概要
集英社の漫画雑誌「週刊ヤングジャンプ」にて2018年40号から連載されている漫画作品である。WEB漫画サイト「となりのヤングジャンプ」にも掲載されている。
作者はソウマトウ(原作&デザイン:のり/作画:ひっし)。
前年秋の編集部会議で掲載が決定され、前作『ギリギリアウト』の完結を以て新連載が告知された。同誌において初めて国外配信が試みられている作品である(2週遅れで韓国の漫画サイト「NAVERBOOKS」にて配信されている)。
2021年4月にテレビアニメが放映され、同年10月に第二期の制作が発表された。(後述)
あらすじ
来客のない奇妙な館。
ここには貴族の真似事をする『シャドー一族』が住んでいた。
影のような容姿をしているが故に、顔が見えない不可思議な一族。
そこで彼らは『顔』の代わりとして『生き人形』を従えることにした。
その一族が住む屋敷こそが“シャドーハウス” である。
この物語は、シャドー家の少女・ケイトと『生き人形』のエミリコが、様々な出来事に直面しながら困難を乗り越えていく、ファンタジーストーリーである。
作風
物語の大筋は、
“不可思議な関係性で結ばれた二人の少女が、西洋風の屋敷の中で暮らしながら
真相を解明していき、やがてその館の支配者に対抗する”
というミステリーアクション的な作風である。
しかし当作品の雰囲気は、以下のように振り幅が広い。
●ほのぼのとした生活の中に、少し不穏な要素のある日常物。
(主人公と主人の部屋が舞台。第1話~12話)
●部屋から出た主人公が、様々な人物や出来事に遭遇していくミステリー物。
(館の一部が舞台。第13話~第24話)
●困難に直面したキャラクター達が、個性的な活躍をする冒険活劇。
(屋敷の庭園が舞台。第25話~第43話)
●隠された全容が明かされ、主人公たちが目的に向かっていくアクション物。
(屋敷の外の世界の描写もあり。第44話~現在)
それでいて、ストーリーには一貫してホラーやサスペンス、友情物語やスリラー・コメディ要素も含むため、一言では形容し難い作風である。
公式のPRや雑誌掲載時の煽り文句では「ゴシックロリータホラー」「館サスペンス」というフレーズが用いられているが、作者曰く
「館モノのファンタジーミステリーであってゴシックロリータでもホラーでもない」
とTwitterで明かしている。
以上のことから、呼ぶとすれば公式が度々使用する“類似作品不在”という評価が最も適当と思われる。
登場人物
主要人物
声:篠原侑
ケイトに仕える「生き人形」。本作品の主人公。
見た目は幼い少女で、髪色は金髪。黒色のリボンでツーサイドアップにしている。
瞳の色は、やや紫がかった碧眼。
性格は天真爛漫そのもので、常に前向きな姿勢は多くの登場人物に影響を与えている。
それが故にややおっちょこちょいなところはあるが、同時に既成概念にとらわれない柔軟な思考も持ち合わせている。
口調は誰に対しても敬語である。自身曰く、「『丈夫』な生き人形」。
手先が器用で、手作りのぬいぐるみを“パンちゃん”と名付けて友達にしている。
声:鬼頭明里
エミリコが仕えるシャドー。本作品のもう一人の主要人物。
エミリコに比べてやや大人びた印象で、振る舞いにも気品がある。
見た目のシルエットはエミリコとほぼ同じ。
(作中のシャドーと生き人形はすべてこれに当てはまる)
ドレスは深紅の薔薇のような鮮やかな赤色で、髪のリボンも薔薇の花をあしらった形をしている。
その容姿は、初対面のマリーローズからも「麗しの薔薇ケイト」と呼ばれるほどである。
忍耐強い性格で、思ったことをすぐに口に出さないなど、慎重な面が良く見られる。
常に控えめかつ冷静な口調を崩さないが、ごく稀に声を荒げることもあり、特に第10話ではエミリコに対し激怒していた(しかしすぐに過ちに気付き、エミリコに謝罪している)。
エミリコのことは、自身の『顔』としてだけではなく、一人の人格として認めている。
遠くの物を精細に動かす、サイコキネシス的なすす能力を持っている。
シャドー一族
ミアが仕えるシャドー。黄色いワンピースを着ている。
性格はミアとは正反対で気が強く、マリーローズから「棘だらけのアザミのようなサラ」と呼ばれている。慇懃無礼な口調が目立ち、初対面のケイトに対して『出来損ないのシャドー』、エミリコに対し『失敗作』と言い放った。
ミアのことは優秀だと認めているものの、星つきになりたいがあまりにきつくあたっている。
自己愛が強い者同士、通じるものがあるのかルイーズを気に入っており、よく一緒にいる。
声:酒井広大
ショーンが仕えるシャドー。青いジャケットを着用している。
性格は良く言えば素直、悪く言うと自由奔放。
目が悪いショーンのために眼鏡を掛けてみるなど、一般のシャドーとは少しずれた考えの持ち主。
ただそれが故に、自己主張が強くなりつつあるショーンを評価するなど、生き人形の個性を尊重する傾向が強く見られる。
“お披露目”において、ケイトに求婚したり、突如『覚醒』するなど、先が読めない行動を取っていた。語彙力が足りなくなる時があるが、その際に最も理解が早いのはエミリコである。
