概要
デュエルアカデミア錬金術担当教授兼オシリス・レッド寮長大徳寺の正体であり、セブンスターズの一人である錬金術師。
錬金釜-カオス・ディスティルとマクロコスモスによる除外を主軸とし、ヘリオス・トリス・メギストスを切り札とする錬金術をモチーフとしたデッキを使用する。
仮面で正体を隠し遊城十代にデュエルを挑み、デュエル中飼い猫のファラオが自身に駆け寄ったことから正体を明かし、自身の素性と目的について語った。
彼の肉体は既に滅びており、錬金術で魂をホムンクルスの肉体に宿していた。
元々は、錬金術師として全ての金属を金に変え、不老不死の秘薬さえ作り出す「賢者の石」を探すために世界を旅していた。
彼はある人の名を受け、賢者の石の研究をしており、かつてペガサス・J・クロフォードがデュエルモンスターズにたどり着いたように、彼の研究もデュエルモンスターズにたどり着いた。
だが、彼の体は長旅の無理がたたり、不治の病に侵されていた。
そのため、彼は錬金術が生み出す人造生命体「ホムンクルス」に魂を託した。
だが、ホムンクルスの体は仮の肉体に過ぎず朽ち始め、もうすぐ寿命を迎えようとしていた。
「しかし、私は訪れる死の前に、私の研究を支えてくれた人のためにも、究極の精霊を操る力を手にしなければならない」
「三幻魔の力があれば、賢者の石を作ることが出来るのだ」
という言葉を聞き、
「嘘だろ…大徳寺先生…」
「アンタが、ずっとオレ達を騙していたなんて
「それじゃオレ達が作ってきた思い出は、全部嘘だったのかよ…?!」
と動揺する十代に対し、
「デュエルを再開する!」
「捕えられた三人を返して欲しいなら、この私を倒せ!」
「これが、私の授業の最終試験だ!」
「落第するなら、全ての魂は、私の研究の材料となる」
と迫り十代を試す。
「(お前の本当の力はまだ目覚めてはいない)」
「(十代、お前には、お前自身も気づかぬ力がまだ眠っている)」
と、後の十代を見抜いていたかのような独白も見られる。
「十代!よく見ておけ!これが私の行き着いた究極錬金術!!」
との言葉とともに永続罠「マクロコスモス」を発動させ、
「今我々のデュエルは、人間の世界を飛び越え宇宙へと転換された」
との言葉とともに「原始太陽ヘリオス」を特殊召喚。
「上にあるものは、下にあるものの如く。下にあるものは、上にあるものの如し」
「この言葉は、このエメラルド・タブレットに記された、世界の真実」
と語りエメラルド・タブレットを取り出す。
「世界の全ては一つの物質から生まれ、それが様々に変化し、天空を、地上を創りあげている」
「それ故、全てのものは繋がり、互いに影響を与え合っている」
「ミクロコスモスである人間の世界と、マクロコスモスである天空の世界も」
と後にダークネスが語った「宇宙が一枚のカードから生まれた」という言葉に通じる言葉を語っている。
「素晴らしい…やはりお前は融合の天才だ!」
「融合こそお前に秘められた力、お前が一流の錬金術師である証!」
と後の十代の真の力を見抜いていたかのような言葉を発している。
ついにはLPを300まで削られた上、フィールド上にも魔法。罠ゾーンのカードも存在せず、手札すら0枚となり追い詰められ、
「大徳寺先生…俺に錬金術の才能があるってのは、とんだ勘違いだったな」
「俺の手札は0、何かを生み出す素材さえ残っていない」
と戦意を喪失しかけた十代に、
「所詮お前は一年前と同じか?」
と問いかけ、十代は
「1年前?」
「(1年前、俺はデュエルアカデミアに…)」
「(ハネクリボー…俺は1年前、お前にさえ出会ってなかった)」
「(1年前…俺は…みんなと出会って…)」
「(共に笑って…泣いて…)」
「(1年前の俺にはなくて…今の俺にはあるもの)」
「(そうか…この1年皆と作った記憶…)」
「(これからみんなと作る未来…!)」
使用カード
錬金術の四元素の精霊にちなんだカードが見られる。
というように対応すると考えられており、金属や太陽系をモチーフにしたカードがみられるのはそのためだろう。
また、切り札の「ヘリオス・トリス・メギストス」は、ギリシャ神話の太陽神ヘリオスと、
ギリシャ神話のヘルメス神と、エジプト神話のトート神がヘレニズム時代に融合し、さらにそれらの威光を継ぐ人物としての錬金術師ヘルメスが同一視された存在であり、エメラルド・タブレットの著者とも唯一賢者の石を手に入れたともされる伝説の錬金術師「ヘルメス・トリスメギストス」が由来だと思われ、
「~の過程」カードは賢者の石の生成過程と恒星の変化が由来だと思われる。