概要
藍染惣右介によって掌握された破面(アランカル)のうち、数字持ち(ヌメロス)の中でも特に優れた成体破面10体の名称。
元の大虚(メノスグランデ)の階級で見ても中級・上級が多い。
他の数字持ちの破面同様に必ず体のどこかに1から10の数字が刻まれており、その序列は殺戮能力の高さで決まっている(ただし、実際は0から9)。
また、それぞれが人間が死に至る要因「死の形」を司っており、キャラクター造形や作中での行動もそれが反映されている。
組織として
各々に「従属官(フラシオン)」と呼ばれる直属の部下を従える権限と、虚夜宮内の建物の一部が与えられている。
従属官の人数や実態は個人によって様々。
立場から見れば、護廷十三隊でいうところの隊長にあたる。
※余談だが、十刃の10人に藍染、市丸、東仙の3人を足すとちょうど隊長と同じ13人になる。
またメンバーは固定はされておらず、(虚圏自体が元々そういう世界なのだが)完全に実力がものを言うので、常に強い者が残っていき、実力が無くなった瞬間にその者は淘汰される事もある。
ただし逆に言えば、実力があればそこから再び返り咲く事も可能。
よってある程度メンバーの移り変わりが激しかったりもする。
十刃から陥落した破面は「十刃落ち(プリバロン・エスパーダ)」と呼ばれ、3桁の数字を与えられる。
なお、源流は虚圏を元々治めていたバラガンの配下で、当時は七つの大罪をモチーフとした7人。名前も単なる「刃」だった(読みは同じ)。
明らかになっているのはバラガン、ザエルアポロ、アーロニーロ、ヤミー。
その後、人数が増えて定員10名となり「十刃」と呼ばれるようになった。
構成員
現メンバー
破面関連の用語と同様、数字もスペイン語読み。
破面・No.1 / 第1十刃(プリメーラ):コヨーテ・スターク
- 司る死の形:「孤独」
- 従属官:リリネット
破面・No.2 / 第2十刃(セグンダ):バラガン・ルイゼンバーン
破面・No.3 / 第3十刃(トレス):ティア・ハリベル
破面・No.4 / 第4十刃(クアトロ):ウルキオラ・シファー
- 司る死の形:「虚無」
- 従属官:不在
破面・No.5 / 第5十刃(クイント):ノイトラ・ジルガ
- 司る死の形:「絶望」
- 従属官:テスラ
破面・No.6 / 第6十刃(セスタ):グリムジョー・ジャガージャック
- グリムジョーに代わり一時的に第6十刃になるも、グリムジョーに殺される。
破面・No.7 / 第7十刃(セプティマ):ゾマリ・ルルー
- 司る死の形:「陶酔」
- 従属官:不在
破面・No.8 / 第8十刃(オクターバ):ザエルアポロ・グランツ
破面・No.9 / 第9十刃(ヌベーノ):アーロニーロ・アルルエリ
- 司る死の形:「強欲」
- 従属官:不在
破面・No.10 / 第10十刃(ディエス):ヤミー・リヤルゴ
- 帰刃することでNo.0 / 第0十刃(セロ)になる。
- 司る死の形:「憤怒」
- 従属官:クッカプーロ
十刃落ち
- No.103:ドルドーニ・アレッサンドロ・デル・ソカッチオ
- No.105:チルッチ・サンダーウィッチ
- No.107:ガンテンバイン・モスケーダ
- No.102:ピカロ
ロカと同じく小説に登場。
その他
元・第3十刃。
ノイトラとザエルアポロの策略で記憶喪失になり、そのまま放逐されたため「十刃落ち」ではない。
考察など
意図的かどうかは不明だが、それぞれの基本能力(戦闘スタイル)は
・No.1、2、3:鬼道系かつ遠距離から圧倒する
・No.4、5、6:直接攻撃系かつ自分自身の身体能力を上げる
・No.7、8、9:鬼道系かつ同士討ちのような状況を作ったり他人の能力を利用したりできる
という点でそれぞれ共通している。
またNo.10(0)のヤミーは4~6の要素が一番強いが、1~3の要素も見せている。とはいえ、No.4のウルキオラも鬼道系としての能力を併せ持ってたり(事実、一部の部位を除いた超速再生や自分自身の身体能力を上げた状態で鬼道系の技を繰り出している。)、No.6のグリムジョーはピンポイントの攻撃でも遠距離から圧倒できる技を持ってたり、No.1のスタークは直接攻撃系としても成立できるほど近距離にも対応できたり、No.2のバラガンに至っては遠距離どころか地球全体にまで影響を及ぼしかねない能力を持ってたりと各々の戦闘スタイルは様々である。
序列の基準が「殺戮能力の高さ」であるため、最強の硬度の鋼皮を持つ者であっても中程にランク付けされたり、逆に殺戮能力は高かったが肉体が脆く、自分の能力を利用されて自己崩壊してしまった者もいる。
関連タグ
十本刀:ジャンプの先輩漫画に登場する、刀剣の名を冠するユニット名かつ10名の構成員繫がりの集団。こちらは一部が死亡して大多数が生存と言う、十刃とは真逆の顛末を迎えている。