酷い時には逆手に取られたりする。
だがその対象はプリキュアたちだけに限らず、ジコチュー仲間たちにも向けられ、後述するようにジコチュー仲間に対する策略はかなりの確率で成功している。
身体能力
手からは青い電撃を出して攻撃する他に、鏡の破片を弾丸に変えて飛ばしたり、指を鳴らしてクレーンなどの重い物を動かすなど、多彩な超能力を持っている。
人間世界からトランプ王国へと繋がる扉を呼び出す事も出来、地面をその扉に変えて地面の上の他者を無理矢理異世界に引きずり込める。プリキュア4人がかりの肉弾戦を「軽い」と片手で楽々受け止めてしまうほど身体能力も高い。
と、幹部どころか下手したらラスボスクラスにしか思えないほど、能力が高く見た目も渋いオッサンだが、前半は回を増すごとに従来の幹部のようなマヌケっぽい面も見せていた(前述のように泥にまみれることも厭わない面があるので、見てくれのことはあまり気にしていないのだろうが)。
自分の手で直接プリキュアを倒しに行く動き方ばかりしているので、出撃する度にプリキュアから攻撃を受けており、次の回に登場するときに絆創膏や包帯だらけになるほどボロボロにされている。
49話では後述するように弱体化し、ネズミの姿になっている。
なぜネズミなのか、そしてベールの本体はネズミだったのか、そのあたりは謎である(ジコ“チュー”とかけたシャレの可能性もある)
活動
上述した通りにベールは滅多に動かないが、いざ行動すると大きな脅威としてプリキュアたちの前にたちふさがる。
彼が行動するときは大体は物語の節目となる大きなイベント絡みとなる。
立場が上の幹部リーヴァとグーラの登場後は一旦鳴りを潜めるものの、二人が度重なる失敗で立場を無くしかつプリキュアの攻撃で抵抗する力もないほど弱った隙を狙い、彼らからジャネジーを奪い消滅させた。この時、いつも舐めている飴がジャネジーの塊であることが判明し、ただ者ではない雰囲気を出し始めた。
さらにそのジャネジーで強化アイテム「ブラッドリング」を作成してイーラとマーモに与えたが、これまた一度付けると外れない上に逆らうと電気ショックが加えられるようになっている。強化自体は「呼び出されるジコチューがスピード5倍・パワー10倍・態度100倍」という(微妙に間違った方向の)充実した内容だが、ベール本人が付けていないあたりを見ると、これもイーラやマーモをアゴで使うには丁度良い道具の特徴になっている。
この2つのエピソードは、彼の印象を大きく変えた。自ら労せずして、気に入らない仲間を自滅に追い込んだり、同僚だった者を服従するしかない立場に追い落とす手腕からは、狡猾で執念深いことが伺えるばかりか、自分の手をまったく汚していないこともわかる。
同時に、いわゆる三悪——つまり「仲が良いのか悪いのか判らないけどつるんでる悪の3人組」の1人——という、ありもしないお約束により作り出された印象をも覆した。
因みに、こういった彼の人事をキングジコチューが把握していたかどうかは不明。
レジーナが登場してからはキングジコチューの娘だということで彼女のワガママに素直に従うが、キングジコチューが娘に勘当宣言をしてからは態度を一変させてレジーナを殺そうとまでした。その後にキングジコチューとレジーナが和解(再洗脳)してからは再び甲斐甲斐しく仕えるようになった。しかしそれは自分がいずれはNo.1になるための行為であって、ある意味では全くブレがない。
プリキュアたちとの戦いにおいてはキュアハート(相田マナ)との絡みが多い。
キュアハートが持つ自分と仲間に対する自信は、仲間を勇気づけさせるというよりも圧倒させるレベルのものであり、方向性こそ逆であるもののキュアハ-トはベールよりも「えげつない」心の持ち主である。
ベールが動いた時に対応できるのはキュアハートしかいない。ゆえに今までにベールと戦いがあったときは必ずキュアハートが鍵となって勝利をもたらしている。