腕を振り下ろしなから出す煤の塊で、目標の対象物を破壊するすす能力を持っている。
声:下地紫野
ラムが仕えるシャドー。紫色のワンピースを着ている。
劇中では全く喋らない、謎のシャドー。
煤を出す気配も全然ないが、ラム曰く「ほとんど出ない」と言っているので、少量ながら部屋の中では煤を出している模様。
ラムと同じく、左手人差し指にリボンを付けている(色は異なる)。
声:川島零士
リッキーが仕えるシャドー。緑色のジャケットを着ている。
態度は尊大で、自身の目的のために邪魔者は全て蹴落とそうとしていた。
その反面臆病な面もあり、基本的には要領の良いリッキーにサポートされることが多い。
リッキーによれば、繊細で一人にはさせておけないとのこと。
声:佐倉綾音
ルウが仕えるシャドー。黄色のドレスと髪留めを身に付けている。
ルウのことを溺愛しているが、それは『顔』として大事に思っているだけであり、ルウの体が傷付いていても気にしない、すす能力による生き人形の故障を心配するケイトに「顔は綺麗なまま」と返すなど、しばしば生き人形をぞんざいに扱う場面が見受けられる。
部屋中の壁にルウの肖像画を貼り付けており、“お披露目”後は写真を飾ることができるのを楽しみにしていた。
無口なルウとは反対に、かなりお喋りである。
自らの煤を生き人形に取り込ませて洗脳する、精神系のすす能力を持っている。
声:釘宮理恵
バービーが仕えるシャドー。青いドレスを着用し、髪には十個前後の青い薔薇の飾りを付けている。
4人いる星つきのリーダーであり、実質『こどもたちの棟』の指導的立場にいる。スザンナ曰く、「誰にでも平等に怒りっぽい」。
但し生き人形のバービーとは違い、言葉遣いは丁寧で手を上げるような真似もしない。
シャドーハウスが一日に生産するすすの6割を出しており、これが評価されてリーダーに抜擢されている。が、すすを出す過程で非常に苦しんでおり、また星つき以外からは人望が皆無、未だ慕われる前任リーダーと比較され続けているなど、重責を抱えている模様。
スザンナ
声:豊口めぐみ
スージーが仕えるシャドー。4人いる星つきの一人で救護班の班長。性格は気さくで温厚、お披露目を終えたケイトとエミリコを、優しく案内した。白いのドレスに薄緑色のロンググローブをつけている。髪型はシニヨンにハーフアップを組み合わせたもの。
気分が高揚すると、近くにいる者をさする癖がある。
触覚のあるすすを薄い膜状に張り、人にまとわりつかせたり通路に仕掛けたりしてセンサー代わりに使うことができる。
オリバー
声:榎木淳弥
オリーが仕えるシャドー。4人いる星つきの一人で発明家。研究班の班長でもある。眼鏡をかけている。
立っている時も歩いている時も前傾姿勢で、生き人形も同じ姿勢である。茶色のワイシャツを着用している。シャドーと生き人形の性格は反対になることが多いのに対し、熱中すると周囲が見えなくなるところやポジティブな点など、オリーとあまり性格に差がない。
多種多様な発明品を開発しているが、機械が大きすぎて部屋の外に出せないなど、失敗も多い様子。
ケイトとエミリコを気に入っている。
ベンジャミン
声:日野聡
ベンが仕えるシャドー。4人いる星つきの一人で肉体派のシャドー。恰幅が良く背も高い。
髪は短髪。黒のジャケットと白いワイシャツ、飾り襟付きの深緑の肌着を着用している。
よく感情的になるが、ミスがあっても他のところで貢献していれば良い、とフォローするなど合理主義な傾向がある。
生き人形の感情に作用し士気を高めるすす能力を持ち、能力は射程範囲を外れてもしばらくは作用する。
声:中原麻衣
ローズマリーが仕えるシャドー。白のワイシャツに紫色の薔薇が描かれた腰巻き、ピンクのスカーフと紺色のキュロットを着用している。
舞台役者(例:宝塚歌劇団)の男役のような話し方をするため、初対面時にエミリコから『女性…?ですよね』と思われている。
初登場は踊りながら現れ、自己紹介はポーズを決めながら披露するなど、個性的なシャドーである。性格は快活かつ親切。
イザベル・ミラベル
双子の生き人形ベルが仕えるシャドー。イザベルが姉でミラベルが妹。フリルをふんだんに使われたシンメトリーなドレスを着用している。生き人形同様に性格が悪く、班員のマーガレットだけでなく柱の登場人物紹介でも「心が醜い」と言われていた。
次の星つきを狙っており、スザンナに気に入られていたケイトに嫉妬してエミリコを精神系のすす能力で操り侮辱した(が、その直後にケイトからやり返された)。
ギルバート
ギルが仕えるシャドー。救護班所属。煤量が多いらしい。救護班の仕事をする際はハートを模した模様が入った制服を着用する。
清掃を休み無く行わされることに抗議するイザベル・ミラベルを怒鳴り付ける描写もあるが、重症者を優先して治療するなど救護班員らしい誠実な面もある。
エヴリン
イヴが仕えるシャドー。救護班所属。救護班の仕事をする際は胸と靴にハートを模した模様が入った救護班の制服を着用する。
生き人形のイヴと共にすす病の生き人形の治療を担当している。
ダグラス
ダグが仕えるシャドー。煤量は優秀。
生き人形同様に性格が悪く、ケイトから嫌われている。サラと同じく星つきを目指している。
