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リゲルグの編集履歴

2021-07-28 13:50:38 バージョン

リゲルグ

りげるぐ

アニメ『機動戦士ガンダムZZ』に登場する架空の兵器。ネオジオン軍のモビルスーツ。

機体データ

型式番号MS-14J
所属ネオ・ジオン
開発アクシズ
生産形態量産機
全高21.1m
頭頂高21.0m
本体重量43.7t
全備重量82.6t
出力1,890kW
推力150,800kg
センサー有効半径8,700m
装甲材質チタン・セラミック複合材
固定武装ビーム・ランサー×2、グレネード・ランチャー×2、ミサイル・ポッド×2、円盤型宇宙機雷×6
携行武装ビーム・ライフル

概要

機動戦士ガンダムΖΖ』に登場。型式番号MS-14J

ネオ・ジオン一年戦争時のモビルスーツゲルググ」を近代化改修した機体。

リゲルグの名は「リファインド・ゲルググ」の略称であり、後のオールズモビルRFゲルググと同じ意味合いを持つ。


アクシズに持ち込まれたゲルググは当初居住空間拡張用の作業機械として運用されていたが、作業用に特化したガザA、Bの登場によって一線を退く事になった。

しかし、アクシズが地球圏への帰還を本格的に開始した段階で人的・物的資源に限度のあるアクシズ内ではザクやゲルググなどの旧型機が再び実戦に持ちだされる事になる。

リゲルグは、そんなゲルググを大幅に改修した機体であり、 従来機をベースに最新の技術を投入し、当時の一線級のレベルまで性能を引き上げられた機体である。

主に新兵用の訓練機として用いられたが、一部の機体は前線にも進出し、指揮官機として活躍している。

また、一部には従来機以外にもゲルググJをベースにした機体も存在する。


最も目を引く特徴は、従来機から二倍以上に延長された巨大なショルダーアーマー「ウイング・バインダー」である。

同じアクシズ製のキュベレイのフレキシブルバインダーを参考に設計されており、内部には3基ずつのバーニアを内蔵、プロペラントタンクも増設する事によって強力な推進力を発揮し、一撃離脱等の高速戦闘を可能とした。

装甲を超硬スチール合金からチタン系(ガンダリウム合金という説もある)に変更し、コクピットモジュールには当時普及していた全天周囲モニター・リニアシート方式が採用された球形のイジェクション・ポッドを採用。インターフェイスも第2世代MSに準じた近代化改修が行われた(乗り込みハッチの開閉方向は 従来機とは異なり、上方にヒンジが設けられている)。

武装は、指揮官機は実戦用に設計されたグレネード・ランチャー搭載型のビーム・ライフル、訓練機は従来機と同様のビーム・ライフルを携行する。ビーム・ナギナタは発振部が片側のみのビーム・ランサー2基に変更されたが、2基を接合して従来通りのナギナタとして用いることも可能。

また、前腕部は改修に合わせてグレネード・ランチャーを搭載、バックパックには8連装のミサイル・ポッドが追加された他、ウイング・バインダー内には3基1対の円盤型宇宙機雷を内蔵しているなど、総合的な火力も向上している。

生産効率はガザ系列に劣るものの、性能は従来機と比較して段違いに高く、ゲルググのフレームとフォルムを持った新鋭機とも評された。


第一次ネオ・ジオン抗争終盤、マシュマー・セロの副官であるイリア・パゾムが搭乗。

旧式機をベースとした機体でありながらΖΖガンダムに引けを取らない戦闘を行った。


余談だが、後述の一般機が登場したこともあり、今まで登場していたリゲルグは「指揮官用リゲルグ」という扱いになりつつある。


バリエーション

リゲルグ(袖付き仕様機)

リゲルグ(袖付き)

