プロフィール
生年月日 | 2014年3月10日 |
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英字表記 | Suave Richard |
性別 | 牡 |
毛色 | 栗毛 |
父 | ハーツクライ |
母 | ピラミマ |
母の父 | アンブライドルズソング |
生産 | ノーザンファーム(北海道安平町) |
調教師 | 庄野靖志(栗東) |
主戦騎手 | 四位洋文、ミルコ・デムーロ、オイシン・マーフィー |
戦績 | 18戦6勝 |
獲得賞金 | 9億5727万円 |
母ピラミマは2005年アメリカ生まれ・日本調教。競走馬としては2戦0勝で繁殖に入っている。
母父アンブライドルズソングはアンブライドルド産駒で、現役時代にはダート戦線でG1を2勝したアメリカの種牡馬。産駒には1700万ドル以上を稼ぎテイエムオペラオーの獲得賞金記録を更新したアロゲートなどがいる。また、母父としてはスワーヴリチャードのほか、トーホウジャッカル、ダノンプラチナ、コントレイルなどを輩出して日本競馬界にも影響を与えている。
冠名「スワーヴ(Suave)」は「なめらかな、洗練された」を意味する英単語。馬主の株式会社NICKS代表の「諏訪」守氏の名字にも掛けられている。
経歴
2014年3月10日誕生。ちょうどこの2014年は、ジャスタウェイのドバイデューティーフリー圧勝、ヌーヴォレコルトのオークス制覇、ワンアンドオンリーの日本ダービー制覇と、産駒の大活躍により父ハーツクライの血統価値が急騰した時であり、当歳馬セレクトセールにかけられたこの「ピラミマの2014」も1億5500万円という高額で落札された。
2016~17年(2~3歳)
2016年、栗東・庄野靖志厩舎からデビュー。
2戦目の未勝利で勝ち上がり、2歳シーズンを3戦1勝で終えると、2017年始動戦の共同通信杯(GⅢ)を四位洋文の騎乗で重賞初制覇。
しかし、皐月賞はアルアインの6着、日本ダービーはレイデオロに3/4馬身差の2着に敗れ、クラシックの冠には届かなかった。
夏の休養を挟み、11月のアルゼンチン共和国杯(GⅡ)で新たにミルコ・デムーロを鞍上に迎え復帰。先行集団でレースを進めると直線でキレよく末脚を伸ばし2着に2馬身半差の快勝。重賞2勝目を挙げた。
古馬相手の2500m戦で快勝したことから、有馬記念では引退レースに臨むキタサンブラックに次ぐ2番人気(4.5倍)に推された。レースでは逃げを打つキタサンブラックを二番手集団で追走したが、最終直線で内に斜行。さらにクイーンズリング(クリストフ・ルメール)が外へ斜行したことで、2頭に挟まれたシュヴァルグランやサクラアンプルールが不利を受けてしまう。結局リチャードは4着に留まり、ミルコには開催2日間の騎乗停止処分、リチャードにも平地調教注意処分が下った。
2018年(4歳)
古馬となって初戦は3月の金鯱賞(GⅡ)、単勝1.6倍の1番人気に応え、3番手追走からの直線抜け出しで危なげなく重賞3勝目。
4月の大阪杯では一転して後方待機からスタートし、向こう正面から早めのマクりをかけ先頭に立つ。最後はペルシアンナイトの追撃を振り切り、3/4馬身差でゴール。初GⅠを獲得した。
大阪杯後の選択は、2000m以上を中心に結果を出してきた馬としてはかなり意外な、初マイル戦の安田記念だった。庄野調教師はアルゼンチン共和国杯の勝ちっぷりなどから、東京競馬場への適性を重視したようである。
しかし、慣れない距離に向けた調教が災いしたか-10kgと馬体重を落とし、直線で末脚伸び切らずモズアスコットの3着に留まった。
これで調子を崩したか、秋初戦の天皇賞(秋)は1番人気からの10着惨敗。
続くジャパンカップは3着と巻き返したが、絶好の逃げを打ったキセキ、そのキセキをも捉え切った怪物3歳牝馬アーモンドアイには大きく水を開けられた。
突然大爆発のように活躍し、それが急に収まると大人しい優等生に戻ってしまうのは、ハーツクライ産駒らしいというべきか…。
2019年(5歳)
2019年3月には初の海外遠征としてドバイシーマクラシックに挑戦も3着。
その後宝塚記念3着、天皇賞(秋)7着の後迎えたジャパンカップでは、オイシン・マーフィーを鞍上に最終直線で最内から抜け出し、カレンブーケドールの追走を抑えGⅠ2勝目を挙げた。
しかし、秋古馬三冠皆勤で迎えた有馬記念。道中5・6番手で進行していたスワーヴリチャードは、勝負どころに差し掛かる残り800m付近で歩様に異変を生じた。それを察したマーフィーは無理をさせず、12着に敗れた。
当初は6歳も現役続行の予定でその後経過観察を行っていたが、右飛節(ヒトでいう右足のかかとに相当)に腫れを生じ、翌2020年1月にドバイシーマクラシック遠征を断念しそのまま引退することが発表された。
現在は社台スタリオンステーションで種牡馬入りしている。2021年に第一世代が誕生。