アンナ
ナンシーが仕えるシャドー。研究班所属。黄色いワンピースを着用している。
心配性で気弱のドジっ娘。オリバーの助手を務めているが、オリバーによってナンシー共々角砂糖で餌付けされている模様。
リディア
リディが仕えるシャドー。研究班所属。研究している分野は香水。
口が悪く気が荒い人物でジョンから恐れられていたが、粗暴ながらも面倒見はよく、申請すれば香水や家具などを変えることが出来ることをジョンに教えていた。
ジェレマイア
ジェレミが仕えるシャドー。研究班所属。研究している分野はエネルギー。
ジョンがツッコミに回るほどのマイペースな性格。オリバーほどではないが学者肌の奇人。
非常に寡黙で、基本的に一言二言でしか喋らず、残りの内容はジェレミに翻訳させている。本人曰く、「喋るのが面倒だから」とのこと。
すすを腕状に形成して操るすす能力の持ち主。
エドワードが試験官を務めるお披露目をサポートしていたシャドー。
ヘアキャップを被っている。重鎮たちの観戦を補佐していた。
『すすバト』という煤で作った伝書鳩で、重鎮達の命令や緊急連絡をエドワードに知らせるすす能力を使用していた。
エドワードが試験官を務めるお披露目をサポートしていたシャドー。
重鎮たちの観戦を補佐していた。新人生き人形の駒に自らの煤を付着させ、それを庭園地図の上で動かすことで、新人達の動きを実況していた。
ジョゼフ
3階の重鎮の一人。モノクル(片眼鏡)を身に付け、あごひげを蓄えている。
緑色のセーターを着用している。
保守的な考えの持ち主で、エドワードが手掛けたお披露目については慎重な評価をしていた。
ソフィ
3階の重鎮の一人。蝶型の髪飾りと真珠のネックレス、ベージュ色のドレスを着用している。
背中には蝶の羽の形をした飾りを付けており、かなり特徴的である。
ソフィ自体も蝶を真似た仕草をすることがあり、長い舌(昆虫学でいう口吻)で煤を舐めたりしている。
柔軟な考えの持ち主で、エドワードが手掛けたお披露目については前向きな評価をしていた。
ライアン
3階の重鎮の一人。髪型は巻き毛で、襞襟がついた白いローブを着用している。
気性が激しく、度々激高することがある。乗り物酔いしやすいらしい。
ジョゼフよりも更に保守的な考えの持ち主で、エドワードが手掛けたお披露目についてはかなり否定的だった。
手から出した煤を、鞭のように扱うすす能力がある。
ドロシー
3階の重鎮の一人。髪型はロングのストレートで、首の付け根辺りから左右に分かれている。
白いティアラとリボンを付けており、胸元を大きく露出する水色のドレスを着用している。
お披露目を娯楽として眺める、偉大なるおじい様の前でお菓子をつまむ、ペットと戯れる、など緊張感がない態度をよくとっている。
生き人形
サラに仕える生き人形。髪型は肩に掛かるくらいの灰色のセミロングで、毛先がウェーブしている。瞳は緑色。
住んでいるのは、ケイトの部屋の真上である(サラの部屋がケイトの部屋の一つ上であるため。館の構造については後の項目を参照)
性格は陽気で、エミリコの面倒をよく見ている。
お風呂好きであることを伺わせる台詞が時々あり、エミリコと一緒に入った時も気持ちよさそうにしていた。
サラと共にいる際は彼女の「顔」として表情から体の仕草までほぼ完璧に近いほど真似てみせる他、生まれつき文字が読めるなど自身を『優秀』と自負している。ただ、それが故にサラから過剰な期待をかけられている。
要領の良さは折り紙つきで、エミリコやローズマリーに助け舟を出す描写が度々ある。
笑い声は「うふふ」。これはサラも同じである。
生き人形としての模範的な思考を持っており、シャドーハウスのルールに疑問を持つことは一切無い。
マリーローズに仕える生き人形。髪型はウェーブが掛かった茶髪のロングで、普段は黒いリボンで一束の三つ編みにしている。
洗浄の間では、髪を下した姿を見ることができる。
瞳は茶色。性格は穏やかで、口調もゆったりしている。
大抵語尾は「わぁ」「よぉ」「ねぇ」などのように短く伸ばしている。
エミリコが所属する掃除班の班長で、ミアと同じくエミリコの面倒をよく見ている。
声:佐倉綾音
ルイーズに仕える生き人形。髪型はボブカットで、耳は隠れている。
髪色はえんじ色、瞳は金色。無口で、かつ度々「選ぶのは苦手」と言っているため一見何も考えていなさそうだが、実はかなりしっかりした性格。
お披露目でルイーズを探すために、フェイントを仕掛けたこともある。
基本的にはルイーズの「顔」として忠実に仕えており、生き人形として模範的な行動が多い。
バーバラに仕える生き人形。バーバラと同じく、「こどもたちの棟」のリーダーとして生き人形を取り纏めている。
髪型は緑色のロングで、ややウェーブが掛かっている。登場人物の中で最も小柄。
非常に口が悪く粗暴で、気に障った相手を蹴る、髪を掴んだりする等の描写がある。
しかしリーダーとしての腕は確かで、亡霊が出た時は生き人形に次々と指示を出して、制圧の指揮を執っていた。また、主のバーバラを大切に想う心は本物である。
声:酒井広大
ジョンに仕える生き人形。髪型は黒色の短髪。瞳の色はブルー。
