概要
身長 | 50メートル |
---|---|
体重 | 2万トン |
出身地 | 日本海溝5,000mの深海 |
スーツアクター | 泉梅之助 |
太平洋に落下したロケットに積まれていた原子爆弾の一つが爆発し、その影響で巨大化した、海底原人ラゴンの一個体。どっかで聞いたような設定だがそれはともかく、放射能の影響で精神に異常を来しており、大人しかったはずの性格も凶暴になってしまい、口から放射能を含んだ熱線を吐くこともできるようになった。
肩にもう一つの爆弾をつけたまま暴れ回り、海上保安庁の巡視船を沈め、三浦半島の葉山マリーナに上陸。
放射能の影響で得た、口から発射する白色放射能光線でジェットビートルを撃墜。
科学特捜隊は海上自衛隊の護衛艦から音楽を流して沈静させようと試みるが、好きだった音楽も大嫌いになってしまっており通用せず、大人しくなるどころか逆に暴れだした。
最期はウルトラマンのスペシウム光線を受けて海に転落していき(生死は不明)、爆弾もウルトラマンが宇宙に運び出して爆破処理した。
この個体は雄で、頭部は『ウルトラQ』の物の流用。胴体は新たに制作され、その後ザラブ星人に改造された。
ウルトラマンデッカー
第20話「らごんさま」に登場。
今作のラゴンはワダツミシティにて伝わる深きもの要素を持つ土地神のような存在であり、「海女の岩戸」の長い封印の中で人間が海との絆を忘れてしまったことに怒りを駆られ、荒神と化したことで巨大化。
身体は粘液の為かGUTSファルコンの機関砲を弾いてしまう。口から高水圧の液体である白色光線の発射を繰り出し、当たった対象とその周囲の大地を海のように変えて沈める特殊な攻撃手段を持つ。
70年前に渦間山にある海女の岩戸に封じられていたが、M7の直下型地震によって海女の岩戸が崩れたことで完全に封印が解け巨大化して復活、口から発射した白色光線で街を水没させて暴れ回り、デッカーも粘液のせいでパンチなどの攻撃の力を削がれ、それによりセルジェンド光線の直撃を食らっても尚平然と受け流し、白色光線で街と共に大地に沈めてしまう。
デッカー撃退後は再び渦間山に戻り、そこでこの地を見守っていたかつてさくら貝をプレゼントした友達であったウラサワ・ナギという老女と再会。ナギとともに共に羅権衆に伝わる踊りを舞ったことで気持ちが鎮まり、それによって海女の岩戸の中に開かれた海のような"常世の国"へと旅立とうとするも、彼女はイチカに引き留められ、ミラクルタイプへとチェンジしたデッカーに救出され脱出。最後はナギに手を振って、更なる地震による海女の岩戸の崩落と共に消えていった。
スーツが『ウルトラマンオーブ』まで使われていた雌のラゴンの為、今回の巨大ラゴンは雌の個体であると思われる。また、常に身体が濡れている状態であり、初代の巨大ラゴンも終始濡れていた為オマージュであると思われる。
ウルトラマン_THE_FIRST
高田裕三の漫画『ウルトラマン THE FIRST』では、爆弾が惑星改造用の高エネルギー爆弾に変更された。
伊豆沖から上陸してネロンガと激しい戦闘を繰り広げ、起爆を恐れて戦いを止めるために現れたウルトラマンを痛めつけるも、爆弾を回収された後にネロンガの雷撃を受けて感電死する。
ウルトラマン(PS2)
PlayStation2専用ソフト「ウルトラマン」ではストーリーモード2周目に出現するようになり、倒せば使用可能キャラとなる。
ストーリーではラゴンとウルトラマンの原爆の奪い合いはカットされており、ステージもベムラー戦の竜ヶ森湖の使い回し。倒すと原作通り身体を左右に振る。
参戦怪獣の中では最もスピードがあり、ヒップアタックを多用する難敵。必殺技も原作同様放射熱線。「怒りモード」になると所構わず放射熱線を打ちまくるようになり近づけなくなるため、油断は出来ない。
なお恐らくだが、ラゴンを操作できるゲームは未だに本作のみである。
ウルトラ戦士列伝
テレビマガジンで掲載されていたグラビア記事シリーズ『ウルトラ戦士列伝』では海上でアイゼンボーと交戦し、アイゼンボウで体を切断されるという最期を遂げた。
余談
デビュー作のウルトラQはヒーローが登場しない作品のため、ウルトラマンと戦った初のQ怪獣である。というか2013年にウルトラマンギンガとケムール人が戦うまで(本編以外なら1994年のウルトラスーパーファイトでケムール人が初代ウルトラマンやウルトラセブンと対決している。そもそもウルトラマンではないが赤いアイツもガラモンやカネゴン、ペギラを倒している)ほぼ唯一の"ウルトラマンと戦ったQ怪獣"だった。
『ウルトラマンギンガ』で久々に登場した際にも、当初は等身大で行動するも、最終的には巨大化して暴れまわった。なお、この時出現したのは雌の個体(ダークライブしていたのも女性である)であった。
AC『ウルトラ闘魂伝説』でもザコキャラとして登場。しかし、光線は吐かず、なぜか槍を投げてくる。