型式番号MS-14J

アニメ『機動戦士ガンダムUC』に登場。

ネオ・ジオン軍残党「袖付き」に合流した残存機であり、原型機のゲルググと共に運用されていることが確認されている。

本機は指揮官用ギラ・ドーガのビーム・マシンガンを装備している。

最終決戦にてネェル・アーガマに迫るが、ジェガンD型エコーズ仕様(コンロイ機)が甲板から放ったメガ・バズーカ・ランチャーの砲撃が直撃して撃墜された。


リゲルグ(オーラフ・デール機)

型式番号MS-14J

漫画『機動戦士Ζガンダム外伝 審判のメイス』に登場。

本機はゲルググJがベースとなっており、アクシズの騎士オーラフ・デールが搭乗する。

武装は指揮官用リゲルグとほぼ同様だが、ゲルググJ用のビーム・マシンガンを携行、前腕部のビーム・スポットガンは他のリゲルグと同じタイプのグレネードランチャーに変更している。


リゲルグ(一般機)

型式番号MS-14J

Web企画『アナハイム・ラボラトリー・ログ』に登場。

一般機であるため、在来機と同様にブレードアンテナを持たず、ゲルググ本来のカラーリングも残している。

背部はゲルググMの一般機に採用されたバックパックをベースに、ミサイルポッドなどの増設が加えられた専用のバックパックを有している。なお、パックの形状自体はプロペラントタンクを除けば指揮官機と同型となっている。

武装はプルバップ式360mmロケット砲(主に360mmロケット・ランチャーとも呼称される)を携行、左腕にのみグレネードランチャーを装備(右腕も指揮官機と同様だが詳細は不明)、シールドは指揮官用ゲルググMの物を装備している。

漫画『機動戦士ガンダムF90FF』では、ジオン残党の新米だった頃のシャルル・ロウチェスターが搭乗している。


ゲルググ・ウェルテクス

型式番号MS-14J/BR

漫画『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』に登場。

第二次ネオ・ジオン抗争前夜にキマイラ隊用として開発されたリゲルグのバリエーション機。リック・ディアスを開発したアナハイム・エレクトロニクス社の第2研究事業部の協力の元、FSSのリミア・グリンウッドが基礎概念を担当した。

前回の戦闘で得られたサイコミュシステムを発動させたシャア専用ディジェのデータを元に、同機に仮想敵として対抗しうるスペックを保ちつつも、短期間での開発が求められた。そのため、新規使用部品の検証期間や設計・開発期間などを大幅に短縮する為に、アナハイム社が過去にハマーン・カーンとの取引(ネオ・ジオン軍が勝利の時には、軍備の生産はAE社が請け負うという契約)で事前にアナハイム社に提供されていたネオ・ジオンのMSの機体のデータから、リゲルグの基礎設計をベースとして開発された。

バックパック側面にリゲルグの肩部ウイング・バインダーを接続し、基部がフレキシブルに可動することから「アクティブ・バインダー」と呼ばれており、制御データは過去にアナハイム社が過去に関与したガンダム開発計画で開発された同じ基礎概念を持つ機体の実戦データを流用し、ウェルテクスに合わせる形でフィックスさせてある。

また、機体本体もアナハイム社がキマイラ隊に密かに提供していた高機動型ゲルググの先進改修機をブラッシュアップし、フレームから構造を見直すとともに装甲材をガンダリウム系に変更している。


