CV:大塚芳忠(「もっふんといっしょ」のアニメでの声優)
概要
その名の通り、真っ白い分厚い毛に覆われた大きな体に何とも言えない緩い顔が特徴で、頭の上にはアホ毛のようなものが生えている。
大小様々なサイズのぬいぐるみの他にも、パーカーやポスターといった関連グッズがいくつか出回っている。
ンコソパのホログラム広告ではチキュー文字で「よやくいそげ(予約急げ)」と販売促進されていることから相当な人気商品らしく、既にこれを相場以上の値段で流している転売ヤーも現れている。
チキュー文字が解読されるようになると名前が「モッフン」か「モップン」か別なのか議論がされていたが、実は第2話終了後の一般のキングオージャーショーにてリタが「もっふんとモフモフしたい~~~っ!!!」と叫んでいたので、この人形が『もっふん』であると早い時点で確定し、第5話にて正式な表記も平仮名の「もっふん」だと判明した。
第11話のヒメノの発言から、チキューで放映されているアニメ「もっふんといっしょ」の登場キャラクターであることが判明した(このタイトルは公式サウンドトラックの曲目などから判明している)。
なお、ヒメノ曰く「先週はもっふんの村に悪い密猟者が攻めてくる話が放送された」らしく、これによりもっふんは普段村で暮らしている事が分かり、また密猟者がいる事からもっふんは個体名ではなく種族名の可能性が出てきた。
古くからゴッカンに伝わる雪男伝説をベースにしたアニメのキャラクターのようで、地球の雪男(イエティ)とそう変わらないことが明らかになった。
リタともっふん
現ゴッカン国王のリタ・カニスカの密かなお気に入りキャラクターとなっており、彼女の書斎にはこのもっふんの関連グッズが大量に置かれている。
しかも、おめかしさせたもっふんもおり、一見汚部屋な彼女の部屋において、もっふんの部分だけ整然としている。
このようにもっふんを大切にしているリタだが、彼女にとって、このもっふんはただの愛玩対象でもコレクターアイテムでもなく…
「リッたん、おかえり~」(リタの裏声)
「もっふん…もうイヤだよ…」(言いながらもっふんの右手を持ち上げ、自分の頭に乗せる)
「えっ?リッたん、どうしたの~?」(リタの裏声)
「もっふんのこと転売したやつ、半年しかぶち込めなかった」
「死罪でいいのに~!」(やや高めの裏声)
(出典:第5話「冬の王来たる」)
自室で過ごしているときの彼女は、もっふん達(主に人間大サイズのもの)を相手に一人芝居で愚痴を零して自分を励ますという何処か物悲しい画で癒しを得る、自身がミスをした際にはもっふんに諭させることで反省をする(なお、このシーンは6話にて公式が「リタの一人反省会」という名前で取り上げている)といったようなもっふんとの(脳内での)対話で気を紛らわせるなど、彼(?)を激務の中での精神的な支えとしている様子。
中には食卓を囲んで団欒している様に飾られた物もある上に、従者や側近すら立ち入らせていないことがうかがえる(扉には鍵が何重にも付いている上に、書物の散乱した汚部屋である=他人に片付けすらさせていない)ことから、リタの孤独感と求めている物が仄めかされている。
ただし側近であるモルフォーニャにはこの時のリタのモノマネができる程度にはガッツリバレている様子(書斎の扉の鍵は厳重だがモルフォーニャはマスターキーを持っており、それを使わずとも壁やドア自体は薄いため聞き耳を立てれば部屋の中の独り言は聞こえる。とはいえ、それをやろうという意思があるのはモルフォーニャぐらいであろうが)。
仕事中も持ち運びができるサイズのもっふんの人形を持ち歩いており、何か面倒事に巻き込まれた際には人が近くにいるにもかかわらずいきなり絶叫を上げるだけでなく、そのもっふん人形に砕けた口調で語り掛けるという傍から見ると“危ない人”としか言いようのない奇行に走ったりする。
そもそも中立国の君主かつ最高裁判長と言う立場上、大抵の相手からは怖がられるか恨まれるのがほとんどなリタは慕われるポジションからは縁遠く(しかもモルフォーニャ曰く、ゴッカンの国民はほとんどが嘗て彼女に裁きを受けた結果、出所後も国元に帰れなくなった前科者であり、世界単位での支持はともかく、リタの国内人気はドン底であることがうかがえる)、
かといって法の執行者として弱みを簡単に出せない身上でもあったので、こんな形でしか心の安らぎを得られないのは必然だったと言える。
実際、リタは10話にて、モルフォーニャに自力のみでバグナラクに立ち向かうのか?と問われた際に「自分は絶対中立国の王という立場上辛くても一人で頑張らなくちゃダメなんだ」という趣旨の発言をしている。
このようにもっふんに対して特別な思い入れを抱いているリタはもっふんが関わる事柄には内心感情的になることもあり、“これの転売人を本気で死罪にしたい”と思いながらも結局法に従い半年間の懲役にしか処せなかった事を自室で愚痴っていたり(5話。このシーンについて、ツイッターなどでは「裁判には私情を挟まない」というリタの性格を如実に表していると指摘されている)、ヒメノが「もっふんといっしょ」の話をしようとした瞬間にネタバレを恐れて絶叫・逃走を図ったりしていた(11話。ちなみに公式設定において、ゴッカンは電波が入りづらいので「もっふんといっしょ」のリアルタイム放送を観られないことが判明している)。
本編での活躍(?)
