概要
横浜市の副都心ともいわれる戸塚区の中心駅。上大岡駅と並ぶ横浜南部のターミナル駅でもある。
区画整理が行われるまでの駅周辺は、古くからの商店街など密集した建物が狭い道を挟んで軒を並べている状態でありまた下水道も十分に整備されておらず、地区に隣接して流れる柏尾川からの洪水や火災による災害の危険があった。その後1986年に東口で再開発が行われ、「戸塚モディ」などのビルが立ち並ぶことになった。権利関係が複雑で難航していた西口側でも2007年よりようやく再開発事業が着手され、およそ6年かけて「トツカーナ」や「戸塚区役所」などが整備された。また、付近にはかつて開かずの踏切として有名であった国道1号旧道「戸塚大踏切」があったが迂回路として歩道橋と自動車専用トンネルが整備され2015年3月に廃止、消滅した。当地には記念のレリーフが残されている。
1986年に区画整理を行う際、地元住民から鉄道の高架化が提案されたが、経費や完成までにかかる期間の問題や、当時の国鉄が高架下を貸し出すか不透明であったこと、また既に駅舎が橋上駅舎として鉄道の上にあり、更に将来的に東西自由通路を造る計画が具体化していた事もあり実現しなかった。
東海道線と横須賀線が並走する区間である大船ー横浜間においてJR東日本の横須賀線/湘南新宿ラインと東海道線/上野東京ラインの乗り換えが階段を使わず対面乗り換えが行える唯一の駅でもある。それもあり当駅のこの構造を利用して同方向への乗り継ぎを行う場合、路線間の乗り換えがかなり容易になる。
例えば南武線各駅と横須賀線北鎌倉から久里浜までの各駅を移動する場合、川崎駅から当駅までの東海道線を間に挟むことによりエレベーター移動の負担を軽減できる。
東京駅の新幹線との乗り継ぎにおいても当駅で東海道線へ乗り換えると移動制約者の負担を軽減できる効果がある。2021年3月13日ダイヤ改正で、日中の湘南新宿ラインの北行快速と上野東京ライン普通電車の緩急接続と上野東京ライン追い抜きが廃止されるため、快速の通過駅については当駅ではじめから上野東京ラインの電車に乗る方が待ち時間が少なくてすむ。
駅構造
JR東日本
島式2面6線の地上駅。橋上駅舎であり、東西自由通路が通っている。
西側2線は貨物線となる。
湘南新宿ラインは当駅で東海道線直通は2・3番線に発着し、それ以外は1・4番線から発着する。
乗り場 | 路線 | 方向 | 方面 | 備考 |
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1 | 横須賀線/湘南新宿ライン | 上り/北行き | 横浜・武蔵小杉・東京・千葉方面/大崎・新宿・大宮方面 | 品鶴線→総武快速線経由房総各線への直通電車/山手貨物線経由高崎線・宇都宮線への直通電車 |
2 | 東海道線/上野東京ライン | 北行き | 横浜・川崎・東京・上野・大宮方面 | 品川経由高崎線・宇都宮線への直通電車 |
3 | 東海道線 | 下り | 平塚・小田原・熱海・伊東・沼津方面 | |
4 | 横須賀線/湘南新宿ライン | 下り/南行き | 鎌倉・逗子・久里浜方面/平塚・小田原方面 |
発車メロディ
乗り場 | 発車メロディ |
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1 | 木もれ陽の散歩道 |
2 | Gota del Vient |
3 | Cielo Estrellado |
4 | 蝶々のように |
横浜市営地下鉄
柏尾川に近い位置にあるため地盤が軟弱で工事が難航した事もあり、1987年の開業時から1989年の改良工事の完成までは4両ホームドアカットの仮駅状態で営業していた。
かつては終端駅であったが1999年に当駅から湘南台駅間が延伸開業、以降は中間駅になっている。
利用状況
近況
JR東日本
横浜市営地下鉄
年度別利用状況推移表
事業者名 | JR東日本 | 横浜市営地下鉄 | |
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年度 | 乗車人員 | 乗降人員 | 乗降人員 |
2008年(平成20年)度 | 106,301人 | 212,602人 | 80,507人 |
2009年(平成21年)度 | 105,491人 | 210,982人 | 81,561人 |
2010年(平成22年)度 | 105,662人 | 211,324人 | 83,296人 |
2011年(平成23年)度 | 105,538人 | 211,076人 | 83,509人 |
2012年(平成24年)度 | 107,681人 | 215,362人 | 84,981人 |
2013年(平成25年)度 | 109,988人 | 219,976人 | 86,975人 |
2014年(平成26年)度 | 108,933人 | 217,866人 | 87,854人 |
2015年(平成27年)度 | 110,797人 | 221,594人 | 88,716人 |
2016年(平成28年)度 | 111,405人 | 222,810人 | 89,496人 |
2017年(平成29年)度 | 111,725人 | 223,450人 | 89,373人 |
2018年(平成30年)度 | 112,606人 | 225,212人 | 90,164人 |
2019年(令和元年)度 | 112,598人 | 225,196人 | 88,892人 |
2020年(令和2年)度 | 82,817人 | 165,634人 | 63,850人 |
2021年(令和3年)度 | 85,198人 | 170,396人 | 70,441人 |
2022年(令和4年)度 | 93,018人 | 186,036人 | 77,235人 |
2023年(令和5年)度 | 98,045人 | 196,090人 | 80,561人 |
隣の駅
JR東日本 | ||||
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| ||||
種別 | 前の駅 | 当駅 | 次の駅 | 備考 |
普通 | 横浜駅 | 戸塚駅 | 大船駅 | |
JR東日本 | ||||
| ||||
種別 | 前の駅 | 当駅 | 次の駅 | 備考 |
| 横浜駅 | 戸塚駅 | 大船駅 | |
| ||||
種別 | 前の駅 | 当駅 | 次の駅 | 備考 |
普通 | 東戸塚駅 | 戸塚駅 | 大船駅 | |
| ||||
種別 | 前の駅 | 当駅 | 次の駅 | 備考 |
| 東戸塚駅 | 戸塚駅 | 大船駅 | |
横浜市営地下鉄 | ||||
ブルーライン | ||||
種別 | 前の駅 | 当駅 | 次の駅 | 備考 |
快速 | 踊場駅 | 戸塚駅 | 上永谷駅 | |
普通 | 踊場駅 | 戸塚駅 | 舞岡駅 |