概要
第45話の最後でジョーカーが、ウルフルン達三幹部から抜け出た憎悪・孤独・悲しみなどの負の感情に染まったバッドエナジーと、最後のキュアデコルを融合させて誕生させた「絶望のプリキュア」。(→通称闇キュア)
全員ともフリルのついた長袖の服と黒タイツのコスチュームで、頭にコウモリの翼のようなティアラをつけている。
容姿はそれぞれのオリジナルに似ているが、濃いめのアイシャドーが特徴的。また、彼女達の衣装はスカートではなくキュロットである。
ジョーカー曰く「自分だけの幸福を望み、他人の不幸を望む性格。悩みも迷いもない、戦うマシーン」であり、オリジナルとは全く正反対の冷酷な性格の持ち主揃い。姿を似せたいわば”もうひとりの自分”に戦わせるというジョーカーの悪趣味の極みともいえるキャラクターである。彼が作り出したトランプの中の異空間で本物の5人と戦った。
メンバー
CVはオリジナルの5人と同じ。
名称は作中では明らかにならず、『アニメディア』2013年2月号では「バッドハッピー」「バッドサニー」など、各プリキュアの「キュア」を「バッド」に変えた名称と説明されているが、コンプリートファンブックでは「バッドエンドハッピー」となっていた。
いずれにせよpixivでは、45話放映直後から「バッドエンド○○」の名前で投稿されるイラストが多かったので、pixiv内部においてはこちらの呼び名の方が一般的である。
岩石が浮かぶ空間でキュアハッピーと戦う。必殺技はバッドエンドシャワー。
自分だけがハッピーであれば良いと考え、その為、他人の不幸や絶望を見るとより幸せが感じられるというエゴイストかつサディスト。指で作ったハート形から、破壊ビームを発射する。
ハッピーシャワーシャイニングの前に敗北。
落日に染まった地平線のような空間でキュアサニーと戦う。必殺技はバッドエンドファイヤー。
「みんなを温かく照らす太陽でありたい」と考えるサニーと正反対に、「世界中を焼き尽くす太陽」を自称し、「太陽は一つあればいい」とサニー抹殺にかかる。足からジェット状の炎を出して空を飛ぶ。
サニーファイヤーバーニングの前に敗北。
ラフレシアなどが咲き乱れる不気味な花畑の空間でキュアピースと戦う。必殺技はバッドエンドサンダー。
嘘泣きも騙し討ちも平気で行う本当の意味での「あざとい」卑怯な性格。自分の名前のように世界が平和になってほしいと言うピースの願いを、「お姫様の綺麗事」と否定する。
ピースサンダーハリケーンの前に敗北。
『ジャックと豆の木』のような、雲の中に巨大な植物の蔓が浮かぶ空間でキュアマーチと戦う。必殺技はバッドエンドシュート。
邪魔者は踏みにじり、敵は徹底的に叩き潰すことこそが自分の直球勝負という、歪んだ弱肉強食主義者。無表情で、バッドエンドの5人の中でも特に瞳が冷酷そのもの。
マーチシュートインパクトの前に敗北。
満月の下、氷の木がそびえ立つ空間でキュアビューティと戦う。必殺技はバッドエンドブリザード。
悪い意味のナルシストで「美しさこそが正義であり、醜いものはこの世に存在する価値はない」と言い放ち、傷つき地に伏すビューティを、「ビューティの名を名乗る資格などない」と侮蔑する。
ビューティブリザードアローの前に敗北。
pixivでの扱い
突然の登場にも関わらず、悪堕ち変身ヒロインという要素と体のラインがくっきり出るぴっちり黒タイツという扇情的な衣装もあってか、番組放映直後からイラスト投稿が相次ぎ、閲覧数も激増して、翌日には百科事典の注目記事トップに躍り出た。
結局、第46話限りの登場で全員倒されてしまったが、過去作品の悪のプリキュアのような同情の余地が欠片もない、徹底した悪役っぷりの虜になった視聴者は多く、また自分自身の悪との戦いというテーマであったこともあり「もう少し見たかった」という声も後を絶たない。そして記事が作成されて1週間で閲覧数は10万を突破、イラストや二次創作も引き続き投稿されており、彼女らの人気を物語っている。
このほかにも別シリーズのプリキュアのバッドエンドプリキュア化や、作中に登場する他キャラのバッドエンドプリキュア化も見られる→バッドエンド化
そして前例があっただけに、登場する半年以上も前にこのようなイラストも投稿されていた。
関連イラスト
関連タグ
ダークプリキュア5…『Yes!プリキュア5』劇場版に登場した、「悪のプリキュア」の元祖。
暗黒聖闘士…聖闘士星矢序盤に登場する最初の敵。女神にも見捨てられ、聖闘士の称号も剥奪された私利私欲の為に戦う外道共。
原作ではブラックセイントと読み、デスクイーン島を根城にしているグループは比較的統率が取れているが、基本的には単なるゴロツキである。
アニメ版はあんこくセイントと読み、教皇アーレスに成り済ました双子座のサガがデスクイーン島を占領し、無罪放免の代わりに教皇アーレスへの忠誠を誓い、世界征服の尖兵として世界各地へ派遣され、世界を混乱に陥れた。
DDガールズ…美少女戦士セーラームーン第45話に登場したダークキングダム最後の切り札にして最強の戦士。セーラームーンを除く4人を葬り、当時の視聴者にトラウマを残した。
ただし、セーラームーンに合わせた関係上、黄色では無く紫と桃ではなく赤である。
オポシティオ戦士…SFC専用ソフト『美少女戦士セーラームーン ANOTHER STORY』に登場するオリジナルキャラクター。衣装はむしろこちらに近い。
ジューノイド五獣士→ジューノイド三獣士…特撮『超電子バイオマン』に登場するシリーズ初の悪の戦隊。最も怪人然として容姿であるが。
銀河戦隊ギンガマン…特撮『地球戦隊ファイブマン』の中盤から登場するジューノイド五獣士→ジューノイド三獣士に続く悪の戦隊。格好はファイブマンのままだが、プリキュアとは逆にオールメンズであり、様々な作成を立てるも悉く失敗。ただしこちらはファイブマンに合わせた関係上、橙ではなく赤と緑ではなく黒である。
花のくノ一組…特撮『忍者戦隊カクレンジャー』に登場するオールレディースの悪の戦隊だが、見掛けに拠らず残忍な性格で、カクレンジャー達を苦しめた。
邪電戦隊ネジレンジャー…特撮『電磁戦隊メガレンジャー』に登場する悪の戦隊。黒をベースに各パーツにイメージカラーを付けている点・終盤に登場するという点が共通している。ただしこちらはメガレンジャーに合わせた関係上、橙ではなく赤と緑ではなく黒である。
フォーチュンレディ…頭のコウモリの翼に似た装飾・色違いの揃いの衣装・オリジナルの姿があるという共通点はあるが、こちらは6人である。
エンター…同期のスーパー戦隊の敵幹部。基本的な立ち位置はジョーカーとほぼ同じだが、終盤にゴーバスターズのメンバー全員の能力や技をコピーした「ダークバスター」に変身する。