銀の鍵
ぎんのかぎ
小説『銀の鍵』
『銀の鍵』は1926年7月にH.P.ラヴクラフトに執筆され、「ウィアード・テイルズ」1929年 1月号に発表された。
後日談の『銀の鍵の門を越えて』は『銀の鍵』の読者である同業者E・ホフマン・プライスの提案を受け、1933年の4月にプライスとの合作として「ウィアード・テイルズ」1934年 7月号に発表された。
いずれもランドルフ・カーターを主人公とする作品の一つ。
主人公カーターは、ラヴクラフトの分身とも言える存在であり、『銀の鍵』の前半で冗長とも思われる程に記述されたカーターの境遇・心情の説明がラヴクラフト自身の心の内を表していることは注目される。
カーターが夢枕に立った祖父の情報から前述のアーティファクトと謎の言語が記された羊皮紙を手に入れ、失踪するまでの顛末を描くのが『銀の鍵』。
失踪中のカーターの体験と帰還後の顛末を描くのが『銀の鍵の門を越えて』。
それは時空を越えた一人の男の放浪の物語
この物語の主人公。ボストンに居住する学者。神秘学や数学、東洋に通じた人物。
また、猫と会話ができるほどの愛猫家でもある。
『ランドルフ・カーターの陳述』にて語り部として初登場し、以降、ラヴクラフトの著作(『銀の鍵』『銀の鍵の門を超えて』『未知なるカダスを夢に求めて』)に複数回登場する。
後に「チャンドラプトゥラ」というインドの聖者にして神秘学の研究家の名を名乗る。
ウォード・フィリップス
カーターの友人。『銀の鍵』本編の語り手。
■■■■■■■■の策略の敵を殲滅しカーターを窮地から救った「猫」。
『銀の鍵の門を越えて』の語り手。ベナレスから来たインドの聖者で神秘学の研究家。
ヤディス星に住む、獏のような鼻と昆虫のような節の多い体を持つ魔術師。
『銀の鍵の門を越えて』ではカーターの分身体として登場する。
エドマンド・カーター
セイレムの魔女狩りにあい絞首刑に晒されるところだったが逃れた人物。カーターの親戚に当たる。
■■■■■■■■の策略からランドルフ・カーターを救った旧神。
「壮麗な都」に届け送り帰し去る。
(あくまで中立的な)善神■■■■■の配下。カーターと協力する
■■■■■■■の化身。「銀の鍵」を持つカーターの前に現れ「窮極の門」へと導く。
カーターを父なる宇宙に騙して送り込んだ神。
■■■■■とは協力・敵対関係にある。