ベールは31話でいきなり大物悪役に覚醒したわけでなく、そこにキュアハートがいなかったから彼の野心がようやく実を結んだというのが正解である(下記の各話の動きを参照)。そういう意味ではベールの心持ちも実力も一話から変化はしていない。
事実38話でもえげつない作戦を立てたが、これもまたしてもキュアハートにより敗れ、おまけにブラッドリングまで破壊されてしまったため、折角他を出し抜きジコチューのNo.2になった彼が再びイーラやマーモと同格まで転げ落ちてしまった。
39話以降、弱体化が目立つ一方だが、46話にて実はトランプ王国に纏わる重要な真実を知っていた事が判明する。
そして48話の終盤、取り込んだトランプ王国国王が救出され、キュアハートに浄化され弱体化した1万年前の闇=プロトジコチューを取り込み、遂に念願のジコチューNo.1の座を獲得し、まさかのラスボスとしてプリキュアたちの前に立ちふさがる形となり、したがって彼は『ふたりはプリキュア』の後半の幹部が成し遂げられなかった下克上をプリキュア史上初めて成し遂げ、『ふたりはプリキュアSplashStar』のゴーヤーン以来のギャグ要員にもなったラスボスとなる、かと思われていたのだが・・・現実はそう甘くなかった。
各話での動き
- 第3話
- 初登場。ボウリング場で鬱憤晴らしをするイーラとマーモの前に姿を現わす。『上からの命令』で二人の様子を見に来たとの事。
- 第5話
- プリキュアが4人に増え、「その内100人くらいになるんじゃないのか」と言うイーラに対し、「そうなる前に始末しとけよ。ま、1000人まで増えたら本気出すわ」と、ソファーにゴロ寝したまま返事。あまりやる気は無さそう。
- 第6話
- 「キングジコチュー様がお怒り」という事で、ようやく重い腰を上げる。イーラのジコチューが倒された直後に姿を現わし、プリキュア4人をまとめて異空間へ連れ去った。
- 第7話
- 回想シーンでは、イーラやマーモと共にトランプ王国に侵攻。魔法の鏡から逃げようとするマリー・アンジュ王女とキュアソードに攻撃を加え、二人をはぐれさせた。
- プリキュア4人をトランプ王国に転送した後、「念のため」と言って出撃。
- ジコチューが跋扈する異世界に放り出されたプリキュアたちは、地球に戻れる唯一の希望である魔法の鏡が安置されている王宮へ向かう。無数のジコチューの群れに襲われながらも励ましあい、ようやくたどり着いた鏡の間で、先回りしていたベールがプリキュアたちの目の前でその鏡を叩き割る。そしてプリキュアたちの絶望の顔を見下ろしながら嘲笑する。
- ………つもりだったが、マナは「あなたがわざわざここまで来てくれているのなら、今から戦いで屈服させて自分たちを地球に帰させように命じるから、もう鏡など無用だ」とベールを逆に見下しながら呵呵大笑をする。マナの超絶的な自信と勝気な言動に、さすがのベールも呆気にとられた。
- その後の初戦闘では、一人一人に対しては圧倒するも、4人の連係攻撃により思わぬ敗北を喫することになる。その上プリキュア達は、まだ力が残っていた魔法の鏡の破片から帰還してしまったので、ボコられ損に終わった。
- 第11話
- 第14話
- 第21話
- マナに心を動かされて思い悩み、すっかり高飛車な態度が失われたレジーナを前に、久々に悪役らしさを取り戻す。
- レジーナがキングジコチューに切り捨てられたため、彼女を餌にキュアハートを罠にかけ、どちらか一人しか助からない究極の選択を突きつけた。
- 「これで俺はジコチューのNo.2、そしていずれは…」とほくそ笑むも、レジーナの自己犠牲の心とキュアハートのポジティブさに、その野望はあっさり打ち砕かれた。
- 第31話
- 失敗続きのリーヴァとグーラの前に久々に姿を現す。「キングジコチュー様にご報告したらどう思われるか」と例の挑発。焦った二人は世界を滅ぼす最終作戦を決行するも、プリキュア側の新アイテム「マジカルラブリーパッド」の力の前に敗北。
