データ
初出 | 第4世代 |
---|---|
いりょく | 70 |
めいちゅう | 100 |
PP | 15 |
タイプ | ゴースト |
わざ分類 | 物理 |
攻撃範囲 | 単体 |
直接攻撃 | ○ |
備考 | 急所に当たりやすい |
英語名 | Shadow Claw |
概要
第4世代でシャドーボール特殊化に伴い、新登場したゴーストタイプの物理技。
いわばきりさくのゴースト版。
第5世代まではギラティナ専用技シャドーダイブを除けば物理最強技であった。第6世代ではより強力なゴーストダイブが登場したが、こちらは1ターンの溜めを必要とする。
物理技のくせに肝心の物理型ゴーストはほとんど覚えないというアクロバット並みに天邪鬼な特徴を持っている。
実装当初タイプ一致で使えるポケモンで有用そうであったのはヌケニン、ジュペッタくらいで、実質その2匹の救済目的に作られた技といっても良い。威力はシャドーボールよりも10下がってしまったが。
第6世代ではオーロット系統とギルガルド系統が登場したが、オーロットは耐久用補助技を、ギルガルドは遅さを補うかげうちや威力が高いシャドーボールを優先し、採用率は高くない。
ただし第7世代で追加されたミミッキュにはそれなりに採用される技で、自身が非常に優れたポケモンなのもあって対戦でも見かける機会は格段に増している。
この技が入ったわざマシン65をくれるメリッサの手持ちも使って来るが、相手の手持ちは特攻の方が強いポケモンばかりのため威力は余り大したことがない。
似た技「つじぎり」との比較
仕様はつじぎりと全く同じで、両方覚えるポケモンも少なくない。
つじぎりと違いわざマシンで覚えられるのが優っているポイントであるが、つじぎりも色んなポケモンに大安売りされているので余り恩恵を受けているとはいえない。
さらにどちらも突ける弱点まで被っており、細やかな攻撃範囲は複合タイプの耐性まで考慮する必要がある。
- シャドークローのみが弱点を突けるのはバリヤード・サーナイト・エルレイド・チャーレム・メガミュウツーX・ミミッキュ・カプ・テテフ・マーシャドー・ブリムオン・ガラルギャロップ・ハバタクカミ・サケブシッポ・コノヨザル。
- つじぎりのみが弱点を突けるのはキリンリキ→リキキリン・メロエッタ(ボイスフォルム)・ヤレユータン・イエッサン・アヤシシ・ヒスイゾロアーク。
それらの使用率差を考えればシャドークローに軍配が上がりそうだが、シャドークローにはノーマルタイプに無効化されてしまうという欠点があり、等倍以下の相手に撃つことも考えるなら無効タイプがないつじぎりの方が優れている。
結局どちらも一長一短なので、こればかりはパーティと相談して決めるしかない。
第8世代ではダイマックス技にした際の効果がつじぎり(ダイアーク)は特防低下、シャドークロー(ダイホロウ)は防御低下なので、シャドークローがやや優勢になったか。
番外作品
『ポケモンGO』
- トレーナーバトルでは、チャージ効率が高い割にダメージ効率もそこそこある非常に優秀な通常技として実装されている。硬直が2ターンと短く、ゴーストタイプは一貫性が高いことも強さに拍車を掛けている。チャージ効率が高い2ターン技は他のタイプにもいくらでもあるが、この技とは違ってやや威力が低くなっている(シャドークローのみ6、他は5以下)。ポケモンGOではタイプ一致の補正が1.2倍であることから、シャドークローをタイプ不一致でも使えれば、同じチャージ効率の他のタイプ一致技と同等かそれ以上のダメージ効率を持つわけである。他のタイプでダメージ効率とチャージ効率両方においてシャドークローと同じかそれ以上を有する技は4ターンや5ターンと硬直が長いものばかりである。
- 同じゴーストタイプのゲージ技であるシャドーボールも優秀な技であるためにシャドークローとシャドーボールのコンボが強力で、対戦環境で良く目にすることとなる。通称「Wシャドー」と呼ばれる。
- そんなわけでゴーストタイプに二重耐性を有するノーマルタイプの価値も上がっている。
- このような理由があって、同複合タイプでも、シャドークローを覚えるオーロットの採用率が高く、それを覚えずたたりめを覚えるパンプジンの採用率がほぼ0に近い。
- さらには、オーダイルなど、タイプ不一致であるものの、この技を使えるがゆえに環境で活躍するポケモンも存在する。