概要
JR西日本とJR四国が岡山駅~高松駅間で運行している快速列車の愛称。
また、1988年から2000年まで同名の快速をJR北海道が小樽駅~札幌駅(運用上は札幌以東江別・岩見沢方面や千歳線に直通するものも存在)間で運行していたが、現在は「いしかりライナー」や「ニセコライナー」に編入され消滅。詳細はニセコライナーのリンク先を参照。
歴史
山陽新幹線岡山駅開業直前、宇野線内には以下の優等列車が乗り入れていた。
急行「鷲羽」:新大阪駅・大阪駅~宇野駅
急行「しんじ」:宇野駅~小郡駅(現・新山口駅)(伯備線・山陰本線・山口線経由)
急行「砂丘」:宇野駅~上井駅(現・倉吉駅)(津山線・因美線経由)
新幹線開業に伴い、特急に格上げされた「瀬戸」と夜行「鷲羽」を除き宇野線へ乗り入れる優等列車は消滅。これらの代替として岡山駅~宇野駅間に153系(のち113系)を使用した「宇野快速」と呼ばれた列車が誕生。宇野快速は1980年10月改正で115系化される前までグリーン車も連結していた。
宇野快速は1987年3月改正で使用車輌を211系ベースの213系に変更し「備讃ライナー」という正式な愛称を与えられた。
1988年4月10日、瀬戸大橋線の全線開業と同時に愛称を「マリンライナー」に変更し、グリーン車(クロ212形)の連結も復活した。
その後しばらく213系による運行が続いていたが、塩害による床下機器故障の増加やJR四国がJR西日本に支払っていた車両使用料を相殺するため2003年10月以降は現在の223系5000番台(JR西日本)と5000系(JR四国)の併結編成による運行となっている。これにより従来の213系の最高速度110km/h運転から最高速度を引き上げ、130km/h運転を開始した。
臨時列車としては2003年10月には現在の223系5000番台と5000系を併結した京阪神マリンライナーホリデー号が、2008年4月10日には213系(普通車5両+ゆめじに組み込まれていたクロ212-1001の6両編成)を用いた編成で運行された。
運行形態
基本的に一時間あたり上下ともに2本ずつ運行されている。編成は基本は5両編成(岡山方から223系5000番台+5000系)であるが、早朝ラッシュや多客期では7両(岡山方に223系5000番台を二編成併結)のものや、早朝深夜時間帯には223系5000番台のみの2両や5000系のみの3両編成を見ることができる。
主要停車駅は岡山駅、(妹尾駅)、(早島駅)、茶屋町駅、児島駅、坂出駅、高松駅。
朝夕のラッシュ時には大元駅、備前西市駅、本四備讃線内各駅、鴨川駅、国分駅、端岡駅、鬼無駅に停車する便が出される事もある。(事情の次第では香西駅にも臨時に停車する事がある)
妹尾と早島は基本的に選択停車(それぞれ半数ずつ停車)だが、朝と夜は両方停車する便もある。運行開始当初は両駅とも通過する便があった。
関連イラスト
- 運行開始時の姿
- 現在
もしかして→マリンライナーはまなす
関連タグ
快速みえ:運行形態・走行路線条件で共通・類似点が多い。