作品名
日本語表記は「シックスハートプリンセス」。アルファベット表記ではSix Hearts Princessでハート(Heart)が複数形になっている。この他「6♥Princess」という表記もある。公式略称は「6HP」。プリンセスと呼ばれるキャラが複数登場するが、Princessは複数形(Princesses)になっていない。
製作元・スタッフ
- キャラクターデザイン・作画監督:mebae
- CGアニメーション監督:三浦武蔵(STUDIO PONCOTAN)
- 編集:野々市谷有美
- 制作:STUDIO PONCOTAN
- 脚本・シリーズ構成:中川大地
- 企画・原案・監督:村上隆
概要
2010年、フランス・ベルサイユでの展示会でアニメのオープニング風&エンディング風PVが展示されていた。タイトルも含め、プリキュアシリーズを彷彿とされる内容であり、実際その本家の製作に参加したスタッフが起用されている。『南総里見八犬伝』に登場する珠に記された「仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌」がモチーフとして使われており、その文字を体に持つマスコットたちは村上隆テイストがよく現れたキモかわいいキャラクターとなっている。
2013年に各種商品展開を引っさげつつ新PVが公開される。2010年では変身ヒロインは三人いたが、新バージョンでは追加で一人新キャラが登場している。また、コスプレCureのサイトで情報が断片的に先行公開されており、上記の四人以外にも変身ヒロインは存在する。
2016年12月30日には「6HP/シックスハートプリンセス」のタイトルでTOKYOMXにて地上波テレビアニメを放映。しかし背景ができていないカットが140カット(約半分の映像)にものぼり、やむを得ず出来ていない部分は「線画・背景レイアウト状態で放映」し、謝罪動画を追加することとなった。
2017年6月24日にはフルCG版として1時間枠で放送される。時間帯としては19:00~20:00とゴールデンタイム枠での放送となった。その後も不定期的に1時間枠での放送となっているがCOVID-19の影響からか第8話以降の放送日は2022年5月時点では現在不明だがZingaro公式によれば2022年内の放映を発表している他作中に登場する月猫族のぬいぐるみやピンクプリンセスとブラックプリンセスのTシャツが2021年8月に発売される、2022年11月にて制作会社の公式Twitterが作られるなど動きを見せている模様。2022年12月にて鋭意制作中とTwitterにて発表された。
評判について
日本国内では監督である村上は、商売人なのにアーティスト面しているという点で評価はあまり良くない。実際、彼が監督のめめめのくらげの評価も少し低迷気味である。
さらに、この作品は先述の通りタイトルも含め、プリキュアシリーズを彷彿とされる内容であることや第1話が線画・背景レイアウト状態で放映したことも仇となって、youtubeの日本版のpvでは低評価が多く付き、2019年12月時点では高評価200件近くなのに対し、低評価が300件近くという目を疑う数値である(動画のジャンルで多少上下するが、荒らしが常駐してたりそもそも評価自体が数件だけでもない限り、高評価が低評価の数倍以上になるのが普通である)。当然、コメント欄には監督や作品そのものへの批判や罵倒がひしめいていた。
また、ピクシブでもこれに関連したヘイトイラストも投稿されていた。
しかし、欧米諸国では彼の評価は日本での低迷ぶりからは想像がつかないほどの高評価を受けている。高級ブランドのルイ・ヴィトンとのコラボレーションを発表したりして話題性もあり、アートビジネスを成功させた人であることも事実であり、この作品にスポットライトを当てたコスプレイベントもあるなど、海外ではこの作品が愛されている。
それを物語るかのように、youtubeの海外版のpvでは高評価が2400件なのに対し、低評価はわずか100件近くである。
