概要
ABC製作・テレ朝系『格付けチェック』での最下位クラス。「映す価値無し」と表記される場合もあり、番組内でも平仮名・漢字表記が混在している。
解答者は一流品(高級品)かそうでないものかを見比べ・聞き比べ・食べ比べで選んだり、ある時には日常生活などでの常識や品格をチェックされるが、その選択肢を間違えたり、常識・品格無しになるたびに格付けマスターやマダム、ナレーターからの扱いがぞんざいになっていき、おもてなしも目に見えてひどくなっていく。
そうやって外す、あるいは常識や品格のない行動をするたびに、しまいには「映す価値なし」として、CG処理により透明人間同様の扱いとなってしまう(スタジオの手前、いわばカメラの手前側に陣取ることになるため、声は収録される)。
ちなみに、特番時代では映す価値なしとなった際にチェックが残っていた場合は、当然解答権はなくなり、以後の問題には参加することができない。(例外あり、余談参照)
とはいえ、2016年度までは、最終問題を除き1ランクダウン形式であったため、連続で問題を外していかない限りは、問題を残して映す価値なしになることはほぼ無かった。
唯一2013年度の石田純一・石田すみれの親子ペアのみが一問を残して映す価値なしとなった位であり、最後の問題で映す価値なしとなることが通例であった。
2017年度に味覚チェックのルールが一新されて三問選択となり、正解・不正解の他に2ランクダウンとなる「絶対アカン」が追加。この絶対アカンを選んでしまったチームが出た結果、出川哲朗・ケンドーコバヤシの予選通過ペア(残り二問、ケンドーが映す価値なしになるのはこれで2度目)、高橋英樹・三田佳子の大御所ペア(残り一問)が最終問題を待たずに映す価値なしとなった。
このため、今後は最終問題前に映す価値なしとなるチームが増加する可能性があったが、2018年度ではその救済措置として、最終問題に正解すると1ランクアップというルールが設けられ(2019年1月以降では問題前時点で普通芸能人であるチームのみ適用された)、20年近い歴史を持つ格付けチェックの転換期を迎えた。
そして、2020年度では絶対アカンを越える「絶対ありえへん」という新枠が追加された。これは選んでしまうとどんなランクでも、即映す価値なしになる。このルールが追加された最後の問題で早くも一流芸能人だった和田アキ子・古舘伊知郎のチーム名司会者がひっかかり、一発で映す価値なしになったことは再び格付けチェックに衝撃を与えた。
ちなみにこの時、志村けん・タカアンドトシのチーム芸人もこれを選んでいたが、このチームは既にそっくりさん状態だったため、正解を選べなければ間違いの程度に関係なく映す価値なしになる状態だった(絶対ありえへんの選択肢は発表されていたので、即消えるか結果発表後に消えるか程度の違い)。そして、難易度が低下したBASICや秋スペシャルでも採用。このルールにより、BASICではこれを選んだ3組が即映す価値なしになり(うち、1組は直前まで一流芸能人)、格付け恒例の最終問題の2ランクダウンが無かったにもかかわらず、最終的に7組中5組が映す価値なしとなった。そして秋スペシャルでは最高級魚介類(正解),冷凍魚介類(ハズレ),ほぼシリーズ(絶対ありえへん)の三択でほぼシリーズを選ぶチームが続出した結果残ったのが三流芸能人のかまいたちと3時のヒロインならびに貴乃花光司のそっくりさんと松田丈志のそっくりさんだけという結末に。
またこの回以降は結果発表まで、映す価値なしとなった控室内の出演者はすべて音声以外ハリウッドザコシショウ(一部除く。余談の欄を参照)の誇張モノマネに合成で差し替えられるようになった(結果発表の時のみ、リアクションを映すため一時的に本人が再び映し出される)。
浜田「さあということで全ての…え!?」
かまいたち「みんなが見たい人が消えて僕らが残りました。」
浜田「なんじゃこれ!?」
各年の流れ・エピソード
