しおづけ(ポケモン)
しおづけ
データ
概要
第9世代から存在する技。
身体から大量の塩を噴き出して相手に浴びせ、塩漬けにして苦しめる。彼ら特有の力により、浴びせた塩は即岩塩のクリスタルに結合し、相手の身体に纏わりつく。
地味ながらうちおとす、アクセルロックに続く貴重な基本命中率100%の岩物理技である。
これ自体の威力は弱いが、相手を「しおづけ状態」にする唯一無二の追加効果がある。
「しおづけ」にされたポケモンは、ターン毎にHPが最大値の1/8ずつ削られていく。たとえジオヅムらが倒れても、交代しない限りは永続的に効果が続くと、これだけでもかなり優秀。
加えて何とみずタイプかはがねタイプはスリップダメージが倍増する(1/4ずつ削られていく)特徴があり、急いで交代しなければ恐ろしい勢いでHPが減っていく。
前者は浸透圧の関係でナメクジの如く水分を奪われ、後者は塩分で錆を促されてしまうのだろう。
ちなみに複合タイプによって更にダメージが倍化する事は無い。そのため、エンペルトが喰らってHPがいきなり半分消し飛ぶ事はない(1/4ダメージなのでさすがに痛いが)。この辺りは後述。
ストーリーでもヌシポケモンであるミミズズやテツノワダチ、ヘイラッシャなどには特に効果的。上から倒されるという心配も特性のがんじょうで防ぐことでレベル差を覆す事も可能。
なお、このスリップダメージ付与は追加効果扱いであるため、持ち物の「おんみつマント」や特性の「りんぷん」には無効化されてしまう点に注意。もっとも、「りんぷん」持ちは虫タイプばかりなため普通に岩技として倒せるのだが。
一方で自身を対象とする変化技を全てシャットアウトしてしまうサーフゴーは問題なくスリップダメージを付与できる。
また、みがわりを貼られる前でしおづけ状態にすればみがわりを置かれてもダメージを継続的に与えられるが、しおづけ状態にする前ではみがわりに注意したい。素の威力が低めなためみがわりの破壊が難しく、場合によってはこちらが起点にされかねない。
なお特性「マジックガード」でも無効化される。発売当時は所有ポケモンが誰も内定していなかったが、「碧の仮面」にてピクシーが内定したため確認された。
エンペルトにしおづけを撃つと
ポケモンSVでは当初エンペルトが参戦していなかったためみず・はがね複合のポケモンがこの技を受けた際のダメージ量を知ることはできなかったが、DLCでポッチャマの内定が確定した為、エンペルトの登場も確実になった。
仮に通常のタイプ相性と同じように効果が重複した場合、脅威の1/2ダメージになる。
技自体のダメージにより2n+1調整も意味がないため、次のターンに手を打たなければ萎びて錆びた塩漬けのペンギンと化してしまうだろう。
そして配信直後。とあるユーザーの検証動画により、結果は「効果は重複せず、1/4ダメージになる」というものだった。
いずれにせよ、エンペルト側から見ると相性上は有利だが、キョジオーンはゴーストにテラスタルすることが多いため相性を覆されやすい。
一応C特化こだわりメガネみずテラスタルハイドロポンプでH252キョジオーンを高乱数1にできるが(そこまで盛ってやっと乱数なキョジオーンの特殊耐久もおかしいが)
塩は塩でも「しおみず」という以前からある技の方には、みずタイプ・はがねタイプを苦しめる効果はない。ポケモン界の塩がみずタイプ・はがねタイプに効くわけではなく、みずタイプ・はがねタイプに効く特殊な塩でも使っているのだろうか。
コジオ一族は単いわタイプでみず・はがねには弱いため、同タイプのウソッキー同様に生存戦略の一環としてみず・はがねに効く技を習得した可能性はある。
植物も塩害に弱い種が多いが、意外にもくさタイプに対するスリップダメージは普通。マングローブ等の塩生植物もいるからだろうか。
塩害繋がりでじめんタイプに使ってもやはりスリップダメージは増えない。
後、ナメクジの仲間っぽいポケモンに使ってもスリップダメージは普通。例えばヌメラ一族やマグカルゴ、『SV』に居ないがアギルダーとか。
ただヒスイヌメルゴンははがねタイプ、トリトドンはみずタイプ持ちなのでダメージ倍増。アギルダーとマグカルゴはスリップダメージはともかく技そのものが抜群で入る。『弱点になりえるナメクジもいるしそうでないナメクジもいる』ということか。
上記の話も関連するが、塩に漬けるという一見柔らかい敵に対して刺さりそうな技でありながら実際はむしろ各種はがねタイプやドヒドイデ、ルンパッパ、SVに居ないポケモンで言うとドククラゲ、ブルンゲル、ナットレイと対戦界隈で「しぶといポケモン」という評判の相手に対してぶっ刺さっているのは面白い点と言える。
アニメでは
アニメでも遂にキョジオーンが登場したのだが、その描写がどこかのゲスの殺人カビと同じように徐々に塩に蝕まれていくという明らかに子供向けアニメでしてはいけない描写になっている。