繋ぐもっふん(10話)
10話にて、もっふんは極めて重要な役割を与えられた。
9話で開始されたデズナラク8世による5王国同時攻撃作戦が猛威を振るい、バグナラクによる世界崩壊のカウントダウンが進む中、周囲に頼らずに一人で出撃して彼らを迎え撃とうとするリタ。
いつものように自室兼仕事部屋に厳重に鍵をかけ閉じこもるリタは人間大のもっふんを通じ、「世界中めちゃくちゃだね~」と現状を分析するが、「そんなの関係ない。私がなんとかする」となおも強気な孤高発言。
しかし既にメンタルは限界に近かったようで、この台詞を言い終えた後ももっふんに抱きついて離れることができなかった。
この状況を扉越しに聞いていたモルフォーニャは、側近として何か自分にできることはないか…と思考を巡らせる中で、9話でギラにかけられた言葉「言葉にならない想いは体でぶつけるんだ!!」を思い出す。
それに背中を押されたモルフォーニャは、部屋のマスターキーを使ってこっそり入室。そっと人間大もっふんの後ろに回り込むと…
そのまま人間大もっふんで間接的にリタを抱きしめた。
モルフォーニャはリタが普段するようなもっふんの声真似をしながら話しかけ、リタの本音(先述した「自分は絶対中立の~頑張らなくちゃダメなんだ」)を引き出すことに成功する。
そのうえでモルフォーニャは「世界が滅ぶならば1回くらい周囲に助けを求めてもいい」と助言し、「もっふんはリッたんと一緒にいたい」と思いを伝えることができた。
かくしてゴッカン王・リタも他の王達と同様、連携を取ることに成功したのである。
続・繋ぐもっふん/もっふん誕生秘話(14話)
「“もっふん”って知ってるかい?」
14話にて、ジェラミーとリタによりもっふんがなぜ生まれたか明らかになった。
先述の通り、もっふんはアニメ「もっふんといっしょ」の主人公なのだが、このアニメは本編開始から15年前に「神の怒り」のせいで両親(=イシャバーナ国王夫妻)を亡き者とされたうえに幼くして女王に即位することとなったヒメノを支えるため、イシャバーナの国民が作り出したやさしさの結晶だったのである。
この話を聞く前、ジェラミーが「神の怒り」の犯人と考えていたヒメノは復讐の鬼と化し、ジェラミーへの裁判で真実を突き止めたリタの説得にも耳を傾けていなかったが、この話を聞いたことで考えを改め、和解を考えるようになる。
ヒメノを支えるために生み出されたもっふんは、いつしかリタや国民たちの支えにもなり、復讐に駆られたヒメノを繋ぎ止めたのだ。
余談
- 『キングオージャー』のオープニング映像には、途中に5人の王の二面性(例:ギラの「邪悪の王」と「あたふたする青年」など)を示唆するシーンが存在するのだが、そのシーンにおけるリタの「裏面」として登場したのは本人の代わりに台座を陣取るもっふんだった。
- 『キングオージャー』を放送しているテレビ朝日にもカタカナ表記で同名のマスコットキャラクターがいる。
- 演じる大塚氏はスーパー戦隊シリーズにおいては『激走戦隊カーレンジャー』のシグナルマン役以来、27年ぶりの出演となった。そしてその縁からか、スーパー戦隊オフィシャルTwitterアカウントに投稿されたキングオージャー第14話感想ツイートにて「解説者」という形でそのシグナルマン当人が登場した。
商品化
プレミアムバンダイより大・中・小とマスコットチャームが商品化され、2023年4月5日から予約受付が開始されている。2023年7月発送予定。
当然ながらサンプル画像には「転売、ダメ!!」の一言がしっかりと添えられている。
関連イラスト
関連タグ
もっふんといっしょ:永遠の覇権であり無二の大傑作。こちらの記事では王様戦隊キングオージャー内での扱いを記載。
もっふんといっしょ(アニメ):こちらの記事では配信で視聴できるショートアニメの内容について記載。
転売男(キングオージャー):罪深い男。
リョーナイト、マイッキー:いずれも9年前に登場した、主人公側のイマジナリーフレンド。
じゃがとん、ふわぱん!:5年前に登場したマスコット。クールで男勝りな戦隊ヒロインに溺愛される共通点がある。
プータン:戦隊ヒロインの所有物で「あった」ぬいぐるみで、ある意味もっふんのアンチテーゼ。
ケルヌンノス(Fate):白いモフモフからコレを連想した視聴者もいた模様。ただし、こちらはシリーズでも最凶の呪いの神と化して、実際はゴワゴワ。