目が悪く、部屋では眼鏡を掛けている。
ジョンと違い真面目な性格で知識も豊富。だが、売られた喧嘩は買うタイプ。
生き人形の中では比較的常識人だが、それが故にジョンやエミリコに振り回されることもある。
お披露目では、体力も申し分ない様子が描写されていた。
パトリックに仕える生き人形。髪型は短髪・オールバックで、金髪である。
主人と同様に態度は尊大で、自身が優秀なのを鼻に掛けている。
しかしパトリックに対しては忠実で、常に主人を立てようとひたすら真摯に仕えている。
ショーンとは犬猿の仲。
声:下地紫野
シャーリーに仕える生き人形。髪型はショートヘアで黒髪。瞳の色はやや黒。
内向的な性格で、掃除の班でも孤立しており仕事を押しつけられていた。
左手人差し指に黒いリボンを付けていて、「ラミー」と名付けている。
「ラミー」と会話をする場面が度々あり、 人と話す時も「ラミー」越しであるが、唯一エミリコとだけは面と向って話ができる。
記憶力と計算力が高く、お披露目で用いられた地図の暗記や、煤時計の分量から残り時間を測るなど、随所でその能力を発揮していた。
スージー
星つきのスザンナに仕える生き人形。救護班の班長。髪は黒髪で、後頭部で2つのお団子にしており、サイドに黒いリボンを2つ付けている。瞳の色はグリーン。
2度目の亡霊騒ぎの際は不在のバービーに代わり生き人形達の指揮を執っていた。
ベン
星つきのベンジャミンに仕える生き人形。髪と瞳は明るい茶色で前髪が逆立っている。背が高く筋肉質な体型が特徴。主人のベンジャミンと一緒に肉体を鍛えている。無口で無表情な事が多い。
オリー
星つきのオリバーに仕える生き人形。研究班の班長。癖がある髪とチェーン付きの眼鏡が特徴。
主人のオリバーを「オリバー先生」と呼ぶ。発明品を試す事に夢中になり周囲が見えなくなる、「失敗からは多くの事を学べる」と興奮しながら話すなど、結構なレベルでキャラが濃い。
主人のオリバーの発明品の試運転を成功させたエミリコを『スーパー生き人形』と呼び、主人と同じくエミリコを気に入っている。
双子のシャドー、イザベル・ミラベルに仕える生き人形。ラムの班の班長。2人で1体とみなされているらしく、1人分の仕事しかしない。班員に仕事を押し付けて空き時間で星つきに媚を売っている。緊急時にスージーから珈琲の保護を任されるほどには星つきからの信用はある模様。
ダグ
ダグラスに仕える生き人形。パッツン前髪が特徴。掃除の班の班長。
2度目の亡霊騒ぎの際に自分の方へ飛んできたこびりつきをミアを盾にすることで防ぐなど、狡賢い一面が見受けられる。亡霊騒ぎの後スージーとバービーの指示通りに動いたことを評価されたらしく、そのことで班員たちと騒いでいるところをケイトとエミリコに目撃されている。
ナンシー
アンナに仕える生き人形。研究班所属。赤毛と丸眼鏡、豊満なバストが特徴。
オリバー・オリー組と共にすす回収機の開発に携わった。運動神経はあまり良い方ではない。やはり彼女もアンナ同様気弱で、ドジっ娘属性持ち。オリーに気があるのか、彼に褒められるエミリコを見て嫉妬している描写がある。
ギル
救護班所属の生き人形。黒髪の短髪、眉山から眉尻にかけて二又に別れた眉、体格が良いのが特徴。救護班として仕事をする際は頭にベール、左腕に赤い腕章、すすコートを着用する。
イザベル・ミラベルと双子のベルがすす管送りになった際、主人と一緒に2対の監視とすす病の治療を担当していた。
イヴ
救護班所属の生き人形。エヴリンに仕えている。茶髪のセミロングヘアが特徴。救護班として仕事をする際は頭にベール、左腕に赤い腕章、すすコートを着用する。
主人のエヴリンと共にすす病の治療を担当。
リディ
研究班所属の生き人形。リディアに仕えている。ウェーブが掛かったロングヘアが特徴。
アンナ曰く口が悪いらしい。
ジェレミ
ジェレマイアに仕える生き人形。研究班所属。前髪で目が片方隠れているのが特徴。
彼も彼で主人同様マイペースな人物。
アンナ曰く自分の世界を邪魔されたくない性格らしく、研究班が使用している小屋の壁が剥がれても主人と一緒に眠り続け、目が覚めたら主人と一緒に優雅に食事をしていた。
ジェレマイアの通訳(?)も担当する。
エミリコたちが受けたお披露目の試験官。
白髪で後ろ髪を刈り上げた髪型をしている。服装は、黒地に金色の模様(スズランに似ている)をあしらったかなり派手なスーツを着用している。
完璧主義者で、お披露目では想定外の出来事があると苛立っていた。
野心家でもあり、現状の地位に満足していない模様。
自己紹介では、自身のことを『特別な生き人形』と表現していた。
手掛けたお披露目が偉大なるおじい様に評価されたことから、現在は『こどもたちの棟』の管理権限を握っている。
エリー
声:堀江由衣
エドワードの同期。髪色は薄いピンクで、ヘッドドレスを被っている。
耳には金色のイヤリングをしている。ピンク色のドレスに、紫のストールと鳥の翼のような意匠のスリーブを着用している。体つきは華奢。エドワードの理解者ではあるが、彼の完璧主義に辟易するシーンもある。
ジェイ
声:大塚剛央
