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カプ・ブルルの編集履歴

2022-01-25 23:14:43 バージョン

カプ・ブルル

かぷぶるる

カプ・ブルルとは、『ポケットモンスター』シリーズに登場するポケモンの一種である。

「カプゥブルル!」


データ

図鑑番号No.787
分類とちがみポケモン
タイプくさ/フェアリー
たかさ1.9m
おもさ45.5kg
特性グラスメイカー/テレパシー(隠れ特性)

他言語版の名称

英語Tapu Bulu
ドイツ語Kapu-Toro
フランス語Tokotoro
イタリア語Tapu Bulu
スペイン語Tapu Bulu
韓国語카푸브루루
中国語卡璞・哞哞

概要

初登場は『ポケモンSM』(第7世代)。

アローラ地方の守り神の一柱である伝説のポケモン

先行して発表されていたカプ・コケコと同じく、名前に中点(・)が付けられている。


鼻輪とカウベルをつけたのような形態を持つとちがみポケモン。

タイプは一見するとほのおタイプと勘違いしそうだが、くさとフェアリーの複合である。


頭部にあるで出来た角は、草や花、木を育てる力を持っている。またこの角自体に力を作用させる事で巨大化させたり、変形させたりして戦うことができる。

頭部の部分を閉じる事での頭部のような姿になる。

名前の由来は英語で牡牛を意味する「ブル(Bull)」で間違い無いだろう。


アローラ地方にあるウラウラじまの守り神と呼ばれているポケモン。

図鑑にまで書かれる程の物臭な性格。しかし裏を返せば無駄な接触や争いを好まないということであり、尻尾の鈴を鳴らして自分の存在を周りに伝え、争いを避けるようにしている。

こういった性格だが、悪者には容赦無く攻撃を加え、大木を振り回しながら追い払う。


普段はウラウラじまにある「実りの遺跡」を根城としており、以上の設定からモチーフはハワイ四大神にして牛と農耕の神「ロノ」であると思われる。



また、過去にウラウラ島で栄えていた「カプの村」の人間たちは本来温厚な彼を激怒させたらしく、その時に村と、怒りの原因と思われる旧スーパー・メガやすを破壊し滅ぼしている(スーパー自体は現在アーカラ島に移転している)。

現在はスーパー・メガやす跡地としてその爪痕が残されているが、施設内部に人はおらずゴーストタイプのポケモンが住み着くようになった。


スーパー・メガやす跡地は試練の場所であり、試練の場所=カプ神たちのお気に入りの場所である。「カプのお気に入りの場所にスーパーを立てるなんて」と呆れているNPCもおり、ブルルの怒りの原因は「彼のお気に入りの場所をわざわざ潰して人間のための施設を立てた」ことにあると思われる。


ウラウラ島の守り神とキング

しまキングの設定にのっとれば、クチナシをしまキングに指名したのは彼ということになる。肩書きに執着心のない流れ者のクチナシを選んだのは、ある意味ブルルらしい判断か。


ゲームでの特徴

グラスメイカーHP攻撃防御特攻特防素早さ合計
カプ・ブルル70130115859575570
ゴリランダー10012590607085530

外見通りとも言うべきか、攻撃に長けその数値はくさタイプ屈指の130

次いで防御・特防が高めだが、肝心のHPが70と追いついておらず、素早さも75とカプ最遅。


特性は第7世代からの新特性である「グラスメイカー」。

カプ・ブルルがフィールドに登場すると同時にグラスフィールドが展開される効果を持つ。


攻撃種族値130から放たれるくさタイプ物理の大技「ウッドハンマー」が、さらにグラスフィールドの恩恵を受けるのだからその破壊力は圧巻の一言。くさ技は耐性を持つタイプも非常に多いが、ゴウカザル程度の耐久なら半減でも確定1発にしてしまうほどである。

ただし、グラスフィールドの効果によって相手も接地していれば体力を回復してしまう点、前述の通りカプ・ブルル自身のHPが低いせいで反動で落ちやすい点に注意が必要。


欠点はくさタイプを持ち合わせてしまったが故のサブウェポンの無さ

フェアリー技は何と「じゃれつく」を覚えず、他のタイプの技も「ばかぢから」や「ストーンエッジ」以外はパッとした技が無い。ただでさえ「ウッドハンマー」が実質威力270もある為、半端な威力の技を選ぶ位ならば半減だろうが「ウッドハンマー」をぶちまけた方が強いのである……


