概要
2010年5月21日放送の水田版『ドラえもん』のオリジナルエピソード。
しずかの誕生日スペシャルとして放送されたので、30分で1エピソードの作りとなっている。
ストーリー
しずかがおじいの木に栄養剤を刺していると、ジャイアンとスネ夫がやって来て、木にできたひどい焼けた後に注目し「枯れちゃうんじゃない」と発言。しすかは心配になって更に栄養剤を刺すが、ジャイアンは木の枝を揺らしはしゃぎはじめた。だが枝が折れてしまい落下して痛がっていると、作業員の男性がやって来てこのおじいの木を切ると言い出したため、しずかはこれに反対したがどうにもならず、「切るなんてひどいわ!」と言い残し、この場は引き下がることに。
その後のび太が誕生日に何が欲しいか聞いてきたため、おじいの木のことについて相談すると、協力してもらえることになった。急いで現場に向かうとまだ切られてはいなかったが、作業員たちがやってきたため、きせかえカメラでしずかが幽霊に変装し脅かしたが笑われるだけだったため、ドラえもんがゆうれいのひもので脅かしにかかると、今度は追い返すことに成功した。
だが喜んだのも束の間で、先ほどの男性が突っ込んできたため、空間ひんまげテープをおじいの木の周りに貼り、何とかしのいだ。それでも男性たちは諦めず何度も突入を試みたが、やはりダメでその後夕暮れになるとさすがに疲れ果て、帰って行った。
そして夜、帰宅した父親に相談すると、皆に呼びかけてみてはどうかと言われ、翌日ドラえもんとのび太にもビラ配りを協力してもらったが、誰も受け取ってくれなかった。しかし神成さんがその声を聞いて猛スピードでやってきてくれ、力になってくれそうだったので、「パーソナル応えん団長」を使って応援。
ドラえもんとのび太はこれに嬉しく思っていたが、その時しずかがやって来て、町の人々と抗議には行ったが、彼かけていて怪我人が出る前に切らなくてならないので、明日切ることを言われてしまったと、知らされ2人はしょんぼりしてしまう。だがしずかはまだ諦めきれず、泣きながらおじいの木の元に走って行ってしまった。
ドラえもんとのび太もその後を追って現場に着くと、しずかからおじいの木に花が咲かなくなったのは自分のせいだと明かされ、小学校低学年のころ、父親と花火をしていた時はしゃいだ勢いで火の粉が飛び、それが置いてあった花火に引火しておじいの木を焦がしてしまったことも説明される。だがドラえもんとのび太はそれくらいでは木は枯れないと慰め、他の場所に移して元気になってもらおうと提案。
そこで夜に「植物歩かせ液」でおじいの木を歩かせることにしたが、ビクともせず、パーソナル応えん団長で応援しても変化は見られなかった。だがドラえもんが木に触ると少し動きが見られたため、皆でくすぐって動かせることにし、見事歩かせることに成功。高井山まで歩かせることにしたが、あちこちうろうろ動き回ったことで、途中酔っぱらったパパと遭遇したしたりした挙句もとの裏山まで戻ってしまった。
そこで心よびだし機を使って対話し高井山に行って欲しいとお願いしたが、老いた木は枯れることが自然の節理であることや、自分がいるせいで下にいる種が芽を出せないことを理由に断られてしまった。けれどもしずかは諦めず根元を掘り始め、おじいの木は栄養剤をくれていたことのお礼に、皆が自分の周りで楽しそうに遊んでいた記憶を見せると共にお礼を言い、花を咲かせ戻って行った。
翌日おじいの木は切られてしまったが、下には小さな芽が出ていて、しずかも皆から誕生祝いをもらい、今日が自分とおじいの木の誕生日であることを嬉しく思っていた。