- 「残念ながら、次はありません。可哀相に···貴方がたはプリキュアとの戦いで、もう抵抗する力も残っていないでしょう? 御疲れ様でした。では、さようなら。」
- この敗北は最初から彼の目論見通りであり、二人がアジトに逃げ帰ったところをいきなり背後から攻撃し、ジャネジーを吸い取る。プリキュアとの戦闘で消耗したリーヴァとグーラは、彼へ呪詛の言葉を吐きながら消滅した。
- 吸い取ったジャネジーはベールがいつも舐めている飴の形へと凝縮され、彼はそれを喰らって自らの力とした。
- 「後は、俺に任せろ」
- 第32話
- イーラとマーモに、新アイテム「ブラッドリング」を与える。前回のリーヴァとグーラから奪ったジャネジーで作ったものだった。
- ジコチューのナンバー2を自称し、イーラとマーモに服従を要求。ブラッドリングはベールに逆らうと電流が流れるようになっていて、しかも外れないため、もはや逆らえないイーラとマーモに「さっさと俺の前に跪き、忠誠を誓え リーヴァとグーラのようになりたくなければな」と宣言、今まで以上に冷酷な素顔を露にする。
- 第34話
- 冒頭の戦闘で、不機嫌になったアイちゃんによってイーラとマーモのジャネジーが増大化。これならプリキュアにだって勝てると襲いかかろうとする二人だが、アジトにいたベールは二人に戻ってくるようにテレパシーで命じる。絶好の勝機ながらもベールに逆らえない二人は渋々撤退し、プリキュアたちは九死に一生を得る。
- アジトにて「もう少しでプリキュアに勝てたのにどういうつもりだ」とベールを問い詰める二人。ここで突撃バカの二人とは異なるベールの深謀遠慮な計画が語られる…と思いきや「俺様に一言断りをいれずに勝手に出撃したのにムカついたから」とものすごい自己中な理由を述べて二人を唖然とさせた。
- しかしアイちゃんの謎には強い興味を持ち、以後はそれを探る動きをするようになる。
- 第37話
- ベールに取り入ろうとするマーモが野菜炒めを作ってくれたが、「俺、人参が嫌いなんだ」と子供のようなことを言って一蹴した。ちなみに今回の話は亜久里が人参嫌いを治すために奮闘するお話だったりする。この時期のベールのジコチューぶりはレジーナにも劣らない。
- 第38話
- アイちゃんをジコチュー化させ、自分達の強化を画策する。作戦としてはアイちゃんを夜遊びさせるというものだが、その時に忍び込む姿がまさかの全身黒タイツ姿。しかもアイちゃんをおびき出すために猫なで声で指人形劇を行うという計画を真剣な顔で提案。
- ここ最近の行動で悪のボスとしての貫禄が見え始めた彼だが、このギャップに戸惑った視聴者は多いだろう。イーラとマーモも同様でベールが計画を語ったときに2秒ほど固まっていた。
- しかし、それでも「アイちゃんを手なずけてキングジコチューを超えるジャネジーを手に入れれば、ジコチューのNo.2どころかNo.1になれる」という今まで以上の野心を芽生えさせており、スタンスは崩していない。その達成のため、アイちゃんに遊ばれてボロボロになっても我慢し続けていた。
- そしてついにアイちゃんがジコチュー化したところでプリキュアを誘き出す。狙い通りジコチュー化したアイちゃんのおかげでトリオのジャネジーが増幅し、プリキュア達に対して善戦する。
- しかしマナの我が身を呈した命がけの呼びかけでアイちゃんが元に戻る。またしても相田マナの規格外の胆力がベールの野望を打ち砕いた。
- 最後の手段として、イーラとマーモに付けさせていたブラッドリングを奪い、自ら装着することでジャネジーを集め、筋肉ムキムキの「スーパーベール」になる。
- ラブリーストレートフラッシュに対して某漫画のごとく百烈拳で迎え撃つが押し負け、浄化効果をモロに受けてしまう。
- だが、さすがにブラッドリング2個分つけていただけあり、ベール自身はダメージを相当受けつつも浄化されず無事であった(やられたときの呻き声がなぜか「やまじ···」だった。第42話ではマーモとイーラも何故かうめき声がやまじだった)。
