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概要

戸塚慶文の漫画『アンデッドアンラック』に登場する《対未確認現象統制組織》否定者のみで構成された円卓のメンバーで、円卓の席はⅤ。

Ⅲ席のビリーと行動を共にすることが多い。

普段は宙に浮いた球体型の発明品(スーツ)の中に居るため、顔はおろか身体的特徴が一切不明。言動や趣味から女子であることが窺える。

不思議球体の乙女

通常は球体型の特殊スーツに搭乗(?)している組織(ユニオン)否定者。先ず初対面-本作の初読者とか-からは「ひ…人?」「なんだかデッカイ球が浮いてる」といった不可思議な存在感を触発されるだろう。

この黒球体〝球(スフィア)〟は、タチアナの否定能力を補助する発明品で、側面から多種多様な義肢や武器が展開して彼女の日常・戦闘を補佐する。いわゆる機械の体であるが、漫画的表現で正面(モノアイ)に表情が付くなど内情は意外と分かり易く、中に居る乙女の触覚(ガーリー)が感じられる。

更に黒球体の機械・発明品については【タチアナの球(スフィア)】を参照。

タチアナの初登場は、主人公たち・アンディ風子が円卓に召喚された場面。2人が現れたのは、タチアナが慕う女性・ジーナ激闘の末に倒したからだった。

敬愛する仲間を殺害された恨みから不死(アンディ)を攻撃するタチアナだったが、組織(ユニオン)の女ボス・ジュイスによる仲裁で相方・ビリーを殺しかけたため、慌てて私闘を撤回する。これらの様子から組織の中でも仲間想いな人物、それが高じて仇に喧嘩を申し込んだり戦闘時に周りが見えなくなるなど、血の気が多いような一面も目立つ。

仕切り直した仇との喧嘩にて、一触即発にも発展した緊急事態で風子が告げた真実「私がジーナを殺した」と真意「彼女の分まで生きる意思」「友達になろう」に触れ、落ち着きを取り戻し不器用ながら素の優しい性格へ戻るタチアナ。そして喧嘩後の交流にて、彼女の私室-屋内でも大柄な黒球体姿なため出入口や室内は大きい-には、可愛い雑貨やぬいぐるみがあるといった様相から、タチアナは世間一般に近い感性を持った幼い少女であると分かる。

そんな女子部屋にて、今の貴女と仲良くしたいと、女の子同士の触感として風子たちと和解するタチアナ。

徐々に始めての女友達・風子と距離を縮めており、新入りでもある彼女が寝込んだ際には、お見舞いに持参したコッペパンパンダ-タチアナの特にお気に入り-を枕元に置いてあげた。その様子から、風子との仲の良さを物語っている。

このように当初の触れ難かったタチアナが心を開いていく、乙女たちの交流も本編で描かれる。

因みに組織の銃使い・ビリーに対する想いはかなり強いようで、彼に対し「いつ何があっても私が目になる」と宣言する程。この思い入れは、大人(おじさん)の朗らかさだけでなく、ビリーと邂逅した過去にも起因している。

そしてタチアナの本格的な活躍・動向が明らかとなる一幕。

(原作漫画3巻からの)ある任務にて、突如出現した敵対勢力との抗争で、仲間が、初めての女友達が危機に瀕してる戦局。

組織に属する女の子・タチアナは、対等に心からの触れ合いをしてくれる貴女のために、真の力を任意解放する。

乙女の素顔

許さない

私の大事な人を傷つける奴は

私が全員ぶっ潰す!!

待ってて風子!

今助ける!!

自分のためではない他者のために、それまで抑えていた業(ちから)を解放するタチアナ。

その雄姿から、先刻まで包まれていた黒球体から現れたのは、鎧袖一触(がいしゅういっしょく:相手を苦もなく打ち負かす勢い)の意気込みに溢れたロシア人美少女であった。

プロフィール

誕生日10月27日(📅)
年齢言わない どーせ子供扱いされるんだもの
身長球の時はだいたい2m30位よ 私自身は…トップよりは大っきいわよ!多分…
体重言わない レディにそういうの聞く?
趣味ビリー様とのお菓子作りとぬいぐるみ集め
特技ビリー様のサポート 脳波コントロール
好物ビリー様が作ったケーキバー 一番好きな味はマンゴーケーキ味 あとお寿司(比較的食べやすくて美味しいから)
能力不可触 -UNTOUCHABLE-
CV釘宮理恵

📅出典:2023年8月~9月 アンデラ記念月間【否定者たちの誕生日発表】&アイコン配布 - 公式Ⅹ(前代・Twitter)

容姿(真)

センシティブな作品

色白太眉碧眼の少女。後述の否定能力から髪は伸ばしっぱなしで常に全裸である。毛先がピンクがかった金髪を長く伸ばしている。そのうち一束は頭頂部から跳ね上がっている

センシティブな作品

因みに局部は、体長よりも長く伸びた髪の毛で隠れるよう描写される。

(原作漫画4巻の)タチアナの姿が明かされた初描写では、超長髪能力名解禁時のフォントによって局部は隠され、アンディと海苔仲間になる不名誉は避けられた。多分アニメじゃ謎の光によってガードされると思われるが?。

人物(真)

上下の記述でも触れるように、本来は心優しいロシア人の少女。彼女の心入れは上記で述べたように、仇討ちとして喧嘩をする様から仲間想いの強い裏返しであると視て取れよう。

だが日常生活でも不便極まる否定者(ひていしゃ:世界の理を否定する業の器になった者)となった事や、その時の悲劇による心の傷に触るなどから、触れたくても触れらないもどかしい所感も長年抱いていた。