エドワードの同期。髪色は黒で、やや長髪。全身白の洋装に茶色のマントを羽織っている。慎重な性格で、野心を持つエドワードに対して事を急がないよう忠告していた。エリーと違い、エドワードには敬語で接している。
その他
偉大なるおじい様
声:土師孝也
シャドーハウスの創始者とされる人物。
巨大な体躯に分厚い衣をまとい、頭には王冠と思しきものを載せている。
顔は不明瞭で、はっきりしていない。
物語序盤からその存在は示唆されてきたが、姿を現したのは第44話が初めてである。
館の絶対権力者であり、シャドーハウスに住む者は忠誠を誓わなければならない。
同時に崇拝の対象でもあり、偉大なるおじい様の存在や意向に疑問を呈することも許されることはない。
生き人形が彼を呼ぶ場合は、
『シャドー家を統率するシャドーハウスの王 私たち生き人形の生みの親 偉大なる創造主様』
と言わなければならないが、それすら滅多に口にしてはならないとされている。
ケイトは第44話で目にした時、「すべての元凶」と心の中で言っていた。
ローブシャドー
エミリコ達が亡霊騒動の原因を探している時に出会った謎の人物。主な呼称は「ローブ様」。
ローブを被っているため容姿は分からないが、香水を付けていることにショーンが気付き、シャドーであることが判明した。
夜中にこっそりと出歩く、怪しい容姿をしている、やたらと屋敷の構造に詳しい、などケイトやエミリコなどとは違った身分であることが考えられる。
地図に煤でマーキングするなど、器用にすす能力を扱う描写があった。
顔の見えない人形
シャドーと生き人形の身の回りの世話をする者達の総称。皆同じようなローブを羽織り、ベールで顔を隠している。「顔のない人形」と呼ばれる場合もある。
その正体は処分された生き人形であることが、“お披露目”後に明かされた。
ケイトによれば全く話をしないらしいが、精神的・身体的に喋ることができないのか、それとも話をすることが固く禁じられているだけなのかは不明。
しかし相手の話すことは分かるらしく、ジョンが初登場時に掛けていた眼鏡は、顔の見えない人形に作らせたことが分かっている。
人数は不明。しかしエドワードの指示で庭園迷路を造成していた時、エリーが顔の見えない人形を総動員したと発言していることから、かなり多いとみられる。
劇中に登場する用語
シャドー
貴族の真似事をしている『シャドー一族』に属する者。
元々は“モーフ”という妖精であったが、偉大なるおじい様が先鞭をつけ、現在の形になったとされる。
生き人形達の主人であり、シルエットは全く一緒である。しかし全身が黒く見た目では判別できないことから、生き人形に“顔”という役目を負わせて暮らしている。
真似事とはいえ、食事や部屋・服装などは貴族そのものを思わせる豪華さである。
感情を乱すと煤が出るが、自らの煤を自在に操ることができる者もおり、それは『すす能力』と呼ばれている。
徹底した階級が存在しており、特に煤を出す量とすす能力の有無が重要視される。
偉大なるおじい様のそばにいられる者ほど階級が高く、シャドーたちは研鑽を積む日々を送っている。
ケイトはエミリコに対し、“横顔・洋服・生き人形” がシャドーの個性だと語っていた。
生き人形
シャドーに仕えるメイドまたは執事。人間と同じ容姿をしている。
食事の準備や洗濯は顔の見えない人形が行っているので、部屋では専ら積もった煤を掃除するのが彼女達の仕事である。他には簡易的なベッドメイクやお茶の準備などをする。各生き人形は容姿だけではなく、思想や知識・優秀さなどはかなりバラツキがある。性格は主人と真逆なことが多い。
部屋の外ではポートレイトを着用し、“顔”として主人につき従う。その際に発言することは厳禁である。
お披露目
シャドーと生き人形が一人前になるための儀式。お披露目前のシャドーは未成人であるが、合格後は “顔つき”と呼ばれ成人として扱われる。“顔つき”になるとシャドーは香水や服、家具が変えられるように、生き人形は軽食が取れるようになる。
お披露目の様式は毎回異なるが、ジェイ曰く普段は「広間での判断だけで終わらせる」など、そこまで手を掛けないことが示唆されている。
エミリコ達が受けた試験は大規模かつ用意周到で、過去に例のないエドワードの試みは、重鎮達に物議をかもした。
作中で描写されたお披露目は二段階に分かれており、お披露目の間での審査が第一段階、それを基に各組の難易度を決めてスタートしたのが、庭園迷路での第二段階である。
お披露目においては毎回一組は落とすことが暗黙の了解となっている。しかし、1対しか集まらない場合は1対のみで行う場合もある模様。
お呼ばれ
完全な大人となり、「おじい様と共にある棟」で暮らせるようになること。生活態度や生き人形との相性などの条件を満たした者から順に声が掛かるが、詳しい基準は分かっていない。お呼ばれは前日に本人にのみ唐突に知らされ、本人にすらお呼ばれされたことを口外することは禁止される。なお、「こどもたちの棟」の者はお呼ばれされた者のことを口に出すことも禁止である。
授業
ローズマリーとミアが、班に所属したばかりのエミリコのために企画した勉強会。
