「第三次大戦だ。」
概要
近代における世界戦争は第一次はヨーロッパが中心となり、第二次はアジア太平洋地域およびヨーロッパが主な戦場となった。
第二次大戦後、米国とソ連が世界覇権を賭けて対立する冷戦状態となったものの、第二次大戦末期の1945年に広島と長崎に使用された核兵器により、世界的な戦争は人類の絶滅につながると恐れられ、皮肉にも米ソが世界を二分しながらも大国同士の全面衝突を避ける要因となった。これを核抑止とも言う。
戦争の危機
キューバ危機のように米ソが軍事衝突寸前になることもあったが、1991年のソ連崩壊以降の世界は米国が唯一の超大国として君臨する「一極支配」状態であった。
大国間での全面戦争は起こりづらくなったとされるが、中東からアジアにかけては民族および宗教の対立により紛争が絶えない。また、インド・パキスタンのような核保有国同士での対立などもある。
21世紀に入ると9.11以降はテロの脅威が世界的に拡大、これに伴う対テロ戦争とその後の泥沼化により米国の一極支配の弱まりが指摘されている。また欧米や日本などの先進国の経済的衰退・新興国の台頭などもあり、世界の様相はこれまでと大きく変容しつつある。特にアジア太平洋地域においては軍事・経済の両面で影響力を増している中国と米国の間で「新冷戦」とも呼ばれる対立が顕著となっており、新たな世界大戦の火種になるのではないかと懸念されている。
第四次世界大戦
アインシュタイン博士は第三次大戦について「第三次大戦がどんな戦い方かはわからない。だが、第四次世界大戦はわかる。それは棍棒と石による戦いだ( I know not with what weapons World War III will be fought, but World War IV will be fought with sticks and stones. )」と述べている。
この発言の意図は、「第三次大戦ではどういうものか具体的には分からない」ものの、恐らく「それまでの文明を破壊しかねない超兵器の応酬となる」ためこれまでの文明は滅亡、結果「原始レベルまで文明レベルが衰退してしまう」という予測であるとされる。
他にも文明滅亡とまではいかなくても、「超兵器があまりにも危険すぎるために超兵器やそれに通じる技術の全てを放棄、或いは封印」した結果、原始的な戦い方になるとも言われている。
「第三次世界大戦」を扱うフィクション作品
フィクションにおいてもこの題材はよく用いられる。無論架空戦記などの戦争自体を扱ったものも存在するが、多くは戦後の荒廃した世界を扱っていると思われる。
- 『世界大戦争』
- 『ターミネーター』
- 『未来少年コナン』
- 『サイボーグ009』
- 『Call of Duty:Modern Warfare 3』
- 『Steins;Gate』
- 『AKIRA』
- 『北斗の拳』
- 『OZ』
- 『ガングリフォン』
- 『攻殻機動隊』
- 『マジンサーガ』
- 『マクロスシリーズ』
- 『狂四郎2030』
- 『NEEDLESS』
- 『銀河英雄伝説』
- 『未来警察ウラシマン』
- 『1984年』
- 『夏への扉』
- 『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』
- 『Vフォー・ヴェンデッタ』
- 『リベリオン』
- 『マッキーの冒険』
- 『とある魔術の禁書目録』
など多数
コマンドー(ボソッ