そんなある日、否定者となった今の自分と心の触れ合いで近づいてくれる女友達・風子と出会い、タチアナの世界は少しずつ年相応の女の子な感触を広げていく。それまではビリーニコジュイス以外の人物をなるべく遠ざけるようにしていたが、風子と友情を結んでからはムイミコとも交友関係を築くようになった。

組織本部における私室で可愛い物々で溢れていた事から分かるように、女の子らしい趣味・趣向があるタチアナ。ケーキが大好物だったり少女漫画を嗜んだりといった愛好からも、風子たちとちょっとずつ交流を深められているようだ。

公式小説第1巻では、タチアナを主軸にした交流が綴られており、主人公たちと出会うまで他者と触れる交流催事(イベント)に憧れていたり、それが先走りすぎて周囲をかき回すといった微笑ましい一幕が描かれる・・・ある裏任務と共に。

能力

「これ以上 私の大事な人に…」

「指一本だって 触れさせない!!」

UNTOUCHABLE-不可触-

自己対象 強制発動型

自己の「接触」を否定する能力。

ニコが命名した事象・UTエリア(アンタッチャブル‐)が常時展開され、自身へのあらゆる物質の接触を否定する。正確には自身の髪と外皮に接触できる物体全てが対象であり、常時数mの球状に発動している。

生身で外部への干渉が出来ないが、例外として口を開けた際はそこからUTエリアに穴が空くため、食事呼吸は可能である。

ニコの解析により『解放されれば町一つ消し飛ぶ』程の力を持つ否定能力。そしてUTエリア自体は年々広域化しているらしく、これを抑制する発明品〝球(スフィア)〟に入ることで、タチアナは任意である程度の制御が可能となった。つまり普段の黒球体にある本当の役割は、否定能力「UNTOUCHABLE-不可触-」を抑える拘束具である。

専用アーマー〝球(スフィア)〟によるUTエリア制御の解除は通常「UTエリア任意解放」によって行うが、タチアナの感情が極端に不安定になると「UTエリア強制解放」によってUTエリアを強制展開してしまう危険性がある。

どちらの場合も普段アーマーでUTエリアを抑え込んでいる分の反動が凄まじい破壊力を生み出し、解放時には街一つ圧し潰れる程の災害となる。

さらに装甲をパージした状態「UTエリア瞬間解放」を行う事が可能。UTエリアを一時的に拡大させ、その勢いで外の対象を弾き飛ばす発射台としての使い方もできる。同時に相手の攻撃も吹き飛ばす攻防一体の技となり得る。

また黒球体での戦闘について【タチアナの球(スフィア)】も参照。

弱点として呼吸の際に開けた口から毒ガスが入る恐れがある。またジーナバリアと同じくは通す可能性が高い。

過去

「この体じゃ生きててもいい事なんてない オシャレもできないしぬいぐるみも持てないし」

「大好きなケーキも食べられない••• 何より••• 早くパパとママのとこに行ってごめんなさいしたいの••••」

タチアナは能力の特性上髪を切る事が出来ず服を着ることも出来ない

なお、入浴や体を洗うことも当然不可能だが、、老廃物もエリア外に弾き飛ばされるため不潔ではないのが救い。

タチアナはロシアの一般家庭で生まれ、5歳の誕生日会を行っている最中に能力が発現(移行)し、家ごと両親を圧殺してしまう警察から逃れていた最中マフィアに捕まり、闇競売の会場に出品された不条理でビリーに保護される。

今の彼女はチューブを通した液体食しか食べられず、文字通り救いの手すら伸ばすことも出来ず、絶望と自責の念から殺してほしいと懇願するが、ビリーから受けたのは銃弾ではなくあの日食べられなかったいちごのケーキ(ロングバーver)だった。

ビリーに助けられ、ニコに助けられ、組織に加入したタチアナは自分の力の使い方を教わる。いつか大切な人を、すべてが終わって触れ合いたい友達を守る為に使うのだと…

備考・余談

名前の「Татьяна(タチアナ)」は能力名「UNTOUCHABLE」を捩った言葉演出であるが、ロシア語圏の女性名としては普遍的なもの。愛称の「ターニャ」であれば日本でも聞きなじみがあるだろう。

ミニキャラ扉絵「あんでっどあんらっく」のハロウィンを題材にした回で、タチアナは赤ずきん風子が手にするカボチャのカゴに入る程の小さい妖精姿で登場している。本編では、否定能力「UNTOUCHABLE-不可触-」で宙に浮いた状態である彼女も、さながら妖精っぽさがある様相から最適な配役に感じられる。

原作漫画5巻に収録の番外編、海賊パロになった主要人物たち。タチアナは「タチアナガイモン(タチモン)」として登場。創作基(モチーフ)になった元海賊の人物像『何年も宝箱から抜け出せない無人島生活』と照らし合わせるば、宝箱に入った少女の素性(なかみ)は中々な事に抵触しそうな臭いがする。

pixivでは

タチアナだけならば他作品に登場するキャラも指す。

そのためpixivにイラストを投稿・タグ付けするならば、本記事のタチアナ(アンデラ)を使用したり、関連タグとしてアンデッドアンラックアンデラなど合わせて適用(タギング)することが絞り込み検索を助ける。

センシティブな作品

上記の通り、素の姿を描くタチアナでは作品投稿サイト「pixiv」の閲覧制限(センシティブ)に抵触しやすいため、多くの創作を視るならばログインする必要がある。

投稿作品には、否定者になってしまったタチアナが叶えたい当たり前の日常、お洒落な服を着て自分の手で触れ合う理想を描いた創作もある。

編集者:ka2
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