ルウを含めた4人で館の中を見学していた。
亡霊騒動(第13話・14話)はこの最中に発生した。
星つき
『こどもたちの棟』の実力者達のこと。
バーバラ・スザンナ・ベンジャミン・オリバーの4人を指す。
特にバーバラはその代表格であり、お披露目合格者への今後の心構えの説明や、その後のパーティや謁見の司会進行をしていた。
バービーも同様で、大掃除や亡霊出現時の生き人形を指揮する描写がある。
トレードマークは襟に付けた星型のブローチだが、“顔”として行動している時の生き人形は付けていない。
すす病(すすやまい)
生き人形がこびりつきを吸入したことで発症する病気。第14話でローズマリーが発症し、人事不省や奇行を引き起こしていた。こびりつきが胃に寄生して操ることまでは分かっているが、なぜ暴走させるのかは不明。
水を大量に飲ませることで治療可能。
こびりつき
溜まった煤を放置することで発生する、生物のような珍妙な動体。
全身は黒く、顔・脚・尻を持つ。大きさは猫くらいで、生き人形をめがけて攻撃することが多い。
水と衝撃に弱く、俊敏さや強さは個体により異なる。
ジェレマイアは研究対象としてこびりつきを扱っている。
亡霊
こびりつきが合体し強化されることで出現する、巨大な動体。
第14話の亡霊騒動の際は、ヤマトノオロチのような形をしていた。
退治する場合は、大ハンマーや大ナタ、水を用いる。
すす能力
シャドーが自身の煤を操ること。その分類は様々だが、大きく分けて物体に作用する『物理系』と、生き人形を洗脳させる『精神系』に分かれる。この能力が発現することを、“覚醒” と言う(当初は“開花”と言っていた)。
独自研究ではあるが、単行本5巻までの描写では以下の可能性を推測する読者もいる。
・『物理系』『精神系』問わず、操ることが出来る物体の大きさや重さ、人数が増えるため煤量が多い方が有利(相性にもよる)。
・すす能力は『物理系すす能力者』の場合は生き人形の特技、『精神系すす能力者』の場合は生き人形の性格の特徴が出る傾向がある。
例:・すすの遠隔操作→生き人形の手先が器用 物体の破壊の能力→生き人形の力が強い
・肉体と声の自由を奪う→生き人形は冷淡な性格(自分の意思や感情と関係なくどんな命令にも従ってしまう性格)
・『物理系すす能力者』は生き人形を自分とは別の「個」として考えて扱うのに対し、『精神系すす能力者』は生き人形を「顔」として自分の体の一部のように考える、という特徴がある。ちなみに『精神系すす能力者』の場合、生き人形の見た目や地位など目に見えるものにこだわるのも特徴(能力が精神という目に見えないものに作用するからだろうか?)。
モーフ
擬態・模倣を得意とする妖精。それ以外の生態は不明。
猫くらいの大きさで、全身は黒く2本の触手を持っている。足と思しき器官を使って2足歩行をする。重鎮のドロシーはペットとして1体のモーフを飼っている。
研究班
星つきのオリバー・オリーが班長を務める班。『知識の探求』が目的。生き人形だけでなくシャドーも働いている、生き人形は大掃除の免除、主人と同じ食事が取れる、など例外が多く、ケイトからは次の星つきの候補と推測されていた。
お披露目でジョンとパトリックが閉じ込められた箱やケイトを閉じ込めた檻、対亡霊用のすす回収機、香水など様々なものを発明・開発している。
救護班
星つきのスザンナ・スージーが班長を務める班。『慈善活動』が目的で怪我の手当てやすす病の治療を行う。生き人形だけでなくシャドーも働いている、生き人形は大掃除の免除、主人と同じ食事が取れる、など例外が多く、ケイトからは次の星つきの候補と推測されていた。
活動をする際は頭にベール、左腕に赤い腕章、シャドーは白が基調の制服、生き人形はすすコートを着用する。
服装
シャドー
中近世の欧州を彷彿とさせる衣装を着ている。シャドーによってはドレスやジャケットだけではなく、髪飾り(ケイト、バーバラなど)や被り物(アイリーン)、指にリボン(シャーリー)を付けているなど、個性豊かである。中にはソフィのように、巨大な蝶の羽をあしらった装飾品を身に着けている者もいる。全身の色合いはほぼ同一系統であることが多い。なお独自研究であるが、色をいくつも使った服は下品・身分が低い者の格好とする時代があったという指摘もある。
生き人形
仕事によって着用する服は異なっている。
自室にいる時など | 掃除などの仕事中 | 大掛かりな掃除の時(救護班、研究班の活動時) | “お披露目”後の正装 | |
少女 | スタンダード | メイド | すすコート | ポートレイト |
少年 | 〃 | バレッド | 〃 | 〃 |
自室にいる時や掃除をしない時は、少女生き人形は黒いワンピース、少年生き人形はシャツやズボンといった簡素な服を着る。(どちらも『スタンダード』と呼称する。)
掃除をする時は、少女生き人形は『メイド』(スタンダードの上からエプロンと付け袖を着用)、少年生き人形は『バレッド』(シャツの上からベストを着用)という、使用人としての服を着る。
“顔”として部屋の外に出る時は、少女生き人形・少年生き人形ともに、首から上を強調する『ポートレイト』という服を着ることが決まりである。