つまり上記のサブウェポンの採用は攻撃幅を広げる為ではなく、「ウッドハンマー」を1/4にしてしまう相手にダメージを通す為である。

その為単純に技を固めると技スペースが余りやすく、低いHPを補うために「ウッドホーン」との同時採用も考えられるほど。


マジカルシャイン」は覚えるものの、肝心の特攻もカプ最低の85しかない。特化してもその火力はエルフーンの「ムーンフォース」以下。

要するに、同じカプ神のカプ・コケコと違って130もある攻撃を捨ててまで特殊型にするのは結構無理がある。

攻撃面でフェアリータイプが全く仕事をしていないフェアリータイプも珍しいものである。


さらに自動で張るのがグラスフィールドなのも大問題。

このフィールド、自身との相性は良いのだがそれ以外となると「微妙」の一言である。特に味方が使う「じしん」の威力を引き下げてしまうのが最大の問題点。


ただでさえフェアリーの数が増加傾向にありはがねタイプの需要が上がっているにもかかわらず、じしん半減は味方はともかく敵に塩を送りかねない。浮いているはがねにはそもそもじしんが効かない。要するにフィールド特有の「相手が受ける効果」がデカすぎるのである。

イメージにもピッタリな「10まんばりき」は第8世代になるまでお預け状態であった。


その為か第7世代シーズン1ではカプ・レヒレよりも多い状態だったが、次第に採用率が下がりついにカプの中で唯一30位圏外となってしまった。

かたやダブルでは「じしん」そのものが使いにくい為か30位圏内にいたが、やはり採用率はカプ最低なのは変わらず。



上記のように全体的には他のカプ神に遅れを取っているが、このポケモンの性質上カプ神対面にはめっぽう強い。

というのも、上記で示した通り素早さが75とカプ神中最低なおかげで、フィールドを確実に上書きすることができる。こちらからはフィールド効果の乗った強烈な一撃を叩き込めるので、相手が引かなければほぼ確実に倒せる。交代してきたとしても後続に大きな負荷をかけることができるので無駄にはならないだろう。

上手く耐久調整をすれば同僚への受け出しも十分可能なので、対策を怠ると痛い目を見る。使用率が低くとも油断してはならない。


後にダブルでジャラランガメガゲンガーなどとの相性の良さが見いだされ、特にこだわりスカーフを持たせて大暴れするタイプが猛威を振るった。

Sが遅いとはいえ特化して1.5倍すれば最速135属まできちんと抜けるので奇襲としては申し分ない。


第8世代で冠の雪原配信と同時に解禁されたがなんと広く配布されているために期待されていたグラススライダーじゃれつくも覚えられない。こうなると4倍弱点がなく、グラススライダーはもちろんねこだましはたきおとすを覚えるゴリランダーとの差別化を余儀なくされる側になってしまう。アローラ地元の神故に他の地域では全力を出せないのだろう、多分。

能力面で見ても火力の差は3%(補正あり極振り比較)、物理耐久の差は5%、特殊耐久は9%(HP振り比較)上回っているだけであり、仮に上記の技2つを習得したとしても4倍弱点の有無やキョダイマックス、素早さや補助技の差からあちらを駆逐するとは思えない。

一応インファイト10まんばりきDDラリアットは習得できたので、サブウェポンの幅は広がった。


アニメのカプ・ブルル

CV:石塚運昇

サン&ムーン第44話で初登場し、第51話終盤を経て、第75話で主役としてついに登場。


クチナシの大試練に挑むための特訓相手としてアセロラから紹介される。

最初はサトシからの頼みを聞いてもあまり相手にしなかったが、しばらく様子を見てサトシの実力を認めると、モクローに対しては自らの特性で生やした木々を通じてエネルギーを与えはっぱカッターを習得させ、バトルを通じてルガルガンにストーンエッジを習得させるなど、サトシたちの成長に大きく寄与する結果となった。


性格はゲームでの設定どおり物臭で、普段は昼寝をしたりしてのんびり過ごしているが、バトルでは一転して能力で生やした大木を振り回す豪快さを見せる。

また、モクローはカプ・ブルルの角の間が気に入ったらしくそこで昼寝をするシーンもあり、マイペースな者同士で互いに馬が合う様子でもあった。


アセロラは面倒くさがりだが動けば頼りになるところがクチナシと似ていると評している。前回のテテフはかなり性格に難があったため、相対的にブルルの評価が上がる結果となった。


77話ではサトシとクチナシの大試練を空から見守り、2戦終えて疲労がたまるルガルガンにオボンの実を渡し手助けしてくれた。


余談

カプ・ブルルが守り神として祀られているウラウラじまの「ウラウラ」とは、ハワイ語でという意味。カプ・ブルルの体色と一致している。また、怒った際の破壊性から、「赤」のイメージと闘牛の際の「赤」も合致している。


関連タグ

ポケモン ポケモンSM くさタイプ フェアリータイプ インディアン 

カプ神 カプ・コケコ カプ・テテフ カプ・レヒレ


サルノリ バチンキー ゴリランダー…グラスメイカーの後継者

ブルル…間違ってもこれではない。

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