- 浄化技直撃の影響でブラッドリングが2つとも破壊され消滅してしまい、イーラとマーモを従えさせる計画を自らパーにしてしまう。結局初期のようにボロボロになってイーラに肩を貸されながら退却。この際マーモからは「このポンコツ!」と言われ小突かれてしまった。
- この一件により、一度はイーラとマーモを出し抜いてジコチューのNo.2になった彼だが、再び他のトリオと同格まで転げ落ちてしまった。相田マナを前にすると出世の機会すら自ら潰すとは、本当に相性が悪い(しかもその事に本人は未だ気づかぬまま)。
- しかも極めつけに、よりにもよってこの敗北の直後にレジーナが完全復活。ふがいないジコチュートリオを統括することを宣言した。計画が完全に破たんしてしまったベールの野望の行方はどうなることやら。一発逆転はあるのだろうか。
- 第39話
- 開幕早々、以前のごとくレジーナにこき使われる。たこ焼きが食べたいと言われたのでたこ焼きを作るが、「たこが嫌いだからたこが入ってないたこ焼きを作れ」と無茶振りされ、マーモから「(レジーナのわがままぶりには)もうあきらめなさい」と同情される。
- レジーナが復活したことによって本格的に立場が危うくなったことに焦りを覚え、何とか状況を覆すため、トランプ王国の王宮の地下に封じられているプリキュア三種の神器のひとつであるミラクルドラゴングレイブを手に入れようとする。しかしミラクルドラゴングレイブはジコチューには触れられないため、プリキュアたちを利用してミラクルドラゴングレイブを手に入れようと画策。
- ジョー岡田に変装してプリキュアたちにミラクルドラゴングレイブの在りかを話し、トランプ王国へとおびき出そうとする。この際、空腹だったマナたちにレジーナに作らされて余ったタコ抜きたこ焼きを振る舞った。生地に関しては皆が舌鼓を打つほどの出来であったが、タコが入ってない事を当然指摘されランスには激怒された。
- プリキュアたちをまんまとトランプ王国に誘き出せたと思いきや、エプロンの柄がジコチュー柄だったり、ベールのマフラーをそのまま身につけていたりと微妙に不完全な変装の上、アン王女を「アン」ではなく「王女」と呼ぶ、本来ジョー岡田が持ってないはずの空間転移能力を「修行で身に着けた」と無理のある嘘をつくなどしたため、ベールだと即看破されていた。実はキングジコチューと話を付けようとしていたプリキュア達にトランプ王国への移動手段として逆に利用されていただけだった。
- この事情をプリキュア達にミラクルドラゴングレイブの前で延々と聞かされ、最後に「ありがとうございます」という感謝とお辞儀をされるという、ジコチューとしてはあるまじき屈辱を受け精神に深いダメージを負う。前回、戦闘で完敗したばかりなのに、自信のアイデンティティである策略面ですら完敗してしまった。
- 正体がバレたため、タコジコチューを呼び出してキュアエースと戦わせ、4人がミラクルドラゴングレイブを抜いたところを横取りしようとするが、プリキュアでもミラクルドラゴングレイブを抜けなかったため失敗。
- そればかりか、乱入したレジーナがミラクルドラゴングレイブを手にしてしまい、彼の計算はまたもや完全に狂ってしまった。
- 第40話
- ミラクルドラゴングレイブを手にしたレジーナを「ひょっとしてコイツ、ジコチューじゃないんじゃないか?」と疑う。アイちゃんの時と同じく洞察力を見せる一場面だった。
- もっともその直後、レジーナに「焼きそばパン買ってきて、駆け足!」と子分のように扱われ、内心「やっぱこいつジコチューだわ」とつぶやくことに。それで上記の推察を打ち消したかどうかまではわからないが。
- 今回の戦闘では召喚されたジコチューの他、レジーナ、イーラ、マーモも直接戦闘に参加することになったのだが、ベールのみ不参加。理由は不明だが、もし「焼きそばパンを買いに行ってた」のならば、ジコチューのNo.2どころか現状最下位のような扱いをされたことになる。それでも使い走りがレジーナを立てるための行動なら、ブレがないことに変わりはない。