ゲルググ・ウェルテクス・テスタロッサ

ジョニー・ライデン専用機。

ウェルテクスは様々な装備でカスタマイズすることも視野に入れて開発されているため、パイロットによって装備バリエーションが異っている。

テスタロッサはガーベラ・テトラと同型のビーム・マシンガンを携行している。

上述のウェルテクスと同一機であり、初号機がジョニー・ライデン用となったため、区別のためにテスタロッサと追加名がつけられた。


ゲルググ・ウェルテクス・キュアノス

ユーマ・ライトニング専用機。

一年戦争時に自身が乗っていたゲルググキャノンベースにカスタマイズされた高機動型ゲルググをほぼ踏襲したウェルテクス。

ギャン・エーオースのビーム・ベイオネットを携行している。


ゲルググ・ウェルテクス・クサントス

ジャコビアス・ノード専用機。

ゲルググキャノン1A型を踏襲しており、頭部カメラモジュール追加やプロペラントタンクの形状が細めに変更されるなど、ウェルテクスでは特にカスタマイズされている。

Ζガンダムと同型のハイパー・メガ・ランチャーを携行している。


ゲルググ・ウェルテクス・プラス

型式番号MS-14J Plus

ウェルテクス完成前の実験検証モデルとしてシミュレーションデータ上にのみ存在する機体。

この時点ではアクティブ・バインダーのバーニアが2基だけだったが、完成したウェルテクスは3基に増設されている。

データ取りのためか、後にヤクト・ドーガに採用されたメガ・ガトリングガンを携行していた。


ゲルググⅢ

型式番号MS-14J.zm

Web企画・漫画『A.O.Ζ Re-Boot』に登場。

ネオ・ジオンと協力関係にあった火星独立ジオン軍が、リゲルグの設計を元にゲルググの後継機として開発した新規設計機。

リゲルグとは異なり、オリジナルのゲルググと共通する設計の箇所は見受けられなくなっているが、旧ジオン軍の伝統を重んじる設計思想ゆえに、シルエットや塗装は意図的にゲルググに近づけられている。指揮官機と一般機には頭部ブレードアンテナの有無や塗装(指揮官機は赤系、一般機は緑系)などの差異がある他、それぞれ異なるタイプのビーム・ライフルを携行する。

その他の武装としては、頭部のバルカン砲2門、腕部のビーム・ガン、リゲルグのものから装填数を増したバックパックの大型ミサイル・ポッド2基、リゲルグのビーム・ランサーと近い仕様のビーム・ランスがある。また、シールドは後のメッサーと同形状のものを携行する。

初期に生産された機体はいずれも指揮官機で、その後のレジオン建国戦争の余波を受け、一般機の生産数は少ない。生産が間に合った指揮官機は第一次ネオ・ジオン抗争においてネオ・ジオンを支援すべく地球圏に派遣されるが、グレミー・トトの反乱による混乱を受け、戦闘に参加することのないまま火星に帰還。その後、地球派遣艦隊を率いるチェスターJr.の乗機として、火星で生じたレジオンとの戦闘に投入される。

また、地球圏にも一部の機体が残されており、後のネオ・ジオン系MSの開発時に参考にされている。


ガンプラ

『ZZ』放送時に発売されたガンプラ(旧キット・700円・税抜)は過去に発売されたMSV1/144ゲルググキャノン(600円・税抜)にパーツを追加したもの(ザクⅢ改ジムⅢなど「ガンダムΖΖ」の後期メカは従来キットの金型を流用出来るようデザインされている)だが、同じくC型からの部品追加キットである高機動型ゲルググ(800円・税抜)よりも安い。もちろんどちらもC型に組み立てる事も可能となっている。

とはいえ、ベース機のゲルググが2度のMG化とHGUC化を果たしてはいるが、リゲルグへのバリエーション展開はMGに関しては今のところアナウンスされていない。

お馴染みB-CLUBからHGUCおよびMG用に改造パーツが発売されているが、高価かつガンプラにくらべ入手も難しい。

1/144なら刃物工具接着剤さえあれば、前述のキットを加工しシャア専用ゲルググからのコンパチだったBB戦士のごとくHGUCゲルググをリゲルグ化することはできる。

ただし、SDでは誤魔化されているが、ゲルググの腕部推進機に対してリゲルグのグレネードランチャーは90度後ろに付いている(ゲルググで外側を向いている場合、リゲルグでは後側になる)ことに注意が必要。

また、腕部推進機の取り付け穴が丸見えになってしまう為、ここも工作が必須となる。


そして2018年4月11日、プレミアムバンダイ限定商品として念願のHGUC化が決定された。

さらには袖付き版HGUC化も決定、予約受付となっている。


関連項目

機動戦士ガンダムZZ ゲルググ イリア・パゾム

あさのまさひこ 明貴美加

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