概要
2001年1月から6月にかけてTBS系列局(ただしテレビ山口除く)にて放送された。また、放送時期はややずれるが秋田テレビ(フジテレビ系列局)でも放送されている。
話数は計26話。なお、よく勘違いされるが、「半年で打ち切りになった」というのは誤りであり、実際は、「前作が製作者サイドの想像を超えて人気を得た為に当初の予定だった1年を延長しガーディアンフォース編で1クール延長、秋スタートの『ウルトラマンコスモス』までの間に残りの3クールを放送する」というのが当初の予定だった。しかし『コスモス』が円谷英二生誕100周年を記念し、7月に放送開始を前倒しになった結果短縮され放送期間が半年になったのが真相である。
制作は前作と同じくXEBEC。
ネット上でよく見られる略称は「スラゼロ」である。
ゾイドシリーズのアニメ作品二作目である本作では、前作から一転しゾイドによる対戦競技をメインに据えたストーリーが展開されている。
また、基本的にシリアスだった前作に比べてコメディ色が強く、終盤まで明るく前向きなストーリー展開が特徴。また、前作では希薄だった「主人公とライガーの友情」を前面に押し出している。
「生物としてのゾイド」や「主人公とライガーの関係」に関しても前作よりも細かく描かれており、とくにゾイドの動きや重量感などのCG技術に関しては「もはやオーバーテクノロジーやロストテクノロジーである」や「現代のオーパーツ」と言われるレベルにまでなっている。実際、現在では人事の問題などもあって再現不可能なロストテクノロジーらしい。
- バン・フライハイトのライガーが、ビット・クラウドのライガーゼロやレオン・トロスのブレードライガーに比べて、自我や感情が薄い理由は不明であるが、ネット上では「出会った時点で仮死状態であり、その後もう一度死亡したことが関係しているのではないか」という説が散見される。実際、漫画版のバンの愛機のシーザーは死亡経験がなく、アニメ版よりも遥かに感情がクローズアップされていた。
あらすじ
もはやゾイドが戦争の道具ではなくなった時代の惑星Zi。そこではゾイドバトル連盟の公正なルールのもと、ゾイド対ゾイドの戦闘競技「ゾイドバトル」が繰り広げられていた。
バトルフィールドを回ってゾイドパーツを収集していたジャンク屋のビット・クラウドは、ふとしたことからチーム・ブリッツのゾイド・ライガーゼロと出会い、ゾイドバトルに参戦することになる。
キャラクター
チーム・ブリッツ | ビット・クラウド、リノン・トロス、バラッド・ハンター、ジェミー・ヘメロス、スティーブ・トロス |
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チーム・フリューゲル | ナオミ・フリューゲル、レオン・トロス |
チーム・チャンプ | ハリー・チャンプ、マリー・チャンプ、ベンジャミン、セバスチャン |
チーム・ライトニング | ジャック・シスコ、クリス・タスカー、ケリー・タスカー |
チーム・タイガース/チーム・ニャンニャン | カークランド、オマリー、ラインバック |
バックドラフト団 | ポルタ、ストラ・スティグマ、フーマ、ピアス、アルタイル、ラオン、ベガ・オブスキュラ、ダークジャッジマン |
ゾイドバトル連盟 | ジャッジマン |
テーマ曲
OP曲:相川七瀬 - 『No Future』(コーラス:布袋寅泰)
ED曲:DASEIN - 『流離人〜さすらいびと〜』
漫画版
別冊コロコロコミックと小学二年生(いずれも小学館)に漫画版が連載されているが、アニメ版とは様々な違いがある。
例えば、ライガーゼロがビットと出会うまでは野生の個体だったり、ストラ・スフィグマが悪党だったり、ポルタがラスボスだったりなど、細かい点も含めれば相違点はかなり多い。
余談
- オープニングに登場するライガーゼロパンツァーは「プロトタイプ」である(参照)。
- 第20話で、イノシシ型のオリジナルゾイドが背景に登場している(参照)。
- アニメゾイドで唯一、ゾイド関連での人間の死者はおらず、殺人描写はない (ジャッジマン達はカウントしていない)。幽霊は登場しているが。ただしゾイドに関してはバラッドのコマンドウルフ、ラオン博士のホエールキングなど明確に死亡した個体が描写されている・・・。
- 全体的に明るく、人の死亡シーン及び殺人描写がない為か米国など海外では前作を差し置いて本作を先に放送している。タイトルも『ZOIDS』とされていたこともあり、こちらをアニメゾイドの最初の作品だと勘違いしたり、こちらをアニメゾイドの代表格と見なす人もいる。
- この作品では、レオンも含め、チーム・ブリッツのメンバーは、ビット以外は全員が愛機を乗り換えている。
- ジェノザウラーやバーサークフューラーが遺跡から発掘・復元されたり、前作のウルトラザウルスが遺跡化しているなど、前作の時点よりも数百年~数千年後だと思われる時系列であるためか、金属細胞を隠すための顔のペイントをしている人物が見られない。このため、惑星Zi人における古代ゾイド人の影響が薄まり、地球人との混血の度合いが進んだと思われる。
- もっとも、これはバトルストーリー寄りの設定であり、前作の段階でも単なるファッションとしてペイントをしていた人物も見られることから、前作のペイントをしていた人物全員が金属細胞を隠す目的でペイントを施していたとも言えない。文化的風習が残った名残だと思われる。
- 他にも、前作ではビークが最新鋭のAIだったが、本作ではジャッジマン、ベンジャミン、セバスチャン、ダークジャッジマンが登場しており、感情豊かに表現されていることから、AI技術が大幅に向上している。ここまでのレベルだと、ブロックスゾイドとの違いももはや曖昧である。
- 「オーガノイドシステム」を搭載していることと、同じ「アルティメットX」であるバーサークフューラーも遺跡から発掘されていることから、ビットのライガーゼロは数百年から数千年生きてきた可能性がある。
- チーム・タイガースのメンバーの名前は、当然ながら阪神タイガースに所属していた助っ人外国人へのオマージュである。
関連イラスト
関連動画
(ストライクレーザークローやジャッジマンのシーンが暗くなっているのは、光量調整のためだと思われる。)
関連タグ
スーパーロボット大戦OE:第4章のDLCミッション『盗賊団の悲劇』にて、ナオミ・フリューゲルとリノン・トロスが登場。クリア後にそのまま仲間に入る。
仮面ライダー555:ロゴの形状が一致している。