「わたくし、執事としてこれからも皆さんの為に…ニコガーデンの為に…目(メェ~)一杯頑張ります…!」
曖昧さ回避
データ
概要
『わんだふるぷりきゅあ!』の登場キャラクター。
ニコガーデンからやって来たヒツジのニコアニマル。ニコガーデンの主「ニコ」に仕える執事で、ニコガーデンの管理を任されている、所謂ひつじのしつじ。両手は蹄になっているが、スマホの操作が可能だったり、庭木の剪定が可能だったりと非常に手先が器用である。
羊と執事を掛け合わせたような容姿をしているが、実在の羊より小柄かつ二足歩行。身長はいろはの半分程度。
第1話でニコガーデンに異変が起きた際、ニコガーデンの動物たちの内の何十匹かが黒い卵に閉じ込められ、人間界へと送り込まれた。この卵が孵化すると、中に入っていた動物達はガルガルの姿に変貌して再誕する。メエメエもその中の一匹であり、本作で最初に孵化したガルガルとして登場した。
理性を失い暴れていた所をキュアワンダフルに変身した犬飼こむぎに救われ、元の姿に戻る。その後、自分の素性をこむぎといろはに伝え、「他の仲間も助けて欲しい」と協力を求め、プリキュア達をサポートする役目を担う。
一人称は「わたくし」。
言葉遣いは執事らしく敬語常用だが、プリキュアたるものかくあるべしとの思いが強く、プリキュア変身者達がそれに反する行動を取ろうとした時は「ダメェ〜!」とヒステリックに叫んでキレ散らかす。身体に触れられる事も嫌がる。
加えて少し小心者なところがあり、プリキュアやニコガーデンの存在を口外してはいけない理由を「(自分が)ニコ様に怒られるから」と言っている。(コレは初期は「自己保身」と指摘されていたが、実際に第29話で復活したニコ様に本当に怒られてしまった上に、ニコ様は『プリキュアシリーズ』のこの手の女王様キャラとしては珍しく規律にはかなり厳しいタイプなので、第29話後は「メエメエが必死で秘密にしようとした理由が分かった」と理解を示される様になった)つまりメエメエ自身も何故秘密にしないといけないのかの理由を分かっていない。但しニコガーデンにはジャイアントモア等地球上の絶滅動物が生息している等、見つかると大事になるのは確実である。
悟にプリキュアやニコガーデンの事がバレたと知るや当然こむぎ達に憤慨するが、悟の熱心かつ論理的な説得により、彼を協力者として認定する。
と言うよりも楽観的かつマイペースな2人と違い話をきちんと聞いて理解・解釈してくれる悟の方を頼りにしている印象すらある。
そのためなのか、話を真面目に聞いてくれないいろはとこむぎに対しては内心良い感情を持っていない節もあり、いろはからこむぎが家出したと聞かされた時は、彼女をまるでアホの子が軽い気持ちで家出したと随分失礼な想像をしている。
※メエメエの想像を描いたイラスト⬇️
とはいえ、ニコダイヤの奇跡によりこむぎを私立湾岸第二中学校に転入させる手続きを行ったりなど、要所要所でプリキュアの支援もしてくれている(それでも相変わらず話を聞いてくれない二人に怒ってはいるが…)。
他にも執事らしくニコガーデンの掃除や、キラリンハウスの庭の手入れ、ニコの実の採取とニコアニマルへの餌付け等々、忙しい日々を過ごしている。
ニコガーデンの妖精的存在であるキラリンアニマルたちからはやや雑な扱いをされているが、これはどちらかというと親愛の証のようなもので、ニコ様不在の中でニコガーデンを取り仕切っているメエメエには感謝しているのも確かなようだ。
またこむぎの一件でいろはやまゆの両親がある程度事情を知ってからは彼らともある程度交友しており、後述する26話では「見かねた剛が毛を刈って涼しい姿にする」「犬飼家でひとやすみさせる」描写がオチとして入っている。
仕事道具や衣装は全てメエメエの毛の中にしまってあり、中には明らかにメエメエより大きい脚立もあったりするので、メエメエの毛はさながら四次元空間のようになっている。
上述のように広大なニコガーデンの管理や業務を一人でこなすだけでなく、第15話ではガルガル化して逃げ回るキラリンコジカを好物を使ってプリキュアより先に諫めたりと、執事としてかなり有能であることが窺える。それゆえに「周囲が自由奔放過ぎるが故の苦労人」なのかもしれない。