- 第44話
- 久しぶりに登場。キングジコチューの復活が近いことをレジーナに報告する。
- レジーナによるマナの監禁作戦にて、学生に変装をしたイーラとマーモがマナに正体を知られずに任務を遂行したことで「私たちの変装は完璧」と、39話でのミスへの当てつけっぽい台詞を言われる。
- 戦闘で真琴(キュアソード)一人に劣勢に立たされる。ベール一人でプリキュア4人に対して優勢に立てた7話当時とくらべると、プリキュアの成長により力関係が逆転していることが明白となったシーンであった。
- 第45話
- レジーナに巨大パフェを用意するなど甲斐甲斐しく仕えていたが、レジーナと亜久里が一騎打ちをすることになったことで、再び企みを始める。
- 神器を持った二人が激突すればお互いが負傷することを見越して、二人がダメージを負ったところで大量のジコチューを召喚。レジーナもろともキュアエースを始末し、プリキュア三種の神器をすべて手に入れようとした。
- しかし、またもやマナことキュアハートが人間世界から駆けつけるミラクルを起こしたことでジコチューをすべて浄化され失敗。レジーナを置いて撤退した。
- 第46話
- 回想シーンにおいてキュアソードと離れ離れになった王女を密かに捉えていた。キングジコチューを殺さなかった事を問い詰めそれは正体が父親だからだと言葉責めをし彼女をジコチューに変えようとしたが、王女は最後の力を使って自分のプシュケーを切り離して二つに分離させる。マリー・アンジュという個は消失し、プシュケーを失った身体も別の存在に生まれ変わるために卵となってしまった。
- つまり彼は水晶の中の王女が偽物である事を知っていたわけで、キングジコチューにとって変わろうとしていた事もすべてはこの真実に由来されると思われる。
- 但し、流石に割れたプシュケーの成れの果てが円亜久里(キュアエース)とレジーナ、本体がアイちゃんであることまでは知らなかった。
- 第47話
- 完全復活したキングジコチュー率いるジコチュー軍団の地球侵攻が開始された。キングジコチューが見ている手前、45話での反乱がなかったかのようにレジーナに対してうやうやしく振舞う。マーモからは「なんて調子のいい奴」と呆れられた。
- 地球にてキュアソードと対峙。「お前1人でこの俺を止められるのか?」と挑発するが、直後にロゼッタリフレクションを喰らい、「ヤ〜マジ!!」と叫ぶ。シリアスシーンが台無しである。ブラッドリングを失って弱体化した後である為にカッコ悪い醜態を晒した。
- その一方で自分達がプリキュアに勝てなくともキングジコチューに倒させる密かな目的を抱いていた。
- ジコチュー怪獣軍団の大暴れで破壊と混乱に陥る大貝町。それを見下ろしながらベールはキュアハートにトランプ王国を滅ぼしたときの様子を語る。トランプ王国もかつてこのようなパニックに陥り、それは国民の多くに「自分だけは助かりたい」という自己中な気持ちを生んだ。ジコチュー幹部たちはその状況を利用して大量の国民たちを一度にジコチューにしたというのだ。そして、この地球も同じ目にあわせてやると大演説してキュアハートの心を折りにかかる。
- が、マナは「いくつもの人々の愛の鼓動を感じる」としてベールの説を真っ向から否定。プリキュアの戦いを見て勇気づけられた一部の人々が率先して皆の避難や救助をはじめだし、その助けあいの輪が街全体に広がってパニックを抑えていたのだ。ベールの目論見はまたしても崩れることになった。
- 第48話
- キングジコチューの体内に入ろうとするプリキュアたちを邪魔する。そのついでに、プリキュアに協力するレジーナも一緒に始末しようとする。「俺はキングジコチュー様の忠実な僕」と心にもないことを宣言することで、あなたの身を守るために仕方なく娘さんを攻撃しているんですよ、というアピールに精を出す。
