概要
競馬用の競走馬の生産はいくつもの国と地域で行われており、馬の国際的な行き来は少なくない。このため、生産国とは異なる国で調教されている競走馬も多数いる。
日本において外国産馬は「外国生産馬」であって「外国調教師の管理馬でない」、すなわち日本で調教されているものをいう。出馬表などでは「マル外」と表記される。
かつては外国産馬はクラシック5レースや天皇賞などに出走制限が掛かっていた。また、一時期は持込馬(外国で種付けされ、日本国内で生産された馬)も外国産馬扱いになっていたことがあった。
日本で走っている外国産馬の出身地はアメリカやイギリス・アイルランドが多いが、オーストラリアやドイツなどもみられる。
主な外国産馬
アメリカ
- クロフネ(※メイン画像):2001年NHKマイルC・JCダート
- アグネスデジタル:2000年マイルCS、2001年マイルCS南部杯・天皇賞(秋)・香港C、2002年フェブラリーS、2003年安田記念
- グラスワンダー:1997年朝日杯3歳S、1998年・1999年有馬記念、1999年宝塚記念
- タイキシャトル(外国産馬初の年度代表馬かつ顕彰馬):1997年・1998年マイルCS、1997年スプリンターズS、1998年安田記念
- アグネスワールド:1999年アベイ・ド・ロンシャン賞、2000年ジュライカップ
- ヒシアケボノ:1995年スプリンターズS
- ヒシアマゾン:1993年阪神3歳牝馬S、1994年エリザベス女王杯
- ブロードアピール:2000年シルクロードS・根岸S
- エルコンドルパサー:1998年NHKマイルC・ジャパンC
- タイキブリザード:1997年安田記念
- シーキングザパール:1997年NHKマイルC、1998年モーリス・ド・ゲスト賞
- シンボリクリスエス:2002年~2003年天皇賞(秋)・有馬記念
- ローブデコルテ:2007年優駿牝馬(2022年現在唯一のクラシック競走を勝利した外国産馬)
- モズアスコット:2018年安田記念、2020年フェブラリーS
- モズスーパーフレア:2020年高松宮記念
など
イギリス・アイルランド
など
ドイツ
- シュネルマイスター:2021年NHKマイルC
オーストラリア・ニュージーランド
- キンシャサノキセキ:2010年~2011年高松宮記念
- ロックドゥカンブ:2007年ラジオNIKKEI賞・セントライト記念
フランス
- ファビラスラフイン:1996年秋華賞