ビリー=アルフレッド
びりーあるふれっど
概要
戸塚慶文の漫画『アンデッドアンラック』に登場する《対未確認現象統制組織》の否定者(ひていしゃ:世界の理を否定する業の器になった者)のみで構成された円卓メンバーの1人。円卓での席はⅢ。
プロフィール
誕生日 | 11月23日(📅) |
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年齢 | 30代半ば |
体重 | 体重計が視えなかったのでわからない |
趣味 | 銃集め お菓子作り |
特技 | 早撃ち タチアナにはりつく |
好物 | コーヒー マンゴー(味や食感が苦手だったが数年前に好きになった) |
能力 | UNBELIEVABLE-不可信- |
CV | 小山力也 |
📅出典:2023年8月~9月 アンデラ記念月間【否定者たちの誕生日発表】&アイコン配布 - 公式Ⅹ(前代・Twitter)
容姿
サングラスをかけ無精髭を生やした中年男性。左右の腰に拳銃ホルスターを付け2丁のリボルバーを装備、拍車が付いた靴を履くなど、いわばスーツを着たカウボーイといった出で立ちである。組織構成員の共通装備は、ネクタイを緩く締める、シャツのボタンを上まで綴じない、肩にスーツの上着を掛けっぱなしにするなど、一見だらしない着こなし方をする。組織の証(エンブレム)はシャツの右襟へ付属している。
タチアナとコンビを組んでからは付けなくなった。これは下記で触れる視覚障害の補助としていた代物。なお拍車本来の用途は乗馬における扶助であり、慣用句「拍車をかける」の由来になってる道具。
人物
🍰お茶目なおじさま
アンディと風子が「円卓の間」に召喚された時、ジーナを殺害された恨みからタチアナがアンディを攻撃した際に「メンバー内でのケンカは厳禁だぞ」と冷静に諫めるなど見た目相応の大人な人物。
…なのだがどこか締まらない言動が度々見られる
- ジュイスによってタチアナのビーム兵器が自分を狙っている状況が分からず「ん?」「なんか熱いな」と惚けた発言
- ↑その直後タチアナが「ビリー様を殺したくない!」と必死に懇願しているのに対し「え ボク死ぬの?」という緊張感の無さ(ついでに1人称が「ボク」と判明、アニメ版では平静な態度で玄人な口調)
- タチアナの部屋で黒球体〝球(スフィア)〟の中にいる彼女へ食事を運んでいるが、その様子は長い棒の先端に寿司を乗せて入れるという大変シュールな光景
- ヴィクトールとの戦闘で乱戦な状況、他のメンバーが応戦している中で「タチアナ助けて!」と叫びながら逃げ惑っている
- ↑その後、タチアナの機械腕に雑に握られている
- ヴィクトールを止めるため風子が半裸で抱き着き他のメンバーが困惑している中「?何?」とやっぱり状況がわかっていない
- スイーツが好きで、わざわざケーキの味監修をしている
などなどハードボイルドな見た目に反しお茶目な姿が随所で見られ、読者からは「かっこいい」よりも「かわいい」「あざとい」といった感想を抱かれやすい小父さん。
ビリー含む作中人物たちの回想にて、組織の仲間たちと仲睦まじい様子も散見される。
緩い人柄もあってか彼が居眠りしてる間に仲間から悪戯されてしまう事もあり、組織の少女はコッソリとおじ様の真似をしたくて拳銃を拝借(戦闘者の集団でもあるとはいえ危険行為であり、組織の女ボスからめちゃくちゃ怒られた、特にビリーの方が)されたり、少年少女から無精ひげを勝手に剃られたりした微笑ましい事があった。また幼子を抱っこしてたら無邪気に髭を引っこ抜かれたりもした。これらは老若男女から警戒なく触れ合える柔和な人物像である信用の証左であろう。
特にタチアナからは過去の出来事もあって慕われており、お互いに相手の不自由な部分を補い、世話をする関係と窺える。
上記で触れた諌める対話や、9話の扉絵でタチアナが後ろから彼の服を整えている姿などからも、多大な信頼がされていると分かる。
また彼女の好物でもあるスイーツにも精通している意外な一面も大きく、いわゆる料理男子な所から手作り菓子を振る舞える。更に今のタチアナが食べ易いケーキロングバーを提供できる貢献もワンポイント。
公式小説第1巻では、タチアナを主軸とする日常回で彼女の理解者として度々の助言、得意なお菓子作りで催事に貢献、これらの合間で彼の慈愛が垣間見れる様相などが綴られている。