このように「実際にはニコ様の意向を守る/メエメエ自身の判断で指示や助言を出すのを適切に使い分けている」「明らかに必要な措置は率先して取ってくれる」などサポートスタッフとしては極めて優秀な手腕や人格(ヒツジなので羊格?)を備えている。
また、ニコ様初登場回の29話では「状況的に言いつけよりもプリキュアをその場で指名するのを最優先しないといけなかった」「非常事であっても守らないといけないルールについてはちゃんとチームメンバーにも守ってねと伝えている」「実際にニコガーデン関連の秘密は部外者に対して守られており、(メエメエが無断使用した)トランクを用いて出入りしているのは元からの関係者以外ではプリキュアに変身できる面々と悟のみ」ことをニコ様が把握した際はそれ以上の詰問を止め、「メエメエが選んだ」メンバーのことを協力相手や友人として知ろうとするのに切り替えている。つまりメエメエの裁量を認めるつもりそのものはニコ様にもあるようだ。
すなわち、実態としてもメエメエは高い実務能力を持っており、またニコ様からもそういった点を高く買われているように見える。
…と褒めてきたがが、ややうかつな所があり、稀に「自身がヒツジのキラリンアニマルであることを失念している」ように見える失敗をする描写も見られる。
例として第26話ではいろはやまゆ、悟たち他のチームメンバーが制止したにも拘らずウールが大量に生えたいつもの姿で散歩に外出(夏季の放送回ということもあり、この時外は酷暑)。懸念通り熱がこもって一時はダウンしてしまった。その後、窶れて一部の毛を刈り取りアルパカに似た見た目になり、こむぎに笑われてしまった。
また、第28話ではこむぎ達のクラスメイトの大熊に二足歩行でいる所を見られてしまい誤魔化したところ大熊牧場から逃げた羊と勘違いされ、さらに「喋っている」のを見られたのを誤魔化す手段が「普通の羊同様の四足歩行姿勢を取る」だったことから彼女に連行されてしまう。その後、シープドッグショーで羊の群れと走り回ってヘトヘトになってしまい(ヒツジの群れ内でうまくポジション取りが出来ず他の羊の毛に潰されてしまった)、結局「牧場見学に参加する」メエメエの目的は果たせなかった。
名前の由来は羊の鳴き声(メェー)だと思われる。
作中での位置づけ
ニコガーデンに住んでいる動物たちは、生物学上は別種ながらも現実の動物にかなり近い姿と生態を持つ「ニコアニマル」と、所謂妖精枠に相当する姿と役割を持つ「キラリンアニマル」の二種類の種族に分かれている。
メエメエは現実の羊とは違って外見のデフォルメが大きく、人語を解し、プリキュアをサポートする役割を持つなど、明らかに妖精枠に位置するキャラクターであるが、公式ではメエメエはニコアニマルとして扱われている。
グッズ展開においてもアニメ制作側の東映アニメーションから発売されているグッズには姿を見せているものの、バンダイ側の玩具展開のラインナップには現状彼は含まれていない。
過去作でいえばハピネスチャージのブルーやプリアラのいちご山の長老に近いポジションになると思われる。一方ニコ様に仕える立場・プリキュア達に振り回させる立場等、プリキュアシリーズにおける味方陣営のキャラクターとしては珍しく、中間管理職の要素を持っている。
因みに彼の主役回である第15話は、(放送年である2024年の)母の日。このことから彼はプリキュア達やニコガーデンの保護者・縁の下の力持ちであると思われる。
本作品では一部のプリキュア変身者の動物態を過去作におけるパートナー妖精の玩具展開の代替としている(この点の詳細はこむぎとユキを参照)。
声優について
メエメエを演じている立花慎之介氏は『Go!プリンセスプリキュア』のカナタ王子以来9年ぶり2度目のシリーズ出演。今回もプリキュアをサポートするキャラクターとしての再登板となった。
メエメエを妖精枠とみなすのであれば、プリキュア変身者である夕凪ツバサ(ツバサ)/キュアウィングを除けば、『スター☆トゥインクルプリキュア』のプルンス(吉野裕行が担当)以来5年ぶりに男性声優が演じる妖精枠が登場した事になる。