あしゅら男爵
あしゅらだんしゃく
CV一覧
概要
Dr.ヘルの部下で、右半身が女性で左半身が男性である。下半身は永遠の謎。
2009年に永井豪自身が描いた「真マジンガー衝撃!H編」ではリ・デザインされ、長髪になり、かつローブの下は女性半身はほぼ剥き出し、男性半身はピッチリした服をまとっている。確認できる限り、男性器らしきシルエットはない。たぶん、描いてて楽しくないからだろう。
作品によって立ち位置は異なるが、Dr.ヘルが古代ミケーネ人の夫婦の体を半分ずつ融合して蘇らせた、というのが原作を初めとする多くの作品での基本設定である。
転じて、身体の左右で違った姿や色を持つキャラの画像に、このタグが付けられる事が多い。
またDr.ヘルに対する忠誠心は異常なほど強く、彼の為なら命も惜しまない。その為元祖マジンガーZや漫画真マジンガーzeroで彼が死亡した際、冷酷なDr.ヘルですら涙を流した。
漫画版ではマジンガーZに指令系統を破壊されたブロッケン伯爵の飛行要塞グールの落下に巻き込まれて海底要塞ブードもろとも爆死した。
後日談である映画「マジンガーZ/INFINITY」では、服の配色が逆になっている。
専用機アシュラーP1を拝領し、ブロッケン伯爵と共にマジンガーZを襲うも、ルストハリケーンを受けて機体ごと消滅した。
OVA「マジンカイザー」では、機械獣軍団によってマジンガーΖを奪い、あしゅらマジンガーとして改造する等、悪逆の限りを尽くした。
しかし、度重なる失敗により謹慎を言い渡されるが、Dr.ヘルに直談判して第2の合体機械獣の地獄王ゴードンと一体化し、地獄城に攻めてきたマジンカイザーと直接対決。ファイナルカイザーブレードで叩き斬られ、地獄王ゴードン諸共死亡した。
「真マジンガー衝撃!Z編」では、生身でマジンガーを攻撃する等、主役を食うような活躍っぷり。
こちらでは、半身はそれぞれ神官のトリスタンと巫女のイゾルテであり、復活した直後はその記憶を失っていたが、マジンガーΖを見てゼウスと呼ぶなど断片的に残っていた。
ゲドラの記憶の中に潜り込んだ際、完全に記憶を取り戻しミケーネの神の復活のため暗躍し、Dr.ヘルを出し抜いて、自決することで暗黒大将軍らミケーネの神を復活させた。
また元祖のマジンガーZやovaマジンカイザーでは、兜甲児に敗北する度に、弁解しながらDr.ヘルに土下座をするシーンがよく見られる。
RGZ版
CV:久川綾
「ロボットガールズZ」でもやっぱり雌雄半々の…と思いきや、こちらは普通の女性が左半分だけ特殊メイクをしている。ローブの下も左半分だけ角刈りで、左目もカラコンか何からしく、裸眼は両目とも赤。中間管理職として部下の「機械獣ガールズ」とスパルタな上司に振り回されている。ファンからの通称はオカン。
余談
「百獣戦隊ガオレンジャー」にも、男性人格と女性人格を共有する「ハイネスデューク_ラセツ」が登場しているが、男性人格の声優が柴田秀勝で、あしゅら男爵のオマージュだと思われる。
自伝漫画「激マン!」によると、デザイン協力をしていた石川賢が、没を受けまくった事から半分づつ顔の違うデザインの悪役を描き、決定したらちゃんと描こうとしていた下書きから、永井豪が思い付いたらしい。後年、石川賢は自ら作画する「ゲッターロボ號」の終盤において、ハチュウ人類であるラセツ男爵を、「顔右半分がハチュウ類、左半分が人間の人造皮膚を残す」という、あしゅら男爵のセルフオマージュ的なデザインとしている。
「行け!稲中卓球部」では、銭湯の番台にパロディとして、あしゅら男爵のコスプレをした「オヤジ」が登場したりする。
劇団「R:MIX」の舞台劇「魔王転生 MAOUTENSYOU」の登場人物に、あしゅら男爵をモチーフ(と、いうかまんま)の「アシュレイ・ダンケルク」というのが居る。ちなみに演ずるのは男性であるが、場面に応じて左の男性側と右の女性側を、巧みに声を使い分けて演じている。
ある意味あしゅら男爵の実写版というべきか…。
最近は仮面ライダーWみたいなものも。
外部作品
なお、スパロボシリーズでは、「スーパーロボット大戦X-Ω」に参戦した際に、なんとロボットガールズZとの共演が実現した。
寄りにも寄ってオリジナルのあしゅら男爵が、Zちゃんによって「あしゅら男爵のパチモン」とディスられてしまう…。
また同作では野原しんのすけにゴリラ男爵呼ばわりされたり、野原みさえからたしなめられたり、綺羅星十字団のポーズをやらされたりと、完全に振り回され役が板に付いてしまっている。