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恐蟹綱の編集履歴

2023-06-09 17:00:31 バージョン

恐蟹綱

きょうかいこう

古生代に生息した原始的な節足動物のグループ。アノマロカリスなどのラディオドンタ類やオパビニアなどが属する。

概要

古生代、主に約5億年前のカンブリア紀に栄えた古生物のグループ。

アノマロカリスフルディアなどをはじめとするラディオドンタ類や、オパビニアパンブデルリオンケリグマケラなどが属する。


基本として2本の触手(前部付属肢)を先頭に持ち、体の両筋に沿って数多くのが並んでいる。ラディオドンタ類やオパビニアなどは突き出した複眼と櫛状のを持つ。


学名は「Dinocaridida」(ディノカリディダ)もしくは「Dinocarida」(ディノカリダ)。これは「恐ろしいカニ/エビ」(ギリシャ語 deinos 恐ろしい + caris カニ/エビ)の意味で、多くの種類が捕食者と思われることと甲殻類の腹部を彷彿とさせる触手の形に因んでいる。


解剖学的には汎節足動物のうち節足動物特有の性質と、それ以外の汎節足動物のグループ(葉足動物カギムシクマムシ)の原始的な特徴を兼ね備えている。盲腸・複眼・櫛状の鰓は節足動物に、単調な・柔軟な表皮はそれ以外の汎節足動物に似ている。


これにより、本群は葉足動物から他の節足動物に至るまでの系統から派生した原始的な節足動物で、節足動物の最初期の進化の様子を表したミッシングリンクだと考えられる。例えばパンブデルリオンなどは柔らかい脚を持つためもっと原始的で、ラディオドンタ類は頭部の外骨格関節に分かれた肢を持つことで最も節足動物的とされる。


汎節足動物

┣━有爪動物の系統

┃ ┣━アンテナカンソポディアなど(葉足動物

┃ ┗━有爪動物(カギムシ

┣━緩歩動物の系統

┃ ┣━?(葉足動物)

┃ ┗━緩歩動物(クマムシ

┗━節足動物の系統

  ┃

 盲腸

  ┣━メガディクティオンジェンシャノポディアなど(葉足動物)

 複眼

  ┗┳━パンブデルリオン

   ┣━ケリグマケラ

 櫛状の鰓

   ┗┳━オパビニア

 頭部の外骨格・関節

    ┗┳━ラディオドンタ類

 胴部の外骨格・複雑な脳

     ┗━他の節足動物(真節足動物)


主な種類

ラディオドンタ類

アノマロカリス澄江のプレデターバンザイJulyssic 9th : Ocean

放射状の、外骨格に覆われる頭部と関節に分かれた触手を持つ。


オパビニア類

オパビニア

5つの目を持ち、柔らかい触手が1本のに癒合し、対の部分が先端でハサミとなる。


その他

急襲ケリグマケラ

複眼は目立たなく、柔らかい触手は左右に広げて長い突起が生えている。


関連タグ

古生物 節足動物

ラディオドンタ類 オパビニア パンブデルリオン ケリグマケラ

葉足動物 メガディクティオン ジェンシャノポディア

カギムシ クマムシ

古生代 カンブリア紀 バージェス動物群 澄江動物群 シリウスパセット動物群

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