概要
JR九州が博多駅~中津駅・大分駅・佐伯駅間を、鹿児島本線・日豊本線経由で運行する特急列車。
運転系統としては国鉄時代からにちりんとして、日豊本線が電化されて以降、電車特急として運行されていた。
国鉄から民営化されたJR九州は老朽化していた幹線系統の特急車両の置き換えを図るため、長崎方面や西鹿児島方面へそれぞれ783系電車・787系電車を投入、これに続く形で「にちりん」への新型車投入、及び大分までの系統分離化及び高速化を図って設定されたのが本列車である。
1995年に883系の完成に伴い「ソニックにちりん」として新設され、使用車両が883系にほぼ一本化(※)された1997年に全ての列車名を「ソニック」へ変更した。
現在においては福岡県内及び本州方面からの新幹線停車駅と大分県内を結ぶ役割を果たしている。
車両は883系(7両編成)、885系(6両編成、白いソニック)が使われる。1編成しか予備編成が無いために検査や悪天候などにより車両の変更がしばしば起こるが、883系・885系だけで運行できなくなった際には783系、787系が運用に入ることもある。
- (※)2000年3月改正まで下りの始発、上りの最終の1往復のみ485系電車で運行されていた。最高時速など車両能力に大きな差があり、883系に比べて所要時間が30分近く長かった為、その旨が時刻表などに明記されていた。それもあり利用者の間から「ウソ(嘘)ニック」という非公式愛称?を頂戴している。
- JR九州の特急としては珍しく高速バスや高速道路に対して優位性が高い列車である。これは福岡県内で東九州道の建設反対運動がおこり、日豊本線に直接平行する区間での高速道路の建設が難航した為。
- 2018年3月改正で福岡・大分県境を中心に日豊本線内の普通列車が削減されたため、区間や時間帯においては普通列車が極端に少なく30分毎に運行されているソニックのみの運行になっている場合がある。
停車駅
博多~小倉間
※小倉にてスイッチバック(車内にも座席を回すように放送が入る)
※( )表示は一部列車が停車
博多駅-(吉塚駅)-(香椎駅)-(福間駅)-(東郷駅)-(赤間駅)-折尾駅-黒崎駅-(八幡駅)-(戸畑駅)-小倉駅
小倉~大分間
※( )表示は一部列車が停車
小倉駅-(下曽根駅)-行橋駅-(宇島駅)-中津駅-(柳ケ浦駅)-(宇佐駅)-(杵築駅)-(亀川駅)-別府駅-大分駅
大分~佐伯間
※1日1往復の運転
大分駅-鶴崎駅-大在駅-幸崎駅(下りのみ)-臼杵駅-津久見駅-佐伯駅
ラッピング
近年は人気漫画やゲーム等のラッピング車両が定期的に運用されている。