データ
概要
殿さまのチョンマゲのような触角をもっているデジモン。一説によると、カラオケの採点システムから生まれたといわれている。双肩から伸びた二連のホルンが主旋律を奏で、ゲコモンより数段低い音階の歌声を出せる。
アニメを中心に何気に多くの媒体で登場しており、大抵はその名の通り城や本丸御殿を構えて立ちはだかる中ボスとして登場するが、別段悪いデジモンではなかったり、悪事を働いて主人公に懲らしめられても死ぬことなく改心したりする、一種の愛されキャラのようなポジションを固めつつある。
他媒体での活躍
デジモンアドベンチャー
「折角気持ち良く寝てたのに、起こしたのは誰だゲコ~ッ!?」
第25話「眠れる暴君!トノサマゲコモン」に登場。ゲコモンとオタマモンの君主だが、カラオケ大会に負けたショックで300年もの間、眠りについていた。太刀川ミミの歌声で眠りから目覚めるが、眠りを妨げられた怒りで暴れまくる。
ミミが「誰のおかげで目覚めたか分かっているの!?」と尋ねられても「そんなもん知るか!!」と一蹴するなど、傍若無人な性格。「コブシトーン」で城の壁を破壊したり、グレイモンとイッカクモンの技をかき消しつつ、ダメージを与えるなど、破壊の限りを尽くすが、メタルグレイモンの「ギガデストロイヤー」が2本のホルンに入り、爆発。再び永い眠りに着いていたところ、ダークマスターズの活動で城ごと地割れに呑まれ、永遠の眠りに着くことになった。
また、「コブシトーン」を放つ際、演歌を歌ってから繰り出す。
デジモンアドベンチャー02
和風の城と城下町で構成されたエリアの君主。
暴君だった無印版と違いボケキャラではあるものの温厚で、デジモンカイザーに操られたマッシュモン・フローラモンの大群に襲われた選ばれし子供達をゲコモンを通じて城へ匿い、助けを求める。
その後領内に建ったダークタワーにカイザーの事へのプレッシャーから現実逃避し狸寝入りを始めてしまうが、その隙に城内に潜入していたイガモンにイービルスパイラルを取り付けられ、暴れだしてしまうも、シュリモン達の活躍で事なきを得ている。
因みにイービルスパイラルは丁髷の方に装着されていたため、大輔は『面倒だから丁髷ごとイービルスパイラスを取り除こう』ととんだ冗談を言ってゲコモンに怒られた。
クリスマスのアメリカにはナイアガラの滝に別の野良個体が出現しており、テータムのパートナーエアドラモンに誘導され、デジタルワールドに帰っていった。
「LASTEVOLUTION絆」
エオスモンに立ち向かう世界中の選ばれし子供達のパートナーデジモンの中に、その姿がある。
前のシーンと照らし合わせると、オタマモンから進化したことがわかる。
完全体への進化が難しいとされている「アドベンチャー」シリーズの主役勢以外のパートナーデジモンとしては珍しい存在。
デジモンアドベンチャー:
CV:塩屋浩三
第53話で登場。ゲコモン達の他にカブキモン従えており、第28話にて丈が飛ばされた段々地帯から城に温泉を集中させ、独占していた。湯に浸かってる間は強力だが、ちょっとでも上がるとすぐ湯冷めしてしまうため、移動の際は枡状の神輿に入る。
ゴマモンを「嫁」と称すなどちょっと前に同じ人が演じたキャラを思い起こすような気に入りぶりだったが、丈が跡地で雪に埋もれ凍えていたナニモン達とブロッサモン、偶々合流したジャンクモンと太一達と組んだ罠でダミー温泉(雪を溶かした水たまり)に浸かって弱体化したところをメタルグレイモンの「ギガデストロイヤー」に吹き飛ばされたカブキモン共々ズドモンの「ハンマースパーク」を浴びて撃沈。
ただし死亡しておらず、事態終息後戻った温泉に浸かる面々を羨ましげに眺めていたところを丈に許され、彼を「殿」と崇める。
その後はみんな仲良く温泉に浸かっている。
尚、ゴマモン・イッカクモンは毛がもふもふしているため気に入っていたが、筋肉質なズドモンは気に入らなかった様子。
ちなみに、設定上デジモンには性格的な傾向こそあるものの明確な性別の概念は無いので、ゴマモンが嫁になること自体に問題はない。