汚れの酷い場所の掃除や非常時には、すすコートとロビンマスクを着用する。
単行本
2021年10月現在、8巻まで発売されている。
いずれも特殊紙・特殊印刷を用いた仕様となっており、題字などは箔押しである。
装丁はグラフィックデザイナーの芥陽子が手掛けたもので、通常出版される単行本としては極めて珍しい豪華装丁となっている。
1巻
2019年1月18日発売(ISBN 978-4-08-891184-7)第1話から12話まで収録
発売時の店舗特典:とらのあな(書き下ろしイラストカード)
COMIC ZIN(イラストカード)
アニメイト(SFCカード)
喜久屋書店(書き下ろしイラストシート)
2巻
2019年5月17日発売(ISBN 978-4-08-891266-0)第13話から第24話まで収録
発売時の店舗特典:とらのあな(書き下ろしイラストカード)
COMIC ZIN(イラストカード)
アニメイト(SFCカード)
3巻
2019年9月19日発売(ISBN 978-4-08-891363-6)第25話から第36話まで収録
発売時の店舗特典:とらのあな(書き下ろしイラストカード)
COMIC ZIN(イラストカード)
4巻
2020年2月19日発売(ISBN 978-4-08-891461-9) 第37話から第50話まで収録
発売時の店舗特典:とらのあな(書き下ろしイラストカード)
COMIC ZIN(イラストカード)
アニメイト(書き下ろしイラストカード)
喜久屋書店(書き下ろしイラストカード)
他、特定店舗(『“お披露目”組』主従イラストカード 計5種)
5巻
2020年6月19日発売(ISBN 978-4-08-891545-6)第51話から第62話まで収録
発売時の店舗特典:コロナ禍の影響により無し。
但し店舗特典の代替として、セブンイレブン・ローソン・ファミリーマートで1週間ほどネットプリントが登録された。
6巻
2020年10月16日発売(ISBN 978-4-08-891713-9)第63話から第74話まで収録
発売時の店舗特典:とらのあな(書き下ろしイラストカード)
COMIC ZIN(イラストカード)
アニメイト(書き下ろしイラストカード)
喜久屋書店(書き下ろしイラストシート)
7巻
2021年3月18日発売(ISBN 978-4-08-891819-8)第75話から第86話まで収録
発売時の店舗特典:とらのあな(既出絵イラストカード)
COMIC ZIN(既出絵イラストカード)※とらのあなと同じ絵柄
アニメイト(既出絵イラストカード)※5巻の代替特典と同じ絵柄
喜久屋書店(書き下ろしイラストシート)
書泉(書き下ろしイラストペーパー)
他、特定店舗(『“お披露目”組』主従イラストトランプカード 計5種)
8巻
2021年6月18日発売(ISBN 978-4-08-892008-5)第87話から第97話まで収録
発売時の店舗特典:とらのあな(既出絵イラストカード)※第95話扉絵
COMIC ZIN(既出絵イラストカード)※第97話扉絵
アニメイト(既出絵イラストカード)※第96話扉絵
喜久屋書店(書き下ろしイラストシート)
プロモーションとして、1巻・3巻・6巻では書店にポスターが掲示され、2巻ではPV(制作:牛丼)が公開された。1巻では他に、ジュンク堂池袋本店にて複製原画展が開催された。(後述)
また、全国書店共通特典として4巻では「厚紙特製キャラカード(全5種・ランダム配布)」、7巻では「同期5対トランプカード風しおり」がランダム配布された。
(但し、一部店舗では選択が可能だった。)
テレビアニメ
2020年10月16日にテレビアニメが制作中であることが告知され、2021年4月にTOKYOMX、群馬テレビ、とちぎテレビ、WOWOW、BS11、BS朝日などで放送された。なお、異なるBSテレビ局での平行放送、しかも約1日遅れという形態はアニメ放映において極めて異例である。
2021年9月11日、第2シリーズが制作中であることが明らかにされた。
スタッフ
原作:ソウマトウ
監督:大橋一輝
シリーズ構成:大野敏哉
キャラクターデザイン:日下部智津子
音楽:末廣健一郎
制作:CloverWorks
主題歌
ReoNa「ないない」
ティザーPV
本PV
海外展開
連載当初より、漫画サイト「NAVERBOOKS」にて2周遅れでニアサイマル配信されている。
2021年6月に鶴山出版社より単行本が発売されたが、紙版でのフルカラー発行は全語版で唯一である。
発売にあたって韓国版PVが制作された。
フランス語版は2019年12月19日に出版計画が進行中であることが告知され、2020年6月17日に単行本1・2巻が同時発売された。出版元のグレナ社は発売前後に本作のPRを活発に行っており、公式ツイッターのヘッダーがシャドーハウス仕様になった他、フランス版PVも制作されている。
前年秋に仏メディアが作者に取材を行っていたが、フランス語版発売にあたってFigaro社よりインタビュー記事が公開され、描写過程を撮影した動画も配信された。