- 「人気者でいこう!」内で「格付けチェック」がコーナーの1つとして放送されていた時代(当時は個人戦だった)には、最終問題の正解発表時に浜田が正解の部屋に入った直後に不正解の部屋にいた、ランクが前の問題まで「そっくりさん」だった解答者(全5問の場合。全4問の場合は放送時間の都合上「そっくりさん」が省略され、「三流芸能人」だった解答者)が、一旦CG処理により画面から消滅してしまうが、最終成績発表時には、CG処理により黒い人型で姿が隠されていた。ちなみに笑福亭笑瓶が「映す価値なし」になった際には、最終成績発表時に「せめて眼鏡だけでも映してくれませんか?」と言った際、浜田は「それは難しいですねぇ…」と難色を示していたが、黒い人型の顔の部分に黄色いフレームの眼鏡がかけられた。また、柳葉敏郎が「映す価値なし」になった際には、柳葉が一旦画面から消えた後に鼻の穴にタバコを入れており、この光景を余程浜田が気に入ったのか、最終成績発表時に浜田が「鼻だけ映しとくわ」と言った直後に、黒い人型の顔の部分がタバコを入れた柳葉の鼻の画像に差し替えられた。
- 2017年4月の常識チェックでは、格付け無敗の「帝王」GACKTが連帯責任ルールにより番組としては初の映す価値なしになってしまった(ただし通常版も含めた個人としての連勝記録は、この回で54連勝にまで伸ばしていた)。このため、GACKTは一流芸能人でありながら映す価値なしも経験した数少ない人物であると言える。
- その他映す価値なしと一流芸能人を両方経験した人物・グループは、郷ひろみ、志村けん、坂道シリーズ(チーム乃木坂46・櫻坂46)などがいる。特に志村けんは長年映す価値なしの常連と言われる芸能人だったため、2019年1月の格付けで最終問題正解の1ランクアップにより初めて一流芸能人になったことに驚いた視聴者は少なくなかった。しかし翌2020年1月の格付けでは順調にランクを下げ続け再び常連ポジションに戻るが、同年3月に志村が急死した事でこの回が格付け最後の出演となってしまい、これを惜しむ声が上がった事は言うまでもない。
- 2019年3月のBASICでは、3問目に絶対アカンの3択問題が出されたものの、2問目終了時点で二流が3組、3流が2組で、絶対アカンを選ぶと回答者の半数がそっくりさんと映す価値なしとなるトンデモ事態となってしまうため(ナレーション曰く「尺が持たない」)、特別に正解が1ランクアップ、絶対アカンが1ランクダウンとなった(不正解は変動なし)。
- 2020年1月の格付けでは、本来ならば片瀬那奈とチームを組む予定だった某女優が、収録前日にリアルで映す価値なしとなってしまった(代役はかたせ梨乃が務め『チーム日本のカタセ』として挑戦)。番組ごと映せない事態にならなかったのは不幸中の幸いだったが。
- 2020年3月のBASICでは、チーム前回消えた宝塚(柚希礼音、陽月華)が番組史上最速の3問目で映す価値なしとなった。通常ならここで脱落だが、マネージャー達による泣きの頼みによりお情けでそっくりさんとして復活した。しかし最終問題で間違え、再び映す価値なしとなってしまった(こちらも史上初)。これ以降も数回、映す価値なしとなった出演者が救済措置でそっくりさんとして復活するケースがみられるが(浜田がモノマネ等の条件を付ける場合もある)、結局一度でも外せば再脱落となるため、崖っぷち状態のまま最後まで残るのは至難の業である。
- 2021年3月の格付けチェックBASICでは、チーム日本のディフェンス(中澤佑二、内田篤人)とあのときキスしておけば(松坂桃李、麻生久美子)も3問目で映す価値無しとなった。通常ならここで脱落だが、浜田のお情けにより、そっくりさんで復活した。しかし日本のディフェンスが4問目で、あのときキスしておけばも5問目で間違え(松坂桃李が全回答不正解)、再び映す価値無しとなってしまい、チーム家事ヤロウ!!!&トリニクって何の肉!?も5問目で間違え、映す価値なしとなってしまった。なお、チーム日本のディフェンスは収録終了1時間前に彼らだけ車で帰されたと絵付きでアナウンスされた。
