概要
スーパー戦隊シリーズ第10作「超新星フラッシュマン」に登場する悪の組織。
宇宙を渡り歩き、命ある星から生物を攫って改造・実験を繰り返してその星を滅亡に追いやる。
100年前にフラッシュ星系を襲撃するも英雄タイタンに防がれ辛くも倒すが、
当時の幹部レー・バラキが離反して撤退するレアケースもある。
最終目的は大帝ラー・デウスを究極の生命体にする事だが、それはデウス本人しか知らない。
首領
メスの最高指導者で終盤、正体が発覚する(デウスの記事を参照)。
声を担当した石塚氏は『ポケットモンスター』のオーキド博士でお馴染み。
大博士
大博士リー・ケフレン(演:清水紘治)
メスのNo.2で獣戦士の製作や改造をする大幹部。
自身を「命の芸術家」と称し、怪人が失敗すると切り捨てるが「父」と慕うネフェルには情が移っていた。
3幹部
ケフレンが作り出した怪人で、獣戦士よりも高い知能と戦闘力を持つ。
(演:広瀬和久 (現・広瀬裕)) (第1~47話)
巨大な翼が特徴的で、自らを宇宙一美しいと豪語するナルシスト。
醜い5種類の宇宙生物をブレンドして生まれた存在であり、
50年に一度それらの生物のリズムのシンクロが最高潮に達すると、能力が大幅に上昇する。
この時ザ・ギルギスと力を合わせて愛剣・キラーセイバーを作った。
第36話では人間に変装している。
演じたのは「美形悪役」として有名な広瀬裕(本名「広瀬和久」名義)で、これが初のレギュラー作品。
妖獣士ワンダーラ
第29話から登場。度重なる作戦の失敗とガルスの敗北を目の当たりにし、ワンダがケフレンに頼んで強化された姿。戦闘力が大幅に向上、時間を3秒間だけ止める「タイムストップ3秒殺し」も会得した。最終決戦ではザ・ワンダルと協力して永久に時間を止められるようになった。
(演:萩原さよ子(第1~最終話)
変装が得意で、ウルク・キルトと共に人間社会を混乱に陥れる。
萩原氏は『ダイナマン』でダイナピンク/立花レイを演じており、ヒロインと悪役を両方演じた最初の例。
2例目はグリーンフラッシュ/ダイを演じた植村喜八郎で、『ファイブマン』でシュバリエを演じた。萩原氏と植村氏はゴーカイジャーにも出演した。
妖獣士ネフェルーラ
30話から登場。ワンダーラの強さを目の当たりにし、自らケフレンに志願して改造された姿。
幻覚が得意で、更に愛剣・デスブリーズを使った攻撃も見せた。
(演:内田博之) (第1~28話)
力自慢のサイボーグ怪人で人語を話せず知能は低いが、組織への忠誠心は厚い。
準幹部
3幹部より格下だが、獣戦士よりも位が高く幹部や怪人のサポート等を担当。
(演:長門美雪) (第1話~第45話)
狼の遺伝子から誕生した3幹部のサポート役で、ネフェルと行動する事が多い。
キルトとは仲が良く、抜群のコンビネーションを見せた。長門曰く「怖がらせ役」。
(演:小島裕子) (第1~45話)
猫の遺伝子から誕生した。瞬発力と敏捷性に優れる。
構成員
メスの尖兵達で幹部に従事し、破壊活動を行う。
宇宙生物と地球の生物の遺伝子を混ぜて生み出される怪人で、名前の法則は「ザ・○○」。
第44話以降に登場したデウス遺伝子と、幹部やエイリアンハンターの遺伝子を合成した強化怪人。
武器は口からの蟻酸と両手のカギ爪で、右胸にある青い心臓が弱点。
クラゲを元に作られた巨大生物で倒された獣戦士に、エネルギー光線を浴びせて巨大化させる。一度ビームを発射すると、体が縮んでしまう。
エイリアンハンター
宇宙を渡り、生物を拉致したりテロを行う傭兵部隊で、ジン達5人をさらった張本人。
(演:中田譲治) (第15~48話)
カウラーの記事を参照。
(演:岡本美登) (第43~48話)
カウラーの右腕で共に宇宙を荒らし回っていた。
ガルダンの来訪と部下達が獣戦士に狙われたことで、カウラー達は第三勢力になった。
ガルダンの武器は、鳶口状の棒・ガルドロッドと炸裂光線で、フラッシュマンとメスを相手に戦った。
エイリアンハンター四人衆
カウラー配下のエイリアン達。
バウラ
赤い獣人の様なエイリアンで四人衆のリーダー格。口からの炎や、鎌と怪力が武器。
ケラオ
耳の長い禿頭のエイリアンで、銃の名手。
作中に登場したエイリアンハンターで唯一、自らの名を名乗った。
彼の種族はエイリアンハンターとして宇宙に最も多く進出しており、
第3、12話等でも同族が登場している他、第3話の獣戦士ザ・ザイモスも同族の遺伝子から作られた。
ホウ
四人衆の紅一点で、弓矢が武器。
聴覚に優れ、暗闇の中でも音だけを頼りに弓矢を命中させる他、目から麻痺光線を放つ。
ハグ
長髪で巨漢のエイリアン。2本のブーメランや、両手で敵の首を絞めると同時に高圧電流を流す。
また、感情が高ぶると頭の毛が逆立つ。視力調節眼鏡で50m先のハエや泳ぐミジンコも視認できる。
メスの戦力
改造実験基地ラボー
メスの本拠地である円盤型の要塞。直径183.6m、恒星間航行が可能。
外観は巨大な一ツ眼で破壊光線や対象を拉致するトラクター光線、
下部からデウス遺伝子強化エネルギーを放つが、ラボーのエネルギー消耗に繋がる。
名前の由来は「実験室」を意味する「ラボラトリー」から。
内部では狭い室内で奥行きを感じさせる為、背景は黒くドライアイスの煙を床に流している。
この手法は以後のシリーズでも敵アジトの表現として定番化している。
ラボー戦闘機
メスの戦闘機で後部に三脚を持つ。
最高時速マッハ8.5で武器は光線砲。前部の二本脚、後部の一本脚を交互に動かしながら前進する。
因みに戦隊シリーズ初の悪の可変戦闘機である。
遺伝子シンセサイザー
獣戦士を生み出す装置。操作には極めて繊細で高度な技術が必要らしく、ケフレンしか扱えない。
操作音にはバッハの平均律クラヴィーア曲集(前奏曲とフーガ)1巻10番ホ短調BWV855のフーガがアレンジされて使われた。また、当初はパイプオルガンだったが、大がかりなセットは用意できなかった為、シンセサイザーに変更された。(パイプの様な部品があるのはその名残)
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ポセイドン族、ジャリュウ一族:遺伝子操作で構成員を生み出す敵勢力。