- しかし、キュアロゼッタのロゼッタリフレクションにマーモ共々遥か彼方へ吹っ飛ばされるという醜態を再び我々視聴者に見せ付けた。
- 終盤、プリキュアたちの活躍でキングジコチューが浄化されてハッピーエンドと思われていたシーンで戻ってくる。その手には小さな虫のような何かをつまんでいた。
- 手に握っていたのは、キングジコチューを作り出した“闇”そのもの。キングジコチューの浄化によって、闇はもはや自分からは何もできないくらいに弱体化しており、もはや小虫のような存在になっていた。だが、決して消滅してはいなかった(そもそも一万年前のプリキュアも闇は消滅させたのではなく封印しかできなかった)。
- 「闇は永遠に消え去ることはない。あなたの意志はわたしが引き継ぎます。」そう言うとベールはビーストモードのときの要領でそれを飲み込む。新たな闇の器となるために。
- 「これで俺はNo.1。」
- 第49話(最終話)
- …と思われたが、取り込んだはずの闇に逆に飲み込まれてしまう。最後の最後でベールの野望が意外な形で潰えてしまった。弱々しい声でイーラとマーモに助けを求めるが、「…もう遅いよ。」とイーラから言われ、ベールはプロトジコチューに完全に乗っ取られてしまう。ちなみにここまでの流れはこの49話がスタートしてからわずか30秒間で起こったことである。あまりにはかないナンバー1であった
- その後、キュアハートがパルテノンモードに強化覚醒し、プロトジコチューを浄化する。ある意味ではキュアハートとベールの宿命の対決とも言える。ベールもプロトジコチューとともに浄化されたと思われたが…
- なんとか一命は取り留めたようだが、何故か小さなネズミの姿になっていた。他のトリオからは「情けない」となじられるものの、「また1万年眠って力を蓄えるさ」と全くこりてない様子だった。ネズミの姿がベールの元の姿なのかどうかは不明。その姿から「ジコチュー」もとい「ジコチュウ」と某電気鼠見たいに呼ばれている。
- その後ジコチュートリオとともに現代での活動をあきらめ、行方をくらます。去り際に「腹減った」と言うもイーラから「残飯でも食ってろ」と言われてしまう。
- 最終的に、最後まで悪党のままなのに助かってしまうというプリキュアシリーズで初めてのケースの幹部となった。また、プロトジコチューですらプリキュアに屈して浄化されたのに、同じ技を受けたベールはジコチューな心を捨てていない点、ある意味最もジコチューである。
余談
その外見から、スイートプリキュアの調辺音吉に似ているといわれることがある。
また、担当声優の山路和弘氏は、容姿がベールに激似である。
もしや、ベールが山路氏に似せてデザインされたのか…?ちなみに後に山路氏本人もブログにてベールと自分が似ているかもしれないと言及し、後のインタビューでも「なんでスタッフは俺の顔を知っているんだ?」と訝しげにコメントしていた。
最後の最後でネズミ状態で終わったことを悔やんでおり、「元に戻してくれー!」といった趣旨の切実な感想を述べていた。
関連タグ
ドキドキ!プリキュア イーラ マーモ(ドキドキ!プリキュア) 山路和弘
携帯魔中年 スーパーベール ベール岡田 ジコチュウ ラスボス
ジョーカー:過去作にて、他の幹部すら手駒にしてきた幹部繋がり。こちらはラスボスに取り入るように吸収された。
アナコンディ ファルセット:過去作にて、物語の核心に迫る真実を隠し持っていた幹部繋がり。
スタースクリーム:彼と同じく隙あらばナンバー1になろうと目論んでいるディセプティコンのナンバー2。いざナンバー1になれたと思ったら天下が30秒ポッキリで終わってしまったのも共通している。ただし、ベールは(姿はどうであれ)生き延びれたのに対し、スタースクリームはパワーアップした上司に粛清され足だけ残して消滅してしまった。
ヨドン皇帝:中の人繋がりかつあっさりとラスボスの座を奪われた悪役。こちらはベールとは逆に下克上されてしまった。