これは、欧米諸国に認められた人の作品であることを示しており、オリジナリティはイマイチではあるが、質はそこそこ良いことであることが言える、いわゆる「隠れた名作」であることを理解してもらいたい。
あらすじ(2016年版)
主人公の羽仁はるかは元気で明るくちょっとおバカだけど陽ノ杜(ひのもり)学園中等部に通う中学二年生。
演劇部に所属し、学園祭で演じる予定の舞台の脚本を書いているがなかなか進まず、幼なじみの悌上たまきに急かされながらも、楽しい日々を送っていた。
はるかが住む陽ノ杜市には罪獣(ざいじゅう)というモンスターが現れては人や街を襲う。
しかし陽ノ杜市には、その罪獣と戦う、伝説の戦姫巫女・ハートプリンセスたちが存在した。はるかは罪獣から人々を日々守るハートプリンセスに憧れていた。
「いつか、私もプリンセスに…!」
しかしある日、家で台本を書いていたはるかの元に不思議な猫・仁ちゃんが現れ、はるかにこう告げる。
「仁の心を持つプリンセスになる素質があるとお見受けした。どうだい、プリンセスになってくれるかい?」
登場人物
ハートプリンセス
羽仁はるか/ピンクプリンセス(声<2010年版>:新谷良子 / <2016年版>:種﨑敦美)
義堂あみ/ブループリンセス(声<2010年版>:加藤英美里 / <2016年版>:原優子)
牟礼ゆかり/イエロープリンセス(声<2010年版>:野中藍 / <2016年版>:本多真梨子)
犬養りさこ/ダークハートプリンセス
月猫族
地狼族
族長(声:枝折努)
その他
用語
はるか達が暮らしている都市。動かない風車が都市のシンボル。
陽ノ杜市に建つ中高一貫校。3学年制の中等部と高等部があり、それぞれ男子クラスと女子クラスに分かれている。
第5話ではるか達が合宿で向かった場所。雪で辺り一面が覆われている。
- 陽ノ杜学園秋乃大文化祭
陽ノ杜学園で秋に行われる文化祭。はるか達民俗部はこの為にミュージカルの練習をしている。
音楽
OP(2010年):五條真由美「six Heart Princess!~トキメキ☆魔法~」
作詞・作曲:STAR BALL CLUB 編曲:籠島裕昌
ED:五條真由美「ROCK you Princess!」
作詞・作曲:STAR BALL CLUB 編曲:川瀬智
※EDアニメの振り付けは前田健が生前行っていたようだ。1〜4話までは、ヴェルサイユ宮殿で開催された村上隆の個展にて上映したものと同じ映像だったが、5話以降は映像を変え前半は、はるかとたまきが陽ノ杜学園の文化祭の中で踊り、サビは6人のプリンセスが滅却牢の上で踊っている。なおダンスは以前と同じものである。
シュウ ウエムラとのコラボ曲:初音ミク「Pink or Black」
作詞・作曲・編曲:kz
各話リスト
話数 | タイトル | 放送日 |
---|---|---|
1話 | 然れども天地の御真名 | 2016年12月30日(※) |
2話 | 日の光の力等しき一日。 | 2017年12月23日 |
3話 | 響け『義』の歌!情熱の青牡丹 | 2018年6月17日 |
4話 | 謎の転校先生 | 2018年9月22日 |
5話 | この世の果ての境界線 | 2019年3月31日 |
6話 | 信じるものは何ですか? | 2019年5月26日 |
7話 | 勿忘郷(わすれなのさと) | 2019年9月21日 |
※……アバンの7分間と変身バンクを差し替えたものが2017年9月24日に放送された。
※……2013年に制作し、お蔵入りになった旧1話フルCG版は2017年6月24日に放送された。
関連イラスト
2010年版
2013年版
2016年版
関連動画
PV
関連タグ
外部リンク
- STUDIO PONCOTAN:http://poncotan.jp/
- 公式コラボしているシュウウエムラのサイト:http://www.shuuemura.com/xmas/japan/
- 6HP コスプレパフォーマンスステージ(facebook):https://www.facebook.com/6hpcosplay
- PONCOTAN 公式Twitter:https://mobile.twitter.com/poncotan_info