痛電車

いたでんしゃ

痛車の電車版。※気動車を含む

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目次 [非表示]

1 概要

2 解説

3 広がる痛電車の世界

3.1 鉄道むすめ

4 実例

4.1 JRグループ

4.2 私鉄･第三セクター等

4.3 大手私鉄

4.4 中小私鉄･第三セクター等

5 関連タグ

概要

文字通り、アニメやゲームキャラなどの痛い絵柄をラッピングした電車のことである。

ここでは痛気動車も含まれる。本当は間違いなのだが非鉄にはしばしば区別されないので仕方ない。

解説

「痛車」とは、（主に営利目的でない車両に、広告目的ではない）個人の趣味でアニメやゲームのキャラクター等を描いたものを指す言葉であると定義される。鉄道車両の個人所有はきわめて困難であるため、この意味における「痛電車」は現在日本には存在しない。このため実際にやろうとするのであれば鉄道模型などで実践するしかないのである。

出版社等のスポンサーが広告費を出して、アニメやゲーム等の広告目的で車体に描かせているものはあくまで「ラッピング広告車両」。たまたま絵柄が痛いからといっても、個人所有の痛い自動車とは少しニュアンスが違い、営利目的である。

ただし、個人所有が困難というのは維持費や置き場所等の事情によるもので、個人所有の車両を一般鉄道路線で走らせること自体は不可能ではない（cf.私有貨車）。現にそれらの条件が鉄道車両よりはまだしも緩いバスの場合は本来の意味での痛バスが実在する。

広がる痛電車の世界

元々は、鉄道模型や架空鉄道の世界だけの話だった痛電車であったが、実際に痛電車風のド派手なラッピング車両が登場し、鉄オタもこれにはたまげた模様。萌えオタや萌オタ兼業の鉄オタ（主に鉄だけでなくアニメ・漫画・ゲームにも興味のある人）は大喜びだが、一般人や乗務員（ヲタな乗務員を除く）、硬派な鉄オタにとっては乗車することが「羞恥プレイ」になる場合がある。

2000年代では非常に珍しく、マイナー路線の知名度アップ戦略としてのものが多かったが、2010年代になると大手でもやるようになった。逆に言えば浸透したことでかつてのような知名度アップ効果は薄れている。リアルで（萌え）アニメの話をすることが死亡フラグだった2000年代を思うと時代の変化はすさまじいものがある。

なお、ドラえもんやアンパンマン、ポケットモンスターなど広く一般に知れ渡っている（どっちかというと子供が純粋に喜びそうな）アニメ・漫画作品のラッピング車両は「普通のラッピング車両」と同じ類のものと認識されることが多く、「痛電車」とはあまり言われない（デザインセンスの有無はべつにして）。この例としては「ドラえもん海底列車」やJR四国のアンパンマンなどが有名。

ただしアニメやゲームでなくてもイラストを車両に描くことはあり、水戸岡鋭治デザインあたりでよくある。イラスト次第ではあるが、（「フジサン特急」：富士山麓電気鉄道）などある意味痛電車としかいいようがないんじゃなかろうか。