♀「全てを無に」
♂「無に」
CV:神奈延年(TV版)、下山吉光(劇場版)(♂)、鶴ひろみ(TV版)、道添愛美(劇場版)(♀)
概要
劇場版第1作
劇場版第1作のみに登場するグリード・ギルが、セルメダルを明智よしのが所持するバレエシューズに投入して雌の成長体が、別の誰かの所持品から雄の成長体がそれぞれ誕生した。
雄の個体は風都まで逃走し仮面ライダーダブルと交戦し、「強い仮面ライダー」の記憶を引き出そうとするが…。
TV版
第32話で紫のコアメダル5枚を取り込んだ真木清人がセルメダルを何かに投入して雄雌の成長体が2体誕生した。全てを無に帰すため市街地へ飛び、ビルの屋上から霧を流し込むことで大量殺人を行い、ライダー達と戦った。その後真木が燭台にセルメダルを投入し雄の別個体が登場、第33話冒頭でライダー達と交戦した。
容姿
体色は雄が紫、雌が白と青である。ちなみにプテラノドンは翼竜の一種であり、翼竜は恐竜とは別の種類の生物であるが、恐竜系コアメダルにプテラコアメダルがあるため恐竜系ヤミーに分類されたと思われる。
能力
翼竜だけあって飛行能力を持っている。言語能力もある。
劇場版・TV版共通の設定として、メダル状の光弾を発射出来る。
TV版の個体は人間を消滅させる黒い霧を吐き出す。また、仮面ライダーオーズを変身解除させる衝撃波を発生させる能力も持つ。(本人曰く、無の存在たる彼らに「欲望の力」たるコアメダルの力は効かないとの事)
最期
劇場版
雌の個体はガタキリバコンボのライダーリンチであっさり死亡。
雄の個体はメモリーメモリを使ってライダーの記憶を引き出そうとするも、夢見町の鎧武者怪人の死体から飛んできた甲殻系コアメダルがメモリーメモリを吸収し、仮面ライダーコアが誕生してしまう。
せっかくの記憶を奪われた雄は激怒して暴れ回るものの、仮面ライダーアクセルと後藤慎太郎が変身した仮面ライダーバースによって倒される。
TV版
いずれの個体もプトティラコンボに斃された。
第32話の個体はどちらも死亡時セルメダルを1枚しか出さなかったが、劇場版及び第33話の個体は爆散時セルメダルを複数撒き散らしている。(但し後者は仮面ライダーバースのバースバスターによって撃ち込まれたセルメダルの可能性がある)
備考
劇場版の雄の個体はフィリップの「知りたい」という欲望から誕生したとする説がある。
他の多くのヤミーは倒されるとともにその能力による影響が消滅するため、ヤミーによる被害の影響は(物理的な破壊を除いて)残る事は少なかったが、このヤミーは倒された後も霧によって消滅した人は復活していない。同作中では初めて明確にヤミーが大量殺人を行う光景が描かれることとなった。
派生作品
『スーパーヒーロー大戦Z』ではスーパーショッカーの怪人として登場。ショッカー怪人プラノドンの代役としてスペースイカデビルに仕える。
『仮面ライダーウィザード』では雌の方が魔宝石の世界のモブとして登場。アマダムに命じられてか、アクエリアス・ゾディアーツと共に仁藤攻介の接待を任されていた。
『天下分け目の戦国MOVIE大合戦』では雄の方が武神鎧武が生み出した量産怪人として登場。最後はビーストハイパーのマグナムストライクを受け爆死する。
『ロストヒーローズ』ではオスとメスが両方登場。恐竜グリードの配下で、『MOVIE大戦CORE』とテレビ版の要素を折衷しており、仮面ライダーコア復活のために各キューブを飛び回ってヒーロー達の負の記憶を回収していた。死後、メモリーメモリは恐竜グリードの元へ飛び去り、リジェスによってコア復活のために使用された。
『ロストヒーローズ2』ではマウンテン・キューブに出現し、ボルジャーノン隊が回収した紫のコアメダルの一部を略奪したが、ヒーローに敗れて最後の1枚を奪還された。
余談
劇場版で(♀)の声を担当した道添氏は今作が平成ライダーシリーズ、延いては特撮初出演となった。
TV版で(♀)の声を演じた鶴氏は、映画『仮面ライダーアギト PROJECT G4』でもクイーンアントロード フォルミカ・レギアの声を担当していたが、2017年11月に亡くなった為に今作が最後の特撮出演となった。
関連タグ
ビースト・ドーパント・ゾーン・ドーパント:前作における最終形態の初相手となった怪人繋がり。また、こちらも男女ペアの組み合わせとなっている。