- 2021年10月の格付けチェック食と芸術の秋では、チームケイダッシュの堺正章が最終問題を間違えた時の代役は、西遊記で孫悟空役を演じていたことから猿となっていた。
- 2022年1月の格付けでは、5問目で映す価値なしとなってしまったチーム柔道金メダリストの阿部兄妹とチームアイドルと芸人の日向坂46と見取り図に対し、浜田が復活条件として「見取り図に土下座をさせること」を提示したが、この流れに便乗してチーム北海道日本ハムファイターズGMとビッグボス以外のチームが浜田に土下座し、脱落していないにもかかわらず半ば強引に1ランクアップさせた。しかし、最終問題ではチームYOSHIKIとチーム日本のHIROMIとチーム愛しい嘘〜優しい闇〜以外の4チームが誤答し映す価値なしとなってしまう。新庄剛志が最終問題を間違えた時の代役は神奈月となっていた(前述の大勢消滅はいずれも派生版での成績なので、4組消滅は通常版の最終成績としては過去最多タイだったりする)。
- 2022年のBASICにて、6問目でチーム「2月生まれのA型」(香里奈と佐藤隆太のペア)が映す価値なしとなった際、代役は「かりな」繋がりでおかずクラブ・オカリナが担当した。ちなみに、4問目で映す価値なしとなった後に復活したチーム長島と小泉(長嶋一茂と小泉孝太郎のペア)は、史上初めて再脱落せずに最後まで残れた。
- 2022年の食&芸術と2023年のBASICでは、映す価値なしとなった時の代役はなく、顔面モザイク処理された。
- 2023年のBASICでは、7組中4組が6問目(内容は高級レストラン・セブンイレブンのチルド食品・浜田の手料理の3択)で絶対ありえへんを選んでしまい、消滅した。映す価値なしとなった出演者はスタジオを押し出されロビーで待機させられるはめになった。
- 2023年の秋では、絶対ありえへんが4問目と最終問題にそれぞれ出題。いずれも絶対ありえへんを選ぶ者は現れなかったもののその分不正解を選んだ者が多かった。実際、最終問題では7組中三流芸能人にダウンした4組が6問目(内容は高級すき焼き・調理専門学校の生徒のすき焼き・浜田のダチョウすき焼きの3択)で不正解を選んでしまい、消滅した。なお、映す価値なしとなった時の代役はなく、塗りつぶし+アイマスクのデザインと同様の目となった。また、日向坂46は3年連続映す価値なしの坂道シリーズ不名誉記録を樹立した(ちなみに、その際のコメントにて喋っているのが金村美玖であるにもかかわらず字幕スーパーは河田陽菜という編集ミスが発覚している)。
- 2024年1月1日。放送直前に能登半島地震が発生し、報道特別番組に差し替えられたため7日に放送延期、1日の当日は「番組そのものが映す価値なし」と揶揄された。ミニ格付けは延期による尺の都合でカットされたが、ヒロド歩美アナのInstagramによると結果は2人共「映す価値なし」で終わっていた模様。
- 最終問題を前にして5問目でチーム前川家が映す価値なしに(なお、元々前川清とタッグを組む予定だったのは細川たかしだが、収録当日インフルエンザに罹ってしまい欠席。急遽、長男の紘毅、次女の侑那が出演することとなった。前川は当初2人の出演について把握しておらず、スタジオに着いてやっとそのことを把握したらしい。)。その後、最終問題でチームおっさんずラブリターンズ、チームお笑い芸人(タカアンドトシ、ブラックマヨネーズ)、そしてチームGACKT(パートナーはDAIGO)が通常版で初めて映す価値なしになった。画面に残ったのは3組だけ。
- ちなみに、直後の『相棒スペシャル』はL字付きながら定刻通り放送されたが、終盤のいいところで再び余震の速報(しかも後に誤報と判明)が入りそのまま終了。最後の最後で「ある意味映す価値なし」となってしまった。
- etc…