第60話では、また温泉が干上がってしまい、カブキモンと共に「今回は自分じゃない」と主張するも弱ったために丈たち共々極寒の地を彷徨うことになる。たまたま合流したミミに拾われ、バンチョーマメモンと喧嘩になりかけるも、乗っていたブリンプモンを襲ってきたオレーグモンにコブシトーンで果敢に立ち向かった。しかし、調子に乗ったせいで滑り落ちてしまい、不可抗力で丈やゴマモン共々落ちていき、人質にされていた。
なお、このオレーグモンは声優が同じであり、まさかの1人の声優が敵同士の二匹のデジモンを演じ分けることになった。ちなみにクロスウォーズのオレーグモンと同じ。
資源を独占して主人公に成敗され、改心して奪った相手と仲良く暮らす、その後何かあると身の潔白を主張するなど、後述の「デジモンストーリー」での活躍を彷彿とさせる展開だった。
デジモンゴーストゲーム
CV:速水奨
第59話に登場。
児雷也伝説に憧れ、自分を「児雷也の操る大蝦蟇」として児雷也を探し、それと見定めた人間を背に乗せ悪を裁くためお付きのゲコモンと共に夜の街を駆け回っていた。
悪人(ひったくり、ゴミのポイ捨て等)を見つけると、コブシトーンでデジタルデータに分解する。
児雷也をモチーフにしたご当地戦隊ヒーロー「藏石千隊 児雷也ーズ」のショーに現れると、「児雷也は5人も居ない、本物は誰だ」と問いかける。
偶然居合わせた清司郎が周囲の一般人を庇おうとして「僕だ」と名乗り出たため、彼を背に乗せて街に繰り出す。
トノサマゲコモンの上で恐怖する清司郎だったが、ふとその背を見ると、人の顔をしたイボのようなものを見つける。
実は背に乗せた人間はだんだんトノサマゲコモンに取り込まれていき、イボはその成れの果てであった。(しかも本人はそのことに気づいていない)
清司郎も例外ではなく、宙らが追いついた頃にはほぼ全身が取り込まれてしまっていた。
背に取り込まれた人間達を気にして攻めあぐねてしまったカノーヴァイスモン・ラモールモンがタイムリミットによって退化してしまった事を「天罰が下った」として調子に乗ってしまい、ガンマモンを一方的に攻撃するが、ガンマモンがグルスガンマモンに暗黒進化。逆に一方的に痛めつけられてしまう。
宙やゲコモンの介入によって一命は取りとめると、ゲコモンのクラッシュシンフォニーで背中に取り込んでしまっていた人間を解放。デジタルデータに分解した人間達もゲコモンが回収していたため、彼らもコブシトーンで元に戻した。
その後は、清司郎の仕事仲間の相馬メルの家(大きな武家屋敷)に引き取られた。
デジモンワールド
主人公に協力してくれるNPCとして登場。ただしプレイヤーのパートナーがトノサマゲコモンに進化することは出来ない。
ゲッコー湿地の隠しエリア・ダイオン卿に居を構え、ゲコモンを従えている。
湿地の奥に広がるミスティツリーズで迷わないようになるまじないを掛けてくれる他、デジモンカードを持っていくとカードのレアリティに応じて、レアアイテムを入手するためのポイントに交換してくれる。
デジモンアドベンチャーVテイマー01
「ゲコビッチ」という個体名を持つ。
ホーリーエンジェル城でホーリーエンジェモンの側近を務めるデジモン。
ホーリーエンジェモンの「デーモンを倒して世界を救ってくれ」という頼みを二つ返事で軽く引き受けたタイチを「軽薄」と断じ、コブシトーンでタイチをデータ化し別世界に飛ばそうとする。
しかし「ブイブレスアローでシャンデリアを落とし、その破壊音でコブシトーンの音波を打ち消す」という奇策で突破された事で多少は彼を認めた。
案外媒体への露出が多いトノサマゲコモンの中で、「君主」のポジションについてない珍しいキャラクター。
パケット沼に住む7番目のボスとして登場。元々そこに住んでいたゴツモンを追い出してしまったために成敗することになる。最初に手下のゲコモン3匹をけしかけ、その後に自身が戦いに出る。体力は2レンジ分で、育成可能となるのは次回作から。敗北後はゴツモンたちに謝り、共に仲良く暮らした。