シリーズ全体については「宇宙戦艦ヤマトシリーズ」を参照。
主役となる戦艦としてのヤマトについては「ヤマト(宇宙戦艦ヤマト)」を参照。
リメイク版については「「宇宙戦艦ヤマト2199」シリーズ」を参照。
※pixivタグとしてはシリーズ全体を指して「宇宙戦艦ヤマト」が用いられることが多い。
概要
1974年10月から全26話で放送された。SFアニメの金字塔になった宇宙戦艦ヤマトシリーズの第一作である。
本作は当初「宇宙戦艦コスモ」の題名で西崎義展、山本暎一が企画を立て、SF作家の豊田有恒が「西遊記」を範に取り隕石を改造した宇宙戦艦を使い、地球を救う機械を求め世界各国から集められたエキスパート達が宇宙を旅する「アステロイド6」として形にした(厳密に言うとコスモは代理店提出用に急遽作られたもので、ほぼ並行してアステロイド6の企画案も書かれている)。シリーズ構成に映画監督の舛田利雄が、SF考証は豊田が参加した。
「宇宙戦艦ヤマト」として企画書が完成した後、デザイナーとして漫画家の松本零士が参加。彼はデザインのみならず、キャラクター原案を始めとする各種設定やストーリー構成も手掛け、山本氏がスケジュールの都合で監督から降板した後は監督も務めた。デザインは松本氏の手掛ける原案を、キャラクター面では岡迫亘弘、メカニック面ではスタジオぬえのメンバーが仕上げていった。そうしてヤマトは現在の形へと完成した。
本放送は視聴率が振るわず打ち切り終了した(裏番組が『アルプスの少女ハイジ』と『猿の軍団』だった)が、度々再放送が行われた影響で人気に火がつき1977年にテレビシリーズを再編集した劇場版が公開され、その後のアニメ・漫画作品に多大な影響を与えた。
特に1978年に公開された劇場作品2作目『さらば宇宙戦艦ヤマト』は興行的にも大成功し、同年公開の『スター・ウォーズ』と共に社会現象とも言えるSFブームを巻き起こした。
アメリカ合衆国にも輸出、テレビ放映された。表記は『Star Blazers』。
あらすじ
物語は2199年。ガミラス帝国の侵略攻撃を受け放射能汚染により滅亡まで残り1年となった人類が、惑星イスカンダルの女王・スターシャよりもたらされた波動エンジン技術を用いて、太平洋戦争末期アメリカ海軍の攻撃により東シナ海へ沈没した旧・大日本帝国海軍戦艦「大和」の骸を隠れ蓑に進めていた種の保存を計る脱出船計画を急遽変更し、放射能除去装置コスモクリーナーDを受け取るためにイスカンダルへ赴く「宇宙戦艦ヤマト」を建造。
地球から148,000光年離れた大マゼラン雲イスカンダル星へガミラス帝国の妨害を排除し、宇宙の自然現象を克服し1年以内に往復するストーリー。
主な登場人物
こぼれ話
宇宙戦艦ヤマトの基になった旧日本海軍の戦艦大和だが作中において原型を留めたまま沈んでいるように描写されているが、後の海底調査で船体が真っ二つに折れ作中のような使い方が出来ないことが判明し旧作のスタッフ一同を落胆させた。そして松本零士に至ってはその事実を知って泣いて悔しがったというエピソードも。詳しくは戦艦大和のページで。
当初のキャラクター原案は「ゴルゴ13」のさいとう・たかをだったという話もあるが、これは間違いで、企画書段階ではそもそもキャラデザが決まっておらず、さいとう・プロダクション版「日本沈没」の扉絵のキャラを模写したものがイメージイラストとして掲載されており(描いたのは山本氏)、それが誤解を生んだというのが真相。
ただ企画書には、TV放送と並行して漫画連載を行うべく何かしらの交渉が行われている旨が書かれており(誰に対して、どんな交渉を、どの段階まで進めていたのかは不明)、ひょっとしたらさいとうに声をかける予定があったのかもしれない。
関連イラスト
関連動画
第1話(スターチャンネル公式)
関連作品
西遊記 発想の原点
新撰組 正確には戯曲の「新撰組奇譚」で、決定稿のキャラクターは本作を参考にした
UFO戦士ダイアポロン 芦田豊雄がキャラデザに参加したヒーローロボットアニメ。ヤマトとは逆に侵略した星を救った。
機動戦士ガンダム ヤマト人気がきっかけで企画され、ヤマトを超えるべく作られた。そしてヤマトを超える長寿シリーズとなった。
機動戦艦ナデシコ 半ばヤマトのアンチ作品と言えるが。テーマの重さはヤマトに勝るとも劣らない。(しかも、元同胞の地球人同士の戦争)
関連タグ
波動砲 ドリルミサイル 反射衛星砲 空間磁力メッキ デスラー艦
ヤマト100users入り ヤマト500users入り ヤマト1000users入り ヤマト5000users入り
外部リンク
バンダイビジュアルの公式サイト(アーカイブ)