概要
新幹線超進化研究所が数年ぶりに現れた巨大怪物体に対抗する為に強化改修された特殊任務ロボ・シンカリオンZの強化支援をする。通常は在来線車両の姿を取るものの、分割して、内蔵された武器や腕、或いは脚に変形する。言わば「簡易版リンク合体」で、基々の四肢と互換装する形式。
シンカリオン運転士が携帯する新たなデバイスである超進化モバイルZギアからの遠隔操作で発車。前部車両が変形、合体。
新幹線超進化研究所横川支部に所属する小学生ながら天才エンジニアと呼ばれる碓氷アブトと、同支部整備長島ゴイチが開発。
しかし超進化研究所が独自に設計開発したものではなく、アブトの父で、主任研究員である碓氷トコナミの失踪直後、突如彼の脳裏に頭痛を伴いシンカリオンZを始めとする構造概念が齎され、そこから誕生したものだと新多シンに吐露する。
地球の衛星軌道上に在るテオティの本拠地ユゴスピアで再会したトコナミは自身の一族が起こした侵略から防衛する手段として、その血筋から唯一思念で繋がるアブトに思念波を送っていたのが真相である。
しかし、起動させるにはZコードと呼称するテオティ由来の2次元コードへ閉塞解除(封印解放)する手立てしか方法が無い。本編開始当初起動可能だったのはE235ヤマノテのみで、完成している車両はあれど全てにコードが存在せず待機状態が続いていた。他の専用コードは日本各地に分散させられ、当初は誰が開発したのかすら不明瞭のままであった。また、コードが隠された場所を突き止められるのは隠したトコナミからの思念波を受信したアブトの予知夢しかなく、それを頼りに捜索。
E235系やE259系などの直流方式の電車が、交流電化区間を自力走行する描写があり、鉄道路線を走行する場合でも通常の営業車両とは異なる給電方式をしていると思われる。通常はショートを起こし車両が故障する為に走行不可。
基本的に換装させる機体は決定しているもののE5と883ソニックが合体可能な事から、他の機体同士の相互換装も該当コードを読み込めば自在に換装を行える。最初はアブトすら不可能と思われ、スマットですら制御に戸惑った理由から、想定されていないイレギュラーと推測される。
強力になる反面、この車両にもシンカリオン操縦と同様一定量の鉄分が必要で、シンの適合率が低下した際はZ・E5は合体不能に陥る。後に潜入の真意を知らず、アブトに攻撃され、彼の敵対行為にショックを受けたスマットは記憶の隅に凍結させつつあることが原因だと判明。HC85ヒダは設計上の問題から、訓練時の『Z合体』後、機動停止する不具合が発生したが、トコナミが鉄道総合技術研究所に主任研究員として出向した際、開発を進めていた超進化電導ケーブルを組み込み関ヶ原での戦闘で真価を発揮。以降、2両編成形態は、このシステムが仕様される。
ザイライナー一覧
E235ヤマノテ
E259ネックス
E259系成田エクスプレスから、シンカリオンZの両脚に変形。
E353アズサ
883ソニック
883系ソニックから、シンカリオンZの両脚及びボウガンに変形。
HC85ヒダ
HC85系ひだから、シンカリオンZの両手・両脚・薙刀に変形。両先頭車2両が変形する初のザイライナー。
気動車から変形するが、HC85系自体はハイブリッド式の電気式気動車で、車両形式も「キハ」ではなく電車と同じものを使用するなど特異な存在。初登場時は営業運転開始前で、実車は試作車1編成しか製造されていなかった。
323オオサカカンジョウ
261ホクト
キハ261系1000番台北斗(新塗装)からシンカリオンZの両脚に変形。気動車から変形するザイライナー。HC85ヒダと違い、ディーゼルエンジンのみで走る。車両形式名と違い、名前に「キハ」や「DC」などつかない(ちなみにE261系電車も存在するので混同に注意)。
ミュースカイ_TYPE_EVA
JRグループの車両ではない、私鉄車両がモデルのザイライナー。名古屋鉄道2000系ミュースカイ(エヴァンゲリオンラッピング車両)から、シンカリオンZの両腕及び盾に変形。
883ソニックニチリン
883系ソニックにちりん(AO-7編成登場時仕様)から、シンカリオンZの両脚およびボウガンに変形。
現存しない仕様及び列車名のJR車両がモデルのザイライナー。
E235ヤマノテ改善増結型
両腕・両脚に変形。両先頭車2両が変形。
E259ネックス改善増結型
両腕・両脚に変形。両先頭車2両が変形。
超進化モバイルZギアオリジナルザイライナー
玩具「超進化モバイルZギア」にはZコードを読み取り閉塞が解除され在来線車両が登場する。詳しくは公式ホームページを参照。
このモードには劇中登場しないオリジナルザイライナーも登場。これら車両の変形後は、玩具発売ザイライナーを加工した写真が表示されるも武器形状が一部異なる。
登場が確認された車両
- 313トウカイドウ…313系東海道本線(名古屋地区)から、シンカリオンZの腕と脚に変形
- 225アーバン…225系アーバンネットワークから、シンカリオンZの腕に変形
- 787サンジュウロクプラスサン…787系36ぷらす3から、シンカリオンZの脚に変形
- スピードジェット…脚に変形
- ブルースピードジェット…脚に変形
- イエロースピードジェット…腕に変形
- グリーンスピードジェット…腕に変形
- パープルスピードジェット…腕に変形
玩具
タカラトミーより、プラレールシリーズとして最初の3車種が2021年4月に発売。6月の883ソニック以降順次発売。各車両とも先頭1両のみで、単品のほかにシンカリオンZとのセット品・ザイライナー3両セットがある。ザイライナーを複数合体させ、劇中未登場の組み合わせも可能。
旧シリーズとは合体出来ないほか、台車は変形後には余剰パーツとなる(シンカリオンZも同様)。
なお、本作の影響でプラレールシリーズ本家では車両ラインナップに過去に販売されていた車両の再販、セットのみ販売であった車両がラインナップに昇格したり、過去に販売されていた車両のボディの色を変えた車両が発売させるという事例が起きた。また、シンカリオンZのアニメ放送終了後もその事例の名残か、プラレールシリーズに過去に発売されていた物をアレンジして販売されている事がある。