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FATALITYの編集履歴

2023-09-10 11:41:51 バージョン

FATALITY

ふぇいたりてぃ

FATALITY (フェイタリティ)とは、英語で「致死性」「(事故・災害での)死亡」を意味する単語。もしくは格闘ゲーム『モータルコンバット』のシステムである。

英語で『致死性』もしくは『(事故・災害での)死亡』を意味する単語。

本記事では『モータルコンバット』のシステムについて記述する。

概要

相手より先に規定数のラウンド(通常は2本)を先取すると、相手は倒れずに立ったままフラフラになる。

(ダウンするような技を喰らった場合、ダウンはするがわざわざ立ち上がる)

同時に、『FINISH HIM(相手が女性の場合は“HER”)!(訳:トドメを刺せ)のナレーションが入る。

この時に『トドメの一撃』として使用できる技がFATALITYである。

特殊なコマンドと間合いの調整が必要だが、成功すれば無残に相手は死ぬ


また、日本では『究極神拳』と和訳されたことがある。

その記事を併せて参照の事。

具体的に何をするのか?

相手の心臓をもぎ取ったり刃物で串刺しにしたり切り刻んだりが主なFATALITYの方法。

相手の首を脊椎ごと引っこ抜く』というのは聞いたことがある人も多いだろう。

だが、時にとても奇怪な方法で相手を殺害することがある。

奇怪な殺害方法の一例

※()内の略称はMKⅡ:モータルコンバットⅡ、MKⅢ:モータルコンバットⅢ、MKT:モータルコンバットトリロジー、MK4:モータルコンバット4、MKG:モータルコンバットゴールド、MKDA:モータルコンバットデッドリーアライアンス、MKD:モータルコンバットディセプション、MKSM:モータルコンバットショウリンモンクス、MKDC:モータルコンバット VS. DCユニバース、MK9:モータルコンバット9、MKX:モータルコンバットⅩ、MK11:モータルコンバット11を指す。

  • アッパーカットで相手の頭を吹っ飛ばすが、隠しコマンドにより飛ぶ首の数がなぜか増加する)(MKⅡ、MKT:ジョニー・ケイジ)
  • 巨大な龍に変身して相手をマミらせる(MKⅡ~MK4、MKSM、MK9:リュウ・カン、MKⅢではAnimality(動物に変身して止めを刺す技)として使用)
  • 脚が地面に固定されていない状態で胴体を持ち上げて腰から引きちぎる(MKⅡ、MK4、MK9:ジョニー・ケイジ)
  • キスしたらなぜか体が風船のように膨らみ破裂した(MKⅡ、MKDA、MKDC:キタナ)
  • 相手にワイヤーを打ち込み頭を膨らませて爆破する(MKⅢ:カバル)
  • 自ら巨大化したり、相手を縮小化するなどして踏み殺す(MKⅢ:ジャックス(自分が巨大化)、MK9:アーマック(相手を縮小化))
  • 刃物つき帽子で相手を首→胴体→脚の3回に分けて切断(相手の断末魔はその都度出る)(MK3~MKT:クン・ラオ)
  • 刃物で相手をバラバラに切り刻む(この時腕や脚が3本以上出ることもある)(MKⅢ:ジャックス)
  • 相手を振り回し遠心力で肉を吹き飛ばしバラバラにする(MKT:ジェイド)
  • 怖い顔を見せたら幽体離脱して幽霊が走って逃げた(MKⅢ:カバル)
  • 自爆したけど相手は死んだからいいよね(MKⅢ・MKG:サイラックス)
  • 爆弾が多すぎて地球も一緒に爆破しちゃったけど相手は死んだからいいよね(MKⅢ:スモーク、MKG:サイラックス)
  • 相手に電撃を流して爆破したらなぜか跳ね返り自分も爆死(MKD:ライデン)
  • 背中から脊椎を引っ張り出そうとしたら全身の骨が全部抜けた(MKDA:サブゼロ)
  • を引火させてそれで相手を焼き殺す(MKD:ボー・ライ・チョー)
  • 殴った相手が時間差で破裂した。どう見ても北斗神拳です。本当にありがとうございました(MKD:リ・メイ)
  • わら人形にごっすんごっすん五寸釘→相手の体も同じようになる。(MKD:アシュラ)
  • 相手の頭部を平手でくぱぁさせた上にアカデミー賞もどきなトロフィーをぶっ差し込む(MK9:ジョニー・ケイジ)
  • 「BANG!」と書かれた旗が出るおもちゃの銃でおどけて見せた直後本物の銃で相手の頭を吹っ飛ばす(MKDC:ジョーカー、MK9:シャン・ツン)
  • 相棒の影を呼び出した後、相手の足を影とそれぞれ片方ずつ持ってそのまま綱引きの要領で豪快に股裂きする。(MK9:ヌーブ・サイボット)
  • 相手を振り回して地面に叩き付けるとその後は引きずるだけで体の各部がちぎれる(MKX:ジェイソン・ボーヒーズ)
  • ちぎった相手の生首を首の断面からねじ込み腹から発射(MKX:アーマック)
  • 殺した相手との自撮りツーショットFacebookらしきサイトに投稿炎上不可避。(MKX:キャシー・ケイジ)
  • 大量のお酒を相手に飲ませたらお酒と一緒に内臓まで吐き出した(MKX:ボー・ライ・チョー)
  • 上空にヘリコプターを旋回させ、相手を上空まで蹴り上げ、ヘリコプターの羽に巻き込ませるまで撃ち込む。(MK11:ソニア)
  • 走りながら二丁拳銃で相手の腹部に数発撃ち込んで股間を蹴り上げる。すると肉体がパックリ割れて頭蓋骨と背骨が綺麗に飛び出す。(MK11:キャシー・ケイジ)
  • 相手の右腕を引き千切り、その腕で首を真上に吹っ飛ばす。そのままベースボールが始まり、(あの世へ)サヨナラ葬ラン。(MK11:ジャックス)
  • 相手の上半身を引きちぎり腹話術の人形に。クオリティの低い腹話術をして『4』の自身のエンディングの如くトマトを投げつけられる。(MK11:ジョニー・ケイジ)
  • 映画の撮影中みたいなシチュエーション要素が入り、アッパーカットで相手の頭を吹っ飛ばそうとするが、NGシーンを繰り返す。(MK11:ジョニー・ケイジ)
    • その際のやりとりの中にはピー音が入るものも(2回目のNG)。19回撮り直した末、相手の頭部がもげた。ちなみに最初のアッパーの地点で相手は既に死んでいる。
    • その後イラついたのか、カメラ(プレイヤーのディスプレイ)に向かって首をブン投げてくる。その時のジョニーをよく見ると中指を立てている