インタビュー記事※仏語サイト。有料記事。
また、大手サブカルチャーメディアであるIGNフランス支社が本作を取り上げ、ラジオ局France Interではインタビュー音声が配信されるなど注目を集めた。
2020年6月27日に、ミルキーウェイ社よりスペイン語版の単行本が発売された。
2020年にSIAM INTER CIMICよりタイ語版の単行本が発売された。
2020年12月3日に「影宅」の名で青文出版社より1・2巻が同時発売された。
翌年の第9回台北国際動漫節(TICA、台北国際コミック・アニメフェスティバル)では青文出版社のスペースにて単行本の販売やパネル展示、ティザーPVが放映されるなど大々的にプロモーションされた。
台湾版PVも制作されている。
2021年5月にJ-POPよりイタリア語版の単行本が発売された。
2021年6月7日にWanekoよりポーランド語版の単行本が発売された。
韓国・スペイン・イタリア・ポーランド語版の出版社はソウマトウの『黒』も出版している。
複製原画展
単行本第1巻の発売を記念して、2019年1月にジュンク堂池袋本店で開催された。
地下1階の通路の1画に複製原画を壁面に展示していた。複製原画以外にも、販促ポスターや1巻表紙の拡大ポスター(『複製原画展』のロゴあり)、物語の世界観を表した英字の原稿(挿絵付き)があり、約2か月催された。ジュンク堂池袋本店Twitter
展示されていた複製原画
・単行本1巻P5~P16(第1話)
・単行本1巻P69(第6話)
・単行本1巻P100~P102(第8話)
・単行本1巻P96・P97(第8話)見開き
上記と関係はないが、喜久屋書店仙台店はシャドーハウスのコーナーを常設しており、こちらでも複製原画を見ることができる。ここでは第6話のP2とP10~P12の4枚が展示されている。
(2021年6月現在)
複製原画の他に、シャドーハウスとギリギリアウトの作者色紙も飾られている。
(ギリギリアウトの色紙は喜久屋書店漫画館京都店が所有していたものを、同店の閉店に伴い仙台店が譲り受けたという経緯がある。)
賞レース
次にくるマンガ大賞2019において、コミックス部門の大賞候補としてノミネート作品に選考された(応募作数4222件、うちコミックス部門のノミネート作品は50作)。
結果は8月22日に発表されたが、残念ながら入賞はならなかった。
(なお、作者の他作品としては「黒―kuro―」が第2回次にくるマンガ大賞のWebマンガ部門で10位に入選している。)
AnimeJapan 2020の「第3回アニメ化して欲しいマンガランキング」でもノミネートされたが、こちらも入賞はならなかった。
次にくるマンガ大賞2020はエントリー資格があったもののノミネートされなかった。
TSUTAYAコミック大賞2020は入賞しなかったものの、投票の多かった漫画作品上位100作として特設サイトにて紹介された。TSUTAYAコミック大賞2020comicspace特設サイト
2020年11月に小西国際交流財団が運営する第4回小西財団漫画翻訳賞にノミネートされたが、賞を逃している。
この賞は翻訳者を対象とした賞で、公式サイトでは作品自体も詳細に紹介されている。
小西財団漫画翻訳賞の2021年版HP※仏語サイト
著名な読者
(※当欄ではアニメ化前に読者であることを表明した者のみ紹介。判明した順に記載。)
ながべ(漫画家)
「とつくにの少女」作者。3巻の帯推薦文を寄稿。
名取さな(VTuber)
“バーチャルナース”。自身の生配信で読者であることを明言。
配信後、作者のソウマトウが描いた名取さなのイラストが投稿された。作者Twitter
また、2020年3月に川崎で開催された誕生日企画「ばくたんカフェ」(コラボカフェ)でもソウマトウのカラーイラストが寄稿され、期間中展示された。ソウマトウ公式HP作者Twitter
にゃるら(サブカルライター)
サブカル関連の有名ライター。連載50回公開時に「ねとらぼ」にPR記事を寄稿。
(但し本人Twitterでは、半年以上前から推していたことが確認できる。)ねとらぼ
まついなつき(エッセイスト)
「笑う出産」の作者。Twitterで単行本を購入していると投稿。
白井カイウ(漫画家)
「約束のネバーランド」原作者。4巻の帯推薦文を寄稿。
奈須きのこ(シナリオライター)
PCゲーム“Fateシリーズ”の原作者。自身のブログで読者であることを明言。竹箒日記:2020/04
高杉真宙(俳優)
「仮面ライダー鎧武/ガイム」等に出演。幻冬舎plusの自身の連載において当作を紹介した。
「王様のブランチ」や「メレンゲの気持ち」といったTV番組でもシャドーハウスを紹介した他、事あるごとにインタビューや取材で当作を推しており、作者より「もはや親善大使」と呼ばれている。
山口真奈(アナウンサー)
MBC南日本放送のアナウンサー。「王様のブランチ」放送後、Twitterで読者であることを明かしていた。
関連タグ
シャドーハウス100users入り シャドーハウス500users入り シャドーハウス1000users入り