🕶百戦錬磨の実力者
上下の記述で触れる人物背景から信じられない事に、ビリーは傭兵歴があって隊長を務めた手練れでもある。
銃撃を得意としており、得物はリボルバー。発砲音のみで銃の種類を特定できる程に拳銃へ精通している。知識だけでなく、巧みな銃裁きが出来るほど扱いにも熟達。
2020年現在は組織のⅢ席を冠してる事実からも、普段は飄々とした姿に隠れた手腕が察せられよう。
🦯障害について
作中の言動、タチアナのビーム攻撃や風子の大胆な行動を分かってない風の様子、これらの描写は「目が視えていないのでは?」という考察材料となっていた。
実際に(原作漫画4巻の)26話、タチアナの回想にて視えていないことを本人が明言しており、盲目であることが明らかになった。
確認できる限りでは組織に所属前、傭兵時代から盲人でありながら戦場をくぐり抜けていた模様。これは鋭敏になった聴覚により周囲の状況を確信できるゆえであり、これだけでは判断できない情報(例:熱の発生源は分かるが、熱攻撃で狙われている状況・服装の外観)は不理解となる障がい者。
また公式𝕏️(前代・Twitter)のおまけ漫画では、タチアナの発言によると視覚障害で捉えづらい水場が苦手らしい。
ビリー含む作中人物たちの断片的な回想から、組織に入りたての頃は白杖を使っており、後にニコ監修で拍車付きの靴を履く生活変化があったようだ。
この拍車は、音で周囲を「視る」の技能に長けていたビリーを補助する代物で、より反響音を察知しやすくする効果があった。そしてタチアナが加入後は、彼女の黒球体〝球(スフィア)〟と連携も併せて、聴力を駆使した高いレベルの戦闘技術へ昇華している。
アニメ版では、原作でビリーの人物背景が判明している時点もあってか、告知段階から「盲目の男性」と紹介されている。
此処までをまとめると、常人には多大な障害(ハンデ)をものともせず、銃の達人(スペシャリスト)である卓越者で、人としては天然気味にも思える慈しさを併せ持つおじさん。
そう、誰でも公平(フェア)に触れ合える、とても心優しい男なのである。
能力
自己対象 強制発動型?
銃限定で必中効果を付与する能力。正確には銃撃の対象に当たるわけがない的外れな方向へ撃つと、跳弾などの経緯で確実に的中する。当然と信じられている事象を否定し、信じがたい程奇跡的な結果を実現する能力とも言える。(銃弾をあり得ない方向に散弾させることで対象が当たらないと思ったことを否定し銃弾が当たるという構図が成立する)
このことを教えられているのは組織の中でもタチアナのみであり、彼女はこの特性を理解したうえで防御壁を展開して不可信の銃弾の為の布石にするという連携技を行う。
ビリーの経歴を整合すれば、仲間内で能力「UNBELIEVABLE-不可信-」の詳細を教えたのはタチアナであり、組織(ユニオン)やボスには大要「銃撃に関する否定能力」を報告していたと推察される。
過去
ビリー=アルフレッドは雇われの傭兵集団「水平の秤隊(ホライゾンバランス)」で隊長を務めていた。当時から盲目であるも、そんな障害(ハンデ)なんて無かったと思えるほどに拳銃の名手、統率も含め戦場をくぐり抜ける手腕を発揮していた。
ある紛争地にて、戦争勝利と超古代兵器の発見という任務を遂行中に、数々の不可思議な現象が発生したことから難戦を極めた。その最中に、ビリー自身にも不可解な現象が発現した。後に知る否定能力の発現(移行)であった。
戦後、ビリーは家族の元へ帰還すると更なる不幸へ遭う。
最愛の妻子が事故で帰らぬ人となっていたのである。彼女たちが眠る墓石の前に力なく座るビリー。信じたくない現実に打ち拉がれている風で、雨に打たれながらヤケ酒を煽っていたと察せられる。
この悲劇は、予測不能な事態で長引いてしまった戦果による不運と示唆されている。
人を救うという単純だが多大な覚悟がいる信念で戦ってきたビリー=アルフレッド。
そんな1人の傭兵が、不公平な世界だと悲観に暮れている所へ現れた組織(ユニオン)の女ボス・ジュイスから勧誘を受け、ビリーは世界へ立ち向かう仲間に加入したのだった。
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