このような技も見受けられるが、最近のシリーズでは排除され気味であり、代わりに『いくらなんでもやりすぎ』な殺害方法が増えてきていた(特に『X』)。

相手の死体に攻撃したり、ちぎった相手の首を使って攻撃したり……

しかし『11』では一転して、各キャラの個性を最大限に生かしたバラエティー豊かなFATALITYが揃っている。


またFATALITYであるにも拘らず、手足をちぎるだけ相手の頭を3度たたいて地面に胸から下を埋めるだけ、つまり相手はどう考えても死んでいないという例もある(ちなみに後者のFATALITYの使い手は4本腕)。

種類

FATALITYには複数の種類がある。

フェイタリティ(Fatality)

文字通り相手にトドメを刺す。

凍らせて粉砕したり、連続攻撃で人体を破壊したり、果ては爆弾で地球ごと木っ端微塵にするといった技も。

一部キャラは後述のフレンドシップと見せかけてフェイタリティをかますヤツもいるけど。

作品毎に既存キャラのFATALITYは新しいものになるので、基本的にその作品限りである。


ステージフェイタリティ(Stage Fatality)

相手を場外に落とし、剣山やマグマなどのステージ特有の地形を利用して殺害する。

ピット(Pit)とも呼ばれる。


作品によってはトドメではなくただのリングアウト扱いとされている。ミンチになったり首がすっ飛んだりとどう考えても致命打になるようなものばかりだが、マッチポイントでなければ次のラウンドにて何事も無かったかのように復活する。


フレンドシップ(Friendship)

贈り物をしたり、一緒に踊る等、相手を殺害せず友好を示すユニークなコマンド。中には対戦相手を驚かせて楽しむコメディも。(例:フラフラな相手がビックリ箱を開けられて我に返り驚いて逃げる)


キャラ毎に様々なバリエーションが多く、戦士達の意外な一面を見る事もできる。殺伐としたモータルコンバットの世界観において逆にインパクトを与えた。わざわざこれの為に用意されたモーションやグラフィックがある。


アナウンスも「Friendship …Friendship!?」と戸惑ったり内容によってはアナウンスまでも笑ったりする。


MK11でのAftermathアップデートでまさかの復活。相手そっちのけで料理やパーティー芸を披露したりで実に楽しそう。ちなみにミレーナはMK11には当初登場せずキタナのフレンドシップの演出のみだったけど、後に追加キャラクターとして登場と言う経緯を持つ。


ベイバリティ(Babality)

相手を赤ん坊に変え、屈辱を与える。

……と、いうかフレンドシップ同様に殺害しない為赤ん坊と化したキャラを見るという楽しみもある。


また、MK9でまさかの復活を遂げた際には、そのキャラ固有の可愛らしいアクションを拝む事ができるようになった。

ゲストキャラのクレイトスも例外ではない。


アニマリティ(Animality)

動物に変身し、本能のままに相手を屠り、貪って殺す。

ただし3ラウンド目で『マーシー(Mercy)』を使って相手を回復させた状態でのみ使用できる。


ブルタリティ(Brutality)

FATALITYの発展型。

怒涛の連続攻撃を繰り出し、相手が粉々になるまでパンチやキックの嵐を浴びせる。

君がッ 砕けるまで 殴るのをやめないッ!


MKX以降は一部の特殊攻撃でトドメを刺し、尚且つその時に特定のコマンド(ボタン長押しなど)を入力しているとFATALITYじみたトドメを繰り出すシステムになった。MKXはそうでもなかったが、MK11では過去作のFATALITYを流よ……現代版にアレンジしたものが多い(特にジョニーやキタナなどの古参キャラ)。


ハラキリ(HARA-KIRI)

厳密にはFATALITYではなく、敗者側のみ使用可能。

相手の強さに敬意を表し、トドメを刺される前に自害する。

名前に反して本当に切腹しているキャラはほとんどおらず、せいぜいケンシくらいしか正当なハラキリを披露していない(事実、ケンシのHARA-KIRIの名称はSEPPUKU)。

というよりほとんどがハラキリならぬクビキリである。


クリエイト・フェイタリティ(Kreate a Fatality)

FATALITYの発展型。

手動で操作を行うことで自由に連続技を繰り出し、創意工夫を凝らして相手を惨殺する。

……だが、どの技も同じようなものになるためキャラの個性が薄くなり、盛り上がりに欠ける要因となってしまった。


ヒロイック・ブルタリティ(Heroic Brutality)

『モータルコンバットvsDCユニバース』にて、スーパーマンバットマングリーンランタン等のヒーローキャラが使用。

決め技を撃ち込むが相手を殺害はせず、せいぜい気絶や戦意喪失に留めるものである。

なお、同作でもモータルコンバットのキャラやDCの悪役キャラは容赦なく相手をFATALITYする。


……マーヴルカプコンとのクロスオーバーで成功したのを受けてDCコミック側がモータルコンバットの面々と組もうとしたのが間違い。DCコミック側に考慮した結果としてフェイタリティの内容は本家モータルコンバットよりもヌルく抑えざるを得なくなり、五体満足だったり解体の過程が無くて一瞬で骨になったり…と、普通に「スマートな殺し」に落ち着いてしまい従来のユーザーからは「物足りない」と大顰蹙を買う事となった。

モータルコンバットのキャラクターが他に出張する分には喜ばれているんだが……。


クイタリティ(Quitality)

MKXとMK11にて、ネット対戦中に通信を切ると使用キャラの首が吹っ飛ばさたり、どこからともなく降ってきた槍に貫かれたりする。

システム自体はディセプションのハラキリに近いが、傍から見るとルール違反者に対する処刑である。

モータルコンバットは切断厨には容赦しない。


ファクション・キル(Faction Kill)

モータルコンバットXにて、特定のゲームモード『Faction War』において自分が所属しているグループ特有のFATALITY。

例えば燐塊に所属していれば無数の手裏剣が相手目掛けて飛んでくるし、スペシャルフォースの場合はスナイパーが狙撃してくれる。

発動の際にキャラが「殺せ!」と命令する。

影響

このようなグロテスクな演出が受けたのか、海外ではモータルコンバット以外の格ゲーでも、このようなFATALITYを採用している作品は多い。

国内作品ではサムライスピリッツ零スペシャルの絶命奥義が有名。

徹底的なグロさを追及するものもあれば、意味不明のシュールなFATALITYもある。

影響を受けた作品一覧


……他にも『BLOOD STORM』『TIME KILLERS』『RISE OF THE ROBOTS2』などの、マイナーな格闘ゲームにも採用されている。

また、正規稼働はされなかったもののデータイースト(正確にはピンボール作品を手掛ける子会社、データイースト・ピンボールが開発している)の『タトゥーアサシン』では「(全キャラ合計で)2196種のフェイタリティが用意されている」という文言をデモ画面で見ることが出来る。これだけだと一見凄そうに見えるが、実際は内容被りがほとんど。相手を変化させるモノで嵩まししていて実際はキャラクター一人につき21種類。盛りすぎである。ちなみにBTTFシリーズのシナリオに関わったボブ・ゲイルがシナリオとプロデュースを担当しており、その繋がりなのかデロリアンにそっくりな車で相手を轢き殺すフェイタリティもある。

余談

・シリーズ製作の中心人物であるエド・ブーンが1995年秋頃に受けたインタビューによれば、Fatalityのモチーフとなったのは、1987年にイギリスのPalace SoftwareがCommodore 64/Amiga/AtariST/IBM-PC/Apple IIなどの機種で発売した、1対1の武器格闘ゲーム『Barbarian : The Ultimate Warrior』に「格闘中に断首する要素」があり、そこから着想を得たと述べている。


・更に「元々はボスであるシャン・ツンが剣を駆使して戦い、勝利したプレイヤーが彼の剣で首を刎ねるというコンセプトだったが、『このトドメをさす方法を他のキャラクターにも使えないだろうか?』というところから生まれたのがFatalityという要素だ」と述べている。

関連タグ

モータルコンバット 究極神拳

R-18G 殺害 処刑 トドメ オーバーキル

ニンジャスレイヤー:主人公フジキド・ケンジの敵ニンジャ殺害法の殆どがモロFATALITY(脊髄ぶっこ抜きや